Photos by Kuniyuki”Kuni”Takanami. Photos & Text by Minato Takahashi.
Naohisa Ogawa. Photo by Kuni Takanami.
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JAWS(Japan Associate with World Standard)とは
日本のサーフィンを世界レベルに引き上げるべく、
これまで多くのCTサーファーを育て上げてきた実績を持つ
オーストラリアの一流コーチに直接指導を受け、
各選手のスキルアップにつなげていきたいという思いのもと
新たに発足したプロジェクト。
“虎穴に入らずんば虎子を得ず”の精神にたどり着いた
小川直久、小川幸男、加藤嵐、高橋みなとといった
日本のトッププロサーファーたちがこのプロジェクトに参加。
JAWSプロジェクトの第2弾では昨日に引き続き、
元CTサーファーで現在は世界一流コーチのDan Rossと共に、
5日間に渡るヤンバトリップへ向かったDAY2の様子を
実際にこのトリップでコーチングを体験した高橋みなとプロの
テキストでお伝えしていきたいと思う。
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DAY2
今日はビーチでトーサーフ・セッション!
トー(Tow)とは、パドルじゃ乗れないような大きい波に、
ジェットスキーに引っ張ってもらって乗る、トーインと同じで、
それをダブルくらいのビーチブレイクで練習しました。
最悪なことに、体調があまり良くなかった私はこのラウンドは休憩。
みんなの練習を見学してましたが、
今まで見たことのないスピードで乗っていくみんなに、
あいた口が塞がりませんでした。
見学者の目線では、一番速かったのは直さん(小川直久プロ)です。
そのあと、スプーキーというポイントがチューブらしい!
という情報を得て、一同すぐに移動。
毎日のように割れているポイントではないらしく、
この日は風も合っていて、ナイスタイミングだったみたいです。
ですがこのポイントはリーフで浅く、
午前中にはデーン・レイノルズが来て顔面負傷して上がっていった、
というのを聞いて、私は悪かった体調が余計に悪化。笑
正直言って入りたくありませんでしたが、
もうひとりのコーチのネブロンに、
「みなとサーフィンする?」
と聞かれ、
「昨日大きい波に乗れた、アンゴーリーでサーフィンしたい」
と言うと、笑いながら、
「アンゴーリーと違ってここはチューブだし浅いけど、こういうところで入れば自分の自信になるよ。ピークからは危ないから、ショルダーから乗れば大丈夫。一緒に行こう!」
と言ってくれて…。
体調悪いのは、無かったことにして、いざ入水!笑
メンバーのみんなはどんどん突っ込んで、
ゲットする岩からは凄い角度で直さんのチューブが見れたりして、
やっぱり怖かったけど。。。
Naohisa Ogawa. Photos by Kuni Takanami.
隣で一緒にジャンプしてくれたネブロンは、
そのままピークのちょっと横で、ずっと私と波待ちしてくれました。
もちろん彼の話してる言葉は英語だけど、
ゆっくり分かるように喋ってくれて、私にずっと話しかけてくれました。
いざセットをGO!と言われたとき、
本当にビビってる自分に勝てずスルーしてしまい、
それでもネブロンは、
「パドルしたからいいよ!次は乗ろう!」
と、ずっと励ましてくれました。
そのあとGO!と言われて乗った波はことごとくワイプアウト。
ネブロンの前乗りして乗った波もワイプアウト、
乗れても波のパワーに身体が勝てずライディングがダメで、
本当にボロボロの私でしたが。
ゲッティング最中に見たみんなのライディングや突っ込み、
特に幸男くんのチューブが凄くて、私も頑張らなきゃ!と、力になりました。
Yukio Ogawa. Photo by Kuni Takanami.
そして後半、、、
ネブロンにGO!と言われなくても、
一人で波に乗れるようになっていて、
後からビデオを見たら意外にサイズもあって、
このラウンドでは陸から見ていたダン・ロスに
「自分でゲットして乗ってたじゃん!」
と言って貰えて、益々自分の自信になった。
チューブはメイクできなかったけど、
ゲットする前はあんなにビビってた自分が嘘みたいだし、
目には見えない大きな自信がつきました。
Theory by Dan Ross. Photo by Kuni Takanami.
このあと家に戻って、また違うセオリーを受けたりと、
充実しすぎた1日となりました。
3日目に続く。