Photos & Text by colorsmagyoge.


3.18(sun)am6:30 @ eastside.

3月17日(土)。

大雨だったこの日からサイズアップして来た湘南。

迎えた18日(日)は、前日のような大雨とはならぬとも

小雨が降りしきるダークなモノクロコンディション。


Kiwamu Hayashi.

最近波が上がると必ず一度チェックを入れるピークへ到着。

潮が上げていたせいか、海全体がタプタプしており、

潮が抜け切れていない感じが見受けられたが

とりあえずカメラをのぞいてみると

茅ヶ崎を代表する裏番長的プロサーファー林究を発見!!!

90年代中盤から2000年くらいまでの時期に大活躍し

世界選手権アマ日本代表選抜、全日本アマMenクラス4位、

プロ転向と着実にステップアップしていたにも関わらず、

突如コンペシーンから姿を消し、

フリーサーフィンにひたすら没頭するようになった林究。

「とことん我がためだけに波滑走するのみ」

といわんばかりに

ステッカーのないボードロゴだけの真っ白のボードに乗り、

されど、ひと目でわかるその手足の動きとスタイルに加え

積み重ねによって確実に深みの増したターンを刻むその姿は

かつておなじ海で、同じ小、中学校で育った頃の地元の海を

脳裏に鮮明に呼び起こさせた。

実は双子である究の兄弟、林拓も

プロ資格はもっていないがプロ級の腕前を持つトップサーファー。

いっけん同じ顔をしているので見分けがつかないと思うが、

茅ヶ崎のHobgood兄弟とも言うべき林究と林拓、

マジで激要チェック!

早朝、エキサイティングな海で林究を見て、

思い出すのは生まれ育ったホームタウン。

最近地形はどうだろうか。

と思っていたら、

いてもたってもいられなくなり、

西に向って車を走らせている途中、

裏道を走っているとcolorsmagでお馴染みの抱井ブラの弟、

Danny Boyこと抱井暖に遭遇。

Dannyを拉致し、

震災、津波、原発事故をきっかけに1年近く来ていなかった

ホームスイートホームブレイクへ。

波はパーフェクト。

しかも人も少ない。

Dannyと共にビーチにたち、

あまりの波のパンプぶりに見とれていると、

ロコボーイで兄弟共に昨年プロサーファーになった

粂兄弟の弟、粂耕平がPull in!!!

と、思いきや、

そのすぐ裏の波をこの辺では見慣れない、

されどよく見知った強烈なスタイルで波を攻める

サーファーの姿が目に入って来た。

Kouhei Kume.

Keito Matsuoka.

昨年の3.11で最も被害の大きかった東北エリアを代表する

プロサーファー松岡慧斗だった。

今シーズン1月末〜2月頭まで滞在していた

ハワイのOTW、Backdoor、Pipeline以来に海で見る

堂々たる滑りに圧巻!

慧斗が乗ると、たかが湘南サンドバーも

プチパイプみたいに見えてしまうのは自分だけでしょうか。


Danny Kakaii.


Yuhei Kume.

Kaito Ohashi.

最近はコンペティブでもありながら、

どこかソウルフルな面を感じさせる大橋海人は

5’6″もないであろうTwin Finのエッグノーズ気味のボードで

このバレル波コンディションをメイク。

コンテストシーンではもちろん、

その枠から解き放たれ、

フリーサーファーとして新たなメッセージを

発信してくれそうなバイブスに満ちあふれた

ライディングを魅せてくれた

今後の大橋海人に注目していきたい。

本日も同Sand Barをチェックしてみる予定!

波よ残れ〜

Mahalo!!!

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ