Photos & Text by colorsmagyoge.
台風一過となった3連休明けの10/14(火)。
全域に渡ってダブル以上の太めのうねりを受けた状態で迎えた朝の湘南エリア。
佐久間泰介からの連絡により、早朝から気になる例のポイントへ直行。
そこには、完璧な無風状態のなかで、
人知れずブレイクする6ftオーバーのパーフェクトな波の姿があった。
Somewhere in East Side of Shonan. 6:50am
前回ここのブレイクでセッションを行なった台風18号の10ftオーバーの
ワイルドなセッションでは松岡慧斗に決められてしまったことから、
かなり悔しがっていた佐久間泰介は、
このかなりのグッドコンディションを目の前に
待ち切れなくなってしまったのか、早速パドルアウト。
故・佐久間洋之介の使っていたピーターマッケイブのガンに乗り、
次から次へと良い波を掴みまくる。
さらには、10/12(日)にコンディション不足により延期となった
ビッグウェイブコンテスト”洋之介メモリアルカップ葉山”参加のため湘南を訪れ、
そのまま数日間、葉山にステイしていた四国出身で日本屈指のビッグウェイバー
田中宗豊プロと、その仲間であり、福島県から四国へと移住したサーファー
けんちゃんも田中宗豊シェイプのガンでラインナップへと着くと、
その15分後にはこのブレイクのフリークである中村竜もショーアップ。
さらには、洋之介メモリアルカップ葉山のインビテーション選手のひとりである
西湘を代表する若手ビッグウェイバーのひとりである関本海渡プロも登場。
なんと、10/12(日)に行なったプラクティカル・セッションから
ここでサーフィンするにはまだ2回目であるにも関わらず、
なんとこの日のセッションの後半には見事にこのサイズのここでチューブをメイク!!
この日のベストシークエンスとなった関本によるチューブのシークエンスは、
本日のシークエンスコーナーにアップされているのでぜひチェックしてみてください!
>>フロントサイド・チューブ @ 6ftの小磯 by 関本海渡
多くのトッププロサーファーを輩出する湘南茅ヶ崎の大先輩として、
エアやカーヴィングなどのアクションだけでなく、
プロとしてビッグウェイブ・チャージに対する姿勢を持つことが
いかに大切であるかを後輩プロサーファーである大橋海人や湯川正人に
教えるyu surfboardsの若手シェイパーであり、
90年代には最先端なトッププロとして一世を風靡した佐藤和也。
この日もこのブレイクに照準を合わせて自らシェイプした8’0″の赤いガンで
ここの波特有の長いスロープを滑り降り、
セッションの後半にはパワフルなリップと共に降り落ちる
スーパーレイトテイクオフをメイクし、見せ場を作った。
バックサイドというハンデを負いながらも、
湘南エリアで1、2位を争うビッグウェイブ・スポットの波に挑むのは
まだまだ右足首にプレートが入った状態の大橋海人。
QS PRIME参戦のために、この日の夜中の飛行機に乗ってブラジルへ向かうという
ハードスケジュールにも関わらず、
いつも通りと言わんばかりの見事なライン取りを魅せてくれた。
台風18号通過直後に行なった歴史に残る10ftオーバーの大波が
ここのポイントでの最初の経験であったことから、
その後すぐにビッグウェイブ用のガンを用意し、
この日、再びここの波に挑戦を果たした湯川正人。
その甲斐あってか、このセッションではテンポよく波を掴み、
徐々にここの波のリズムを身体に叩き込んでいた。
大橋海人と共に、湘南を代表するプロサーファーとして
ここの波でさらなるハイパフォーマンスを魅せてくれることに期待したい!
台風一過直後の不安定な天気のため、
風は短時間で回り回り、午前11時前には完全に海面が白波立つほどの
強いサイドオフショアとなった所でセッションは終了。
まさに開催とはならなかったが、
台風19号でのベストコンディションにおける”裏・洋之介メモリアルカップ葉山”
と言って過言ではない素晴らしいセッションとなった!!
Munetoyo Tanaka, Ken chang, Taisuke Sakuma, Kazuya Sato, Kaito Ohashi, Masato Yukawa.
田中宗豊プロやけんちゃん、佐久間泰介と朝食込みの早めの昼食を済ませると
風が一気にオフショアに変わったこのタイミングを見計らい、
今度は湘南某所にあるあのポイントへ。
果たして、風は変わり、波はパーフェクトとなっているのか!?
この日、朝のこのセッションとはまたひと味違った最高の波に遭遇することを
このときのcolorsmagはまだ知る由もなかった。
台風チェイスはまだまだ終わらない。
一生滑走!!!