Photos & English Text by Dave Yamaya. Japanese Text by colorsmagyoge.

Shohei
Shohei Kato.

 

——————————————————

今回の【Dave Yamayaの】では、

ショウヘイとコウダイの加藤兄弟に加え、

矢作紋ノ丞、休場匠といったグロムサーファーたちによって

繰り広げられたホットなセッションをお届け!

——————————————————

maruki

 

Grom Session in Kamogawa

I love taking photos of professional surfers. High action, mature styles, and a chance to get their photos in magazines. But, there are some surfers that make me happier, and that’s the groms.

プロサーファーの写真を撮るのは好きだ。

なぜなら彼らが繰り出す素晴らしいアクションの数々、

成熟したスタイル、そしてそんな彼らの良い写心を残せば、

雑誌に自分の撮った写心が出るかも知れないチャンスまで含んでいる。

でも、そんなこと関係無しで自分が写心を撮っていて

最高な気分にさせてくれるサーファーがいる。

それはグロムたちだ。

Kodai
Kodai Kato.

 

They have a different kind of surf stoke. They’re happy to just be in the ocean. Their styles are awkward and undeveloped, and they paddle for everything not knowing how to read the ocean yet.

そんな彼らは、それぞれが個性的なスタイルを持っている。

きっと海に入ってサーフィンできることが

彼らにとっては純粋に最高なことなのだろうと思う。

まだまだ未完成なそんなグロム・サーファーたちは、

見ていて本当に来る波来る波パドルしては波に乗り、

まだまだ海の読み方知らないなと思うけど、

そんな怖いもの知らずな勢いの良さがまた素晴らしい。

mon chan1 mon chan2 mon chan3 mon chan4 mon chan5 mon chan6
Takumi Yasumiba.

 

I can remember when I was young and trying to impress the older surf scene. It wasn’t easy getting noticed, and almost impossible growing up on a small island away from O’ahu. Of course this was before internet and digital cameras. These days, that’s all you need if you have the surfing skills. That, and a few contest wins. If I can help push these kids into the surf media, I know I’ve given back to the sport that gave so much to me.

そんな彼らを見ていると、

まだ自分が若くハワイのマウイに住んでいた頃、

今となってはすでに昔のサーフシーンに影響されて、

がむしゃらに上手くなりたくてサーフィンしていた頃を思い出させてくれる。

もちろん、インターネットもなければデジタルカメラもない時代のことである。

サーフィンが上手くなってきたら

コンテストに出てみることもときに必要だろう。

グロムサーファーたちを自分のできる限りプッシュして応援してあげることが

自分が愛してきたサーフィンにとってもプラスになることだと思っている。

trainingTakumi1 Takumi2 Takumi3 Takumi4 Takumi5 Takumi6 Takumi7 Takumi8 Takumi9 Takumi10 Takumi11 Takumi12 Takumi13
Monnojo Yahagi. 

 

There is one big reason why I like groms, and that’s their respect. They always run pass me to make eye contact. A shy head bow and a “konnichiwa”. They do their quick pre surf warm up and look over their shoulder to see if I’m still watching. Then they give the ocean a full bow of respect and paddle out.

いつでもそんなグロムサーファーたちは、

走って横切るときに僕を見て常に目でアイコンタクトで挨拶をしてくれる。

それはまるで、恥ずかしそうに”こんにちわ”と言わんばかりに。

そんな彼らは、サーフィン前の準備体操をしながら、

ちらっと一瞬こちらを振り向き、まだ僕が見ているか確認しつつ、

波打ち際で海に対して深くお辞儀をしてからパドルアウトしていった。

respect

Shohei1 Shohei2 Shohei3 Shohei4 Shohei5 Shohei6 Shohei7 Shohei8 Shohei9 Shohei10 Shohei11
Shohei Kato. 

 

After Shohei finished his surf session, I showed him a photo I took. The smile that broke his face could’ve been seen in another town. Then he asked if I was Dave from ColorsMag. That made me smile just as big as he did.

サーフセッションを終えた加藤ショウヘイに、

自分が撮った彼のサーフショットをみせてあげた。

それを見たショウヘイは、

今まで自分が他の都会で見てきた子供たちの笑顔とは比べ物にならないくらい

弾けるような最高な笑顔をみせてくれた。

「もしかして、colorsmagのDave Yamayaさんですか?」

と聞いてきたその言葉に、

思わず自分もショウヘイと同じくらい無邪気な笑顔になってうなずいた。

Take care of the young ones. They are our future. Teach them to respect the ocean and our mother earth. Give them encouragement to reach their dreams. Give them positive advice.

若い世代を大切にする。

彼らは地球の未来を担う大切な次世代。

地球、そして海をリスペクトすることの大切さを教えて行くと共に、

彼らの夢を実現させるべく、できる限りの応援をして行きたいと切に思えた

鴨川グロムセッションとなった。

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ