Photos & Text by colorsmagyoge.

「おい!起きろッ!!大介たちがまた海に入っていったぞ!」

という、チュウさんの声で目が覚めた。

八丈島へ来る前夜、夜中の3時近くまでMar大野修聖プロや

辻裕次郎プロのポルトガルでのASP 6STAR PRIMEのLIVEを

チェックしながらエキサイトしてしまい、一睡もせずに

朝一の飛行機に乗り込んだことから、どうやら睡眠不足が

たたっていつの間にか昼寝をしてしまっていたらしかった。

寝ぼけた頭をリフレッシュしようと、

目の前の汐間海岸をチェックしてみると、

波のサイズは頭オーバー程度までサイズダウンしており、

チュウさんの言う通り今村大介プロ、樋口賢プロに加え

Masakazuくん、Ginjiたちがリッパブルな波で熱いセッションを

繰り広げているところだった。

Masakazu.

Ginji.

Kazuhiro.

 

慌ててカメラをセットし、

八丈島で2ラウンド目となるPhotoセッションを開始。

Daisuke Imamura.

Ken Higuchi.

 

多少サイズダウンしたが形は良くなってきた汐間のブレイク。

ここではサーフボードを5’8″に変えた今村大介プロが、

チューブ、エアとスペシャルなテクニックを連発!

さすがはKelly Slaterを倒した日本人プロサーファー、

現役プロとして国内ツアーを転戦しなくなったいまでも、

一度サーフボードの上に立ってしまえば

それはまさに今村大介プロに他ならないのである。

f/s Tube Ride by Daisuke Imamura.  >>>RONIN eyewear

 

サイドオフショアがさらに強まり、

コンディションが急変してきたところで

エキサイティングな2ラウンド目がちょうど終了。

今度はこの汐間海岸にある無料温泉“洞輪沢温泉”にて

みんなで温泉につかり、しばしの間リラックスタイム。

Chu-san. >>>SEVEN wetsuits

 

海から上がった後、

すぐ近くにこのような無料の温泉まで用意されている八丈島、

贅沢過ぎる大自然の恵みは、まさにこの島の宝であると痛感した。

しかし、冬場は海上がりにウエットスーツのまま

この温泉を利用することは不可なので

くれぐれもご注意くださいね。

そういわれてみれば温泉とはまた別なのだが、

汐間海岸には海に面した断崖絶壁の頂上から

小さな滝が吹き出しているところが数カ所あり、

その湧き水を利用してできているのであろう、

PVCパイプのような筒から水が流れ出るシャワー的なものが存在し、

海上がりのロコサーファーのみなさんがそれを浴びている姿を思い出した。

コンパクトな島の中に

山、緑、土、岩、海と壮大な大自然が凝縮されている八丈島。

その湧き水は、水質的にも非常に良質なものに違いなく、

ゆえに八丈島は緑豊かなのだろうと、

八丈島の空から山、大地、そして海までを巡る水の循環に思いを馳せた。

長戸路旅館へ戻ると、今度は旅館から歩いて3分もかからない場所にある

“おじゃりやれ”という一風変わった外観の居酒屋へ。

左から:Chu-san、Tadasuke-san、Daisuke-san.

 

忠右さんオススメの“亀料理”を生ビールと一緒に堪能させて頂きました。

最初は亀?!と恐る恐るオーダーしたものの、

島の名物あした葉と島とうがらしとの組み合わせが

絶妙なハーモニーを生み出し、意外にも美味しい

珍味といった感じでありました。

八丈島へ訪れた際にはぜひともお試し下さい!

Kame ryouri.

 

八丈島サーファーズのボス的存在、長戸路忠右さんが営む

長戸路旅館へ再び戻ると、

この旅館の名物と言って過言ではない夕食が用意されていた。

八丈島産のフレッシュな魚を使った刺身や煮魚、

お肉、煮物、サラダ、お味噌汁に漬け物といった

普段では絶対に味わえないような超豪華なラインナップに

お腹いっぱいどころか心まで癒されたのでありました。

このような満足度100%の夕食を

毎晩日替わりメニューで味わえる長戸路旅館、

八丈島のロコサーファーたちと直接繋がれるチャンスも大きい

colorsmag超オススメ間違いナシの旅館であります!

要チェック!!!!!

>>>長戸路旅館

夕食を済ませて廊下に出てみると、

Ginjiを含むロコサーファー数名が集まって

この翌日に控えている“第29回TACOS CUP”のヒート組や

コンテストの段取りを相談しあっているところだった。

そういえば、この島にはMasakazuくんとGinjiのほかに

“Take”と呼ばれる上手いサーファーがいるという話しを

昼間の汐間海岸でのセッションのあと、

チュウさんから聞かされていた。

パワフルでワイルドなスタイルを持つMasakazuくん、

キレ味鋭い攻撃的なスタイルを持つGinjiのほかに、

一体どんなスタイルを持った上手いサーファーが

この島に存在するというのか?

そんなことを考えてワクワクしながらも、

徹夜に近かったこの日は、

早々と眠りに就いてしまったのだった。

 

>>>八丈島観光協会

04996-2-1377(午前9:00か午後5:00)

>>>八丈島自然情報

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ