Photos & Text by colorsmagyoge.
Group Shot @ Tomihachi DOGTOWN Niijima.
クリスチャン・フレッチャー来日ツアー2015の
新島トリップDAY2にあたる5/27(水)。
なんとこの日は新島滞在最終日だったことから、
この前日にあたるDAY1の夜は民宿富八の手厚いもてなしにより
BBQが開催され、エアのパイオニアChristian Fletcher大先生をはじめ、
DOG TOWNのデザインを手掛けたレジェンド・アーティストKevin Ancell、
日本を代表するRVCAトッププロライダーJET中浦章を含める
本RVCA japanツアーのクルーたちは
富八の富田圭介や大沼祐樹といった新島ロコボーイズたちと共に
遅くまでコミュニケーションを取り、交流を深めた。
特にChristian Fletchaerのビデオを見て育ったという
圭介や祐樹の先輩にあたるローカルサーファーの方は
Christianを含め、その場にいた全員に当時の話しを熱く語ってくれた後、
ChristianのシグネイチャーTシャツに直筆サインをもらったり、
一緒に写真を撮ったりと、
憧れのサーファーとの時空を超えた
思いもよらぬ貴重な体験に興奮気味だった。
そんな彼の姿を見て、
やはり、世界で初めて波の上から飛翔するエアという技をメイクし、
それを広めたChristian Fletcherの持つカリスマ性の高さは
ハンパじゃないと改めて実感したのだった。
そんなこんなで消灯時間が遅くなったことは言うまでもなく、
明くる朝はゆっくりめなスタートとなった。
海へ向かう前にレジェンド・アーティストのKevin Ancellが
スプレーで民宿富八の外壁にアートを施す。
Kevin Ancell & Christian Fletcher.
これぞまさに本物のDOG TOWNロゴ。
そんな貴重な作品を外壁に頂き、富八の圭介もさすがにご満悦となった。
そうこうしている間に時間は過ぎ去り、
いつの間にか出発まで数時間となってしまったことから急いで海へ向かい
いくつかのポイントをチェックするがやはり前日と同じ場所が波が良く、
頭前後のライダブルな波が押し寄せるなか、
お昼過ぎのフェリー出発時間まで軽くサーフセッションを行うことに。
波が目の前で割れていれば
サーフィンしたくてたまらなくなるJETが先に海へ入るなか、
またしても先生はマイペースを保ち、
ゆっくりと準備を進める。
が、そうこうしているうちに、
北の方角からみるみるうちに濃霧が押し寄せ、
最終的には撮影するのが難儀なほどの霧に覆われた
バッド・コンディションとなってしまった。
しかし、そんなのお構いなしのChristian大先生は、
海に入っていたJETをわざわざ浜まで呼び出し、
「おいJET! 今日は俺がシェイプしたボードに乗れ」
「あ、いや、、はい。でも一応自分はChannel Islandのライダーなので」
「え?なんだって?? いいからとりあえずこれに乗ってエアを決めてこい」
「は、はい。」
といういつもの流れとなり、
JETはChristianのシェイプしたボードに、
ChristianはJETのChannel Islandのボードに乗ることに。
が、ここに来て決めてきたのは
まさかのChristian Fletcher大先生。
伝家の宝刀である大先生ならではのアレを披露してくれた!
またしても電気ビリビリ〜〜ッ!!
年季の入った本物のエア、しびれました。
すると、一緒に入っていた民宿富八の富田圭介もセットを掴み
フルスピードでランプセクションへ入っていき、
見事、完全にChristian Fletcherが乗り移ったかのようなエアを披露!
また、横で入っていたローカルの方も
エキサイティングな動きを見せる。
わずか数本目で気持ちよくエアを決めたChristian大先生は、
30分満たないうちに海から上がってきて
「パドル、パドル!! 右側にセットが来たぞ!!」
今度はまだ海に入っているJETに対し、
あおりの言葉を連発する。
と、同時に
「俺がまだ小さい時、親父(Harbie Fletcher)が大会会場で俺によく、パドル、パドル!!と大声で叫んだ挙句、負けたりすると激怒しちゃってやばかったんだよ。その当時のプレッシャーっつたらパンパじゃなかったんだぜ。だから俺はいま、それをJETにやってプレッシャーをかけているんだ。hahaha」
と、JETにプレッシャーを与える。
が、ここはさすが
日本を代表するエアリストであるJETこと中浦章。
Christianのあおりに応えるべく、
見事立て続けにエアをメイク!!
旅の最後を締めくくるのにふさわしい素晴らしいセッションとなった。
民宿富八でみなさまにお別れをし、
時間ギリギリでフェリーに乗り込むと
いつの間にかクルー達は竹芝桟橋に到着するまで
眠ってしまっていた。
楽しい時間はいつもあっという間に過ぎ去るもの。
今回のツアーでお会いしたみなさま、お世話になった方々、
本当にありがとうございました。
まさに一期一会。
素晴らしい旅となりました。