Photos & English Text by Dave Yamaya. Japanese Text by colorsmagyoge.

Maruki

 

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全国的に冷たい西よりの強風に見舞われたうえ、

大雪、高波により各地で被害に及んだ爆弾低気圧。

エリアによっては素晴らしい波を届けてくれたこの爆弾低気圧は、

鴨川エリアにどんな波を届けてくれたのか!?

今回の【Dave Yamayaの】では、

爆弾低気圧のレフトオーバーセッションをお届け!

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Leftover Session

[left-oh-ver] noun
1. Usually, leftovers. food remaining uneaten at the end of a meal, especially when saved for later use.
2. anything left or remaining from a larger amount; remainder.

レフトオーバー・セッション

[レフト-オー-ヴァー]名詞
1. 残り物。ごはんを食べ残して食事を終えること、またはあとで使うために保存して取っておくこと。
2. 多額の ;残高 を残すこと。

 

That’s what was on offer after the recent low pressure swept through the Chiba area. This season is well known for very fast moving, but very strong low pressure systems that aren’t slow enough to leave swell for more than a day or two. These storms move up north and gain strength, and send large surf to Hawaii’s north shores. As the previous day had fun head high surf, today was greeted by much smaller leftover swell. Seaside was flat on the morning check, and found a few locals sussing the conditions at Maruki point.

 

千葉エリアを通過した今回の強烈な爆弾低気圧が届けてくれた波。

この季節の低気圧は移動する速度が非常に速いことから、

その勢力が強い割には2日以上持つような充分な波に恵まれることは少ない。

日本列島を通過した爆弾低気圧は、そのまま北上し、

ハワイのノースショアに巨大な波を届ける。

前日は頭サイズあった波も、この日はサイズダウンした残り波”Leftover swell”となった。

朝チェックした時点でシーサイドはフラットだったのでマルキへ向かうと、

数名のローカルたちがセッションを楽しんでいた。

surf check Yoshi and Kawai san
Yoshihiro Ogawa & Legend Mikio Kawai.

 

 

As always, local knowledge is key, and today’s patient surfer was Yoshi Ogawa. He watched the conditions, wind, and tide, then made his move. A quick session, but the best waves. His first wave lined up nicely and drew a nice long top turn then a lip line floater on the inside.

この日たまたま居合わせたサーファーは小川3兄弟の長男、小川能弘プロ。

どんなときもローカルナレッジは鍵を握る。

小川能弘プロはその日のコンディションを見て、さらに風向き、潮回りを配慮し、

自分がどこで、どのタイミングでサーフィンするかを決めている。

どんなに短時間のセッションであってもベストな波を掴むだけあり、

このセッションでも一本目から良い波に乗り、

長いトップターンからそのままリップラインに入り、

インサイドではフローターときれいなライン取りを魅せてくれた。

best timing YoshiIMGL8694 IMGL8695 IMGL8696 IMGL8697 IMGL8698 IMGL8699 IMGL8700 IMGL8701 IMGL8702 IMGL8703 IMGL8704 IMGL8705 IMGL8706 IMGL8707 IMGL8708 IMGL8709 IMGL8710 IMGL8711 IMGL8712 IMGL8713 IMGL8714 IMGL8715 IMGL8716 IMGL8717 IMGL8718 IMGL8719
Yoshihiro Ogawa.

 

 

All rounder, Hiroshi Sato, showed his skills in classic, tricky, and powerful surfing throughout the morning.

オールラウンダーなプロロングボーダー佐藤広は、

クラッシック・スタイルのみならず、

トリッキーかつパワフルな動きを朝から魅せつけてくれた。

Hiroshi classic Hiroshi power Hiroshi trickster
Hiroshi Sato.

 

 

Tokko showed up a little late, but showed his stylish turns in the small windy surf.

関谷”Tokko”利博プロも少し遅れて登場。

風を受けた小波コンディションにも関わらず、

持ち前のスタイリッシュなターンを連発した。

Tokko stylish
Toshihiro”Tokko”Sekiya.

 

 

Returning to Japan the day before from a training session in Australia, Yukio Ogawa was suited up in head to toe rubber and neoprene. Adjusting from mid summer to mid winter in one day proved tricky, but Yukio is always up for extreme conditions.

トレーニングを受けるべく渡ったオーストラリアから、

このセッションの前日に帰国を果たしたばかりの小川幸男プロは

ベッドキャップ、ブーツとほぼ全身ウエットスーツに身を包んだ姿で登場。

たった一日で夏と冬の両方を体感するなんてかなりトリッキーであるが、

どんな環境下におかれても常にエクストリームなコンディションに

立ち向かう体勢は万全に整っている。

YukioYukio Ogawa
Yukio Ogawa.

 

 

Unknown surfer also enjoyed the short lived swell and soon the tide and wind brought a close to the leftover session.

たまたま居合わせた見知らぬサーファーも、

潮が上げ、風が吹いて波が終わるまで、儚い命のこの波を堪能した様子。

unknown
Unknown Surfer.

 

 

Mahalo!!

ありがとうございました!!

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ