Photos & Text by colorsmagyoge.
ニューポートでのラストセッションとなった夕方には
台風17号からのグランドスウェルはオフショアに整えられ、
チューブ、アクション、カーヴィングと何でもありな
オーバーヘッドのパフェクションに恵まれた。
松岡慧斗、湘南の佐藤和也、高橋みなと、小嶋海生に加え、
小嶋海生の実兄にあたる小嶋兄弟次男坊、小嶋翼もセッションに参加!
相変わらずパワフルなサーフィンを魅せてくれた!!
このセッションにおいては
圧倒的なスキルの高さを見せつけることとなった松岡慧斗は、
フロントサイド、バックサイド共にロングバレルを駆け抜け、
さらにはカーヴィング、アクションにおいてもピカイチな動きを披露してくれた。
このセッションでは元気いっぱいのライディングで
その存在感を遺憾なくアピールしていたのは、このエリアの次世代サーファー太田タクト。
このエリアを代表するプロサーファーであり、
日本のサーフシーンにおいてはソウルフルなビッグウェイバーとしても知られる
太田正俊プロの息子であることを納得せざるを得ない
天性のサーフセンスを持ち合わせた注目株だ。
小嶋海生のサーフスタイルに対する細やかなこだわり。
サーフィンに対してはかなりマニアックな感覚を持っていることが
伝わって来るその滑りは、松岡慧斗同様、非常にフォトジェニックでもある。
前日の6ftクラスのハードコアなセッションで
自分の限界にチャレンジしたことにより、
この日は一日を通して一皮むけた感に溢れていた高橋みなと。
このセッションにおいてもローカルサーファーたちに気を配りながら
目立ち過ぎないようにサーフィンをしていた佐藤和也。
しかしながら、一度波を掴んでしまえば、やはり目立ってしまうのであった。
シングルフィンでもこの動き。
サーフィンの基本が身に付いているからこその
玄人好みなサーフィンを魅せてくれたサーフショップ”glassy”の高橋ユウジ。
このセッションが今回の台風17号のグランドスウェルを受けたニューポートでの
ラストセッションになることを直感的に感じていたのか、
情熱的な滑りを魅せてくれた熊谷航。
松岡慧斗、小嶋海生といった身近な先輩たちをお手本に、
このエリアでもさらに一目置かれるサーファーとして
成長していくに違いないだろう。
予想以上にサイズダウンが早く、
日没1時間前にはムネカタまでサイズを落としてしまったことから、
撮影を終了して今回の旅初となるサーフィンをするべく、
ようやく入水を果たしたcolorsmagに、1本目の波を快く譲ってくれた
松岡慧斗の先輩にあたるローカルサーファーのトモヒロ。
この場を借りて、本当にありがとうございました!
旅の思い出に残る気持ちの良い波でした!!!
このポイントは東北の湘南と呼ばれる東北一の仙台の街に隣接しているからなのか、
お洒落なスタイルにこだわるサーファーが多い気がした。
トモヒロもそんなサーファーのひとりである。
colorsmag的には日本一のビーチブレイクにふさわしいと思っている
ここニューポートのパイオニアとして知られるBARE FOOT SURFの越後一雄氏。
その息子である長男の越後将平はこのエリアを代表するプロサーファーであり、
次男の越後耕平はサーフィンのスキルの高さも去ることながら、
つい先日、SUPで裏全日本チャンプに輝いた。
このエリアのサーフシーンの歴史を語る上で欠かせない越後家の
DNAの源泉である越後一雄氏は、この日堤防脇の根っこに近い無人のピークで
往年のライディングを連発していた。
Kazuo Echigo. Photo by Keito Matsuoka.
パラダイスは長続きしない。
瞬く間に沈んでいった夕陽。
楽しかった時間はあっという間。
Party is over.
今回の旅は、本当に素晴らしい人たちと波に巡り会うことができ、
心に残るエピックでプライスレスな人生の宝となったことは言うまでもない。
ただひとつ心残りを言わせてもらえるならば、
colorsmagが十代の頃からよく一緒にサーフィンをしながら見ていて、
リスペクトを寄せている越後家の長男、越後将平プロの姿が
このシチュエーションにおいて見られなかったこと。
それはまた次回この場所を訪れる機会に恵まれたときの宿題としたい。
今回の旅でお会いしたみなさま、そしてお世話になったみなさま、
本当にありがとうございました。
また訪れた際には何卒よろしくお願い致します。
来たる台風18号のグランドスウェルに期待を寄せつつ、
みなさまがさらに良い波をキャッチできることを心より願っております。
Glide Forever!!!!!
一生滑走!!!