Photos by Takayuki“ManiaOchi”Ochi. Text by Reki Nagahara.

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Yujiro Tsuji & Kohei Chiba. 

 

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2014年度グランドチャンプに輝いた辻裕次郎の祝賀会が

11/29(土)に、辻の地元である徳島県海洋町の

“まぜのおかオートキャンプ場”を会場に行なわれた。

全国から多くの人たちが駆けつけたその祝賀会の模様を

colorsmag関西支部マニア越智こと越智孝之氏の写心と

辻裕次郎と共に育った先輩にあたる永原レキの文章と共に

お送りさせて頂きたいと思います。

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11/29(土)。

JPSAチャンプ辻裕次郎の祝賀会が

裕次郎の地元・徳島県海陽町まぜのおかオートキャンプ場で開催された。

会場には地元のサーファーやプロサーファー、キッズサーファーに加え、

辻の同窓生や町会議員など、サーファーの枠を超えて100名を超える人々がかけつけた。

地元町議の長尾氏、そしてプロサーファーの先輩である谷口絵里菜の祝辞からはじまり、

海陽町長前田氏や辻の小、中学校の恩師からは写真付き祝電メッセージが贈られ、

当時の辻が既にプロサーファーで一番になると語っていたことや、

校内での何気ない思い出話を懐かしげに語る

恩師の言葉に辻もしっかり耳を傾けていた。

スポンサーであり、同じグラチャン経験者でもある

関野聡氏からの熱い祝電も会場を沸かせた。

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Erina Taniguchi.

 

恩師千葉公平氏による乾杯の挨拶が述べられると、

おめでとうの言葉が会場内を飛び交いしばし歓談の時間、

北は北海道、南は九州からかけつけた友人知人一人一人が辻の偉業を喜び激励した。

この日のために製作された辻裕次郎の軌跡を収めた映像も公開された。

10歳から本格的にサーフィンをはじめた裕次郎の成長の記録、

大人から子供まで皆が釘付けになる内容で、

特にキッズたちにとっては良い教材になったようだ。

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海陽町の学校に通うキッズサーファーが登壇し、

最年長の西修司と黒川日菜子が代表して祝いの言葉を贈り、自分たちの夢を語った。

例に漏れず、国内各地の地方地域が抱える過疎・高齢化が進むこの小さな町において、

現在、小中高総計で20名を超す学生サーファーが在籍しているこの事実は、

サーフィンがこの先こういった社会問題解決策を模索していく上での

一つの希望と成り得る事を示しているのではないだろうか?

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裕次郎&地元トッププロサーファーの対談も実現。

現役で二度のグラチャンを獲得した林健太、

グラチャンを獲得後も現役をつづけながら

地元生見での活動にも尽力する谷口絵里菜、

コンペは離れたがプロのフリーサーファーとして活動しながらも

インストラクターとして修学旅行生の受け入れなど

サーフィンを通じた地域活性化活動に精力的に取り組む一楽弘徳、

同じくSUPなど地域観光PRに取り組みながら

コンテストMCやトリップサーファーとして国内外で活躍する間屋口香、

徳島大学のサーフィン部を立ち上げ、

現役学生プロとして様々な社会活動に取り組み文武両道を実践する武知実波。

何気ないプロの日常生活や仕事内容、

またプロとしてのサーフィンや地域に対する思いを語るプロサーファー。

普段海でしか見ない顔ぶれが勢ぞろいし、

サーフィンをしない人にとっても、プロと接する機会のないサーファーにとっても

普段なかなか聞くことのないプロサーファー本人の生の声を聞く良い機会となった。

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更には地方に縁の深い農業・漁業・県職に従事するサーフィン愛好家も登壇し、

それぞれのサーフィンに対する想いや、職場や地域での問題・課題、

また日本一のサーファーが地元から誕生したことで

今後これが地域にとってどういう影響を与えることになるのか、

またはどうなっていってほしいか?など裕次郎への祝いの言葉とともに

一般サーファーおよび地域住民としての想いを語り合った。

今回の祝賀会は、裕次郎の快挙をサーフィンや世代を超えて

一人でも多くの地元民に知ってもらい、

この偉業をさらに未来に活かすべく立場や職種を超えて

多くの人が集い共に祝い未来を語り合う会にしたいという、

裕次郎のサーフィン同期有志一同の想いから企画されたもの。

集いを機に、普段では決して交わることのない様々な交流が生まれ、

有意義な情報交換などもなされた反面、

教育現場ではサーファー児童のコンテスト出場や海外遠征による授業欠席が増加し、

問題になっていること、また町では駐車場や車中泊、禁止区域でのBBQなどが

問題になっていることなどが指摘され、浮き彫りになった。

しかし、今回の辻裕次郎の偉業を機にサーフィンと地域を愛する人々が集うことで

まずは共通の問題としてそれぞれが認識し当事者であることを自覚すること、

地域や一般社会と歩み寄り相互理解を深めるための道を皆で考える必要が在ることを

理解することができたことはゆるぎない事実であり、

これは全体にとっても大切な一歩になったに違いない。

このように、

辻の日本一達成は日本全国のサーファーや業界のみならず、

彼の育った田舎町においても、

大きな波紋となって様々な人や業界に影響を及ぼし始めている。

サーフィンというスポーツ・文化が

この先より良い形でこの国の人々・土地に受け入れられ発展を続けていくためには、

小さくともこうした地域でのアクションを重ねていく事が大事な要素の一つであり、

それが次世代サーファーの大きな課題の一つであるように思う。

もちろんこれは結果ではなくはじまりである、

しかし、

今はひとまず、日本サーフィン史に新たな1ページを刻んだ裕次郎に

おめでとうとありがとうの気持ちを贈りたいと思う。

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Congrats Champ!!

Keeppaddling&enjoy your passion!!

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ