Movie by Takahiro Shimizu / MINORITY CONNECTION.
Photos by Ta-low. Text by tagucho.
Photo by Ta-low.
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永遠に存在するものなどない。
いつだって失ってから初めて、どれだけそれが大切だったか痛感する。
自分も含め人間なんてものは、本当に愚かな生き物だ。
だからこそ限られた時間のなかで、
本気で今を楽しんで生きようじゃないか。
今回、ここで紹介させて頂くのは、
湘南某所に、いまはまだ存在するとある”小日向”を巡る
写真には写らない美しさを持つネズミたちが繰り広げる
いずれ散り行く儚き花のごとくノンフィクション・ストーリー。
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寒さも一層厳しくなってきた2015年の1月。
僅かな太陽の光を求め、ネズミ達は動き始める。
舞台は湘南某所に存在する老朽化により
2ヵ月後に取り壊しが決定している小さなアパート。
華やかな高級住宅に囲まれながら、
ひっそりとたたずむ古びたその建物は、
35年の歴史を閉じようとしている今でも特に何も語らず、
ただ淡々とそこに存在している。
窓の外に見えるアパートの敷地内にある裏庭には、
廃材で製作されたスケートランプの形にも似た謎のart作品が置かれている。
特にと言って、その他には何がある訳でもない。
ただそこは、仲間達が集まるかけがえのない場所。
気がつけば近所の大人や子供達も加わり、
この空間の残された時間を共に楽しんでいる。
何故こんな場所にこんな物があるのかは詳しくは知らない。
あるべき場所なのかどうかも分からない。
ただ、ひとつ言える事は偶然と必然が奇跡的に重なったことでこの場所が生まれ、
人種も世代も超えたコミュニケーションの場となっているという事。
そして、もう時期に建物ごと無くなるという儚さが、
その一瞬一瞬の時間を大切に過ごそうという思いを強く共有させる。
大切なことは支えてくれる理解者達への敬意。
明日がちゃんとあるかどうかなんて分からないこんな時代だからこそ、
本気で今を楽しんで生きる。
去年、誰かが身を持って教えてくれたそんな生き方。
誇り高く咲くそれぞれの花達は、
いつか散る時が来るからこそに美しく見えるもの。
LIFE IS FLOWERS
それが、この場所の存在する全てだ。
下に掲載させて頂いた映像は、
そんな同志達やthe surfskatersを通じて出会った仲間達と共に過ごした
とある休日の様子を湘南茅ヶ崎発職人系クリエイティブ集団、
minority connectionが撮影、編集した作品の一部。
是非ご覧頂き、そんな薄汚れた自分達が咲かせた世界に
ひとつひとつの「花」たちからのメッセージを少しでも感じて頂ければと思います。
「波はどう?」
「いや、全然良くないね」
「ok, lets go to DA kohinata with rats!!」
enjoy it!!
“KOHINATA RAMP SESSION” THE DIRTY FLOWERS with CYCLE RATS from Takahiro Shimizu on Vimeo.
一生滑走!!!!!