Photos & Text by colorsmagyoge.

この日はPipe、Backdoorが大き過ぎたので

HAWAII FREE SESSION @ WAIMEA ということに。

WAIMEAは由緒ある世界的ビッグウェイブコンテスト

QUIKSILVER in MEMORY of Eddi Aikauが

行なわれるポイントとしても知られる場所。

この日も多くのビッグウェイバーたちが

スリリングなHuge Dropを繰り返しておりました。

日本人唯一の

QUIKSILVER in MEMORY of Eddi Aikau招待選手である

脇田貴之プロもこの日しっかりと

WAIMEAのアウトサイドにポジショニングしていた模様。

自分がここを撮影していた数時間のあいだに、

脇田プロのライディングを収めることはできませんでしたが、

下に掲載させて頂いた写真の左から3番目、

ヘルメットを被ってテイクオフを試みている

黄色いボードのサーファーが

脇田貴之プロだと思われます。

ハワイでも認められる脇田プロであっても

数時間海に入って1本波に乗れるか乗れないか

というこの状況。

WAIMEAでのサーフィンは、

「テイクオフからヒュージドロップし、

ボトムターンをメイクしてプルアウトをする」

だけという、言ってみれば

サーフィンの基本的な部分のみが

凝縮されているわけですが

その基本の中にこそ

究極が潜んでいるに違いないと、

WAIMEAでのサーフィンを見ていて

そう思わずにいられないのであります。

このような怪物波が来る海に命がけでわざわざ入っていき、

数時間計り知れないほどの恐怖と戦いながら怪物を待ち続け、

ようやく掴んでメイクしたもののみが体感できる

地球を直に感じるようなエナジフルな瞬間。

命を、いや人生をかけて掴むWAIMEAでの1本は、

いったいどれだけの重みと価値があるのだろうか。

でもそれは、いくら払っても決してお金じゃ買えない。

Paddle Out by Dan Kakai.

乗れるか乗れないか。

無事に岸へ帰って来れるのか。

それは神のみぞ知ること。

地球を、

空を、

海を、

大地を感じながら

神への祈りを心に宿し、

命をかけて波に乗る。

人間なんてちっぽけだ。

Huge Drop by Yuto Terai.

そして最後の写真は、西湘のプロサーファー寺井裕人が

WAIMEAで掴んだ貴重な1本!

何時間待ったのか?

何本目の波だったのか?

しかし、お互いに何の連絡も約束もせず、

寺井プロがWAIMEAでこの波を掴んだ瞬間に

この写真を抑えることができる場所に自分がいられた

偶然と必然に感謝!

Ride or die…

Just go for it!!!

Aloha!!!

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ