Photos by ASP. Text by colorsmagyoge.

Kelly Slaterが39歳という年齢にして、

2011シーズンのワールドツアーが終わる前の10戦目にあたる

RIP CURL PRO Search San Franciscoにおいて、

見事前人未到の11回目となるワールドタイトルを獲得するという

驚異的な偉業を成し遂げた!

Kellyは今シーズンのワールドツアーで

Gold Coast、Tahiti、Trestlesの3戦で優勝しており、

今回のSan Franciscoではラウンド3を勝ち上がれば

11回目のワールドチャンプを掴めるポジションをキープしていた。

迎えたSanfranciscoでのラウンド3では

Dan Ross(AUS)との対戦となり、

ヒート終了10分前まで逆転に必要なスコア6.88ptと

Danにリードを保たれるものの、残り時間5分を切った時点で

トラックの深いカーヴィング・ターンを連発し7.60ptをマーク!!

見事な大逆転劇を繰り広げたのだった。

「Dan Rossとは何度も同じヒートで戦ってきたし、

彼が充分危険な存在であることはわかっていたよ。

ヒート前半には、自分でもなんでこんな波に手を出してしまったのか

と思うくらいフェイスがなくなって消える良くないレフトの波ばかり

を掴んでしまっていたけど、ライトの波に乗らなければと思って

乗ったらオープンフェイスの続く波で、自分でも逆転に充分なスコアが

出たのではないかと手応えを感じた」

と、Danとのヒートを振り返ったKellyは、

さらにコメントを続けた。

「とても素晴らしいよ。2日前の午後までは波は小さくて

まったく良くなかった。なのに昨日になって良くなり出し、

今日はまるでフランスの良いときみたいに波が良くなった。

自分の人生をサーフィンとコンペティション、そして

ワールドタイトルを獲るために長い間捧げてきてようやく報われた。

しかも自国アメリカでこの勝利を挙げられてとても充実しているよ。

地元の方々も満足してくれているようだし本当に特別な時間になった。

小さいけど形の良いオフショアの波に、温かい快晴にも恵まれた。

きっとAndyのおかげだよ」

この日、San Franciscoの現地時間は11.2(水)。

ワールドタイトルを巡って激しい争奪戦を繰り広げたかつてのライバル

Andy Ironsの命日に、Kelly Slaterが11回目のワールドタイトルを獲得した。

運命の不思議を感じずにはいられない一日が、

また新たに歴史に深く刻まれた。

Congratulation Ke11y Slater, R.I.P Andy Irons.

というわけで、以下に掲載させて頂いた動画は、

2011シーズンのワールツアーKe11y’sハイライトと題しまして、

Ke11yが優勝したGold Coast、Tahiti、Trestlesでの

ライディングを収録したものとなっております。

みなさま、ゆるりお楽しみください。

QUIKSILVER PRO Gold Coast 2011

Billabong Pro Tahiti 2011

Hurley Pro Trestles 2011

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ