Photos & Text by colorsmagyoge.

YOGE3906
Takayuki Wakita @ Waimea.

 

ハワイ時間の1/15(金)、日本時間の1/16(土)。

この日は北北東のビッグスウェルを受けたノースショア全域は

朝から大雨のなか30ft近い大波が押し寄せ、クローズアウトとなり、

海はどこも立ち入り禁止のビーチクローズ。

YOGE3095

 

ワイメアまで波を見に行くも、雨が激しく撮影不可。

とりあえずは週に3回のあるHURLEY TEAMの柔術トレーニングを

お昼過ぎに終えると、関本海渡と共に再度ワイメアをチェックしに。

YOGE3122YOGE3156

 

晴れ間も見え始めたと同時に

激しいうねりも少しは落ち着いたかと思いきや

サンセットは普段あるはずのカレントがわからないほど

ホワイトウォーターで埋め尽くされていた。

サイズダウンどころか、うねりはさらに大きくなっているかのようだった。

YOGE3116YOGE3240

 

海に到着すると多くのギャラリーが道を埋め尽くしていた。

「いままで見てきたワイメアのなかで一番でかいかも知れない」

海でセッションを観戦していた

20年以上毎年ノースショアに通う某先輩がそう言った。

そんななか、John John Florence、Zeke Lau、Reef Macintoshほか、

多くのハワイを代表する世界的トップサーファーたちに加え、

日本を代表するビッグウェイバーであり、

日本人サーファーで唯一QUIKSILVER Memory Of Eddie Aikauの

招待選手である脇田貴之プロをはじめ、

ハワイ在住でイーストサイド湘南出身のPeahiもライドできる

日本屈指のビッグウェイバー藤村篤といった2名の日本人がラインナップ。

YOGE3373
Shore Break of Waimea.

YOGE3377
Deep Section of Waimea.

 

普段のワイメアのピークよりさらに奥のディープセクションから

底掘れする強烈なセットを掴み、ハイラインでストールして

チューブを狙う一段階うえのえぐい攻め方をするJohn John Florence。

YOGE3450 YOGE3451 YOGE3452
John John Florence.

 

そんなJohn John Florenceと似たようなディープセクションから

ソリッド過ぎる鬼の掘れ掘れセットを掴み、

重力のまま巨大な水の壁をボトムまで滑り降りて

一気に爆発するホワイトウォーターに見事粉砕されていくのは藤村篤。

まさにこの恐怖のコンディションにおいて狂気のドロップを魅せる。

YOGE3584
Atsushi Fujimura.

 

YOGE3562YOGE3817

 

アウトの特大セットを掴み、

強烈なインサイドブレイクまで乗り継いてきたReef Macintosh。

YOGE3669
Reef Macintosh.

 

左側のピークから特大セットを狙うのは脇田貴之プロ。

Eddie Aikau招待選手として、どんなコンディションであっても

サーフ可能であれば必ずワイメアのピークに姿を現わす

責任感と使命感を全うするかのごとく、

死と隣り合わせのレイトドロップを連発する。

YOGE3714
Takayuki Wakita.

 

なぜこの男がWCTサーファーでないのかが理解できない。

いまやハワイを代表する世界的トップサーファーのひとり、Zeke Lau。

YOGE3738 YOGE3739 YOGE3745
Zeke Lau.

 

ワイメアベイが端から端までスープに覆われるほどの

ベイがクローズアウトするほどのヒュージセットが押し寄せた

このタイミングを狙っていたかのようにショーアップを果たしたのは

11×ワールドチャンプのKelly Slater。

YOGE3601YOGE3684
Kelly Slater.

 

John John Florenceと共に乗った波では

まさかのフリーフォールも披露した。

一歩タイミングを間違えれば、Kelly Slaterですらパーリングする

ワイメア、恐るべし。

YOGE3824 YOGE3825 YOGE3827 YOGE3829 YOGE3831 YOGE3832 YOGE3833
Kelly Slater & John John Florence.

 

YOGE4077
Kelly Slater.

 

YOGE3873
Takayuki Wakita.

 

日暮れ遅い時間に突然入ってきたクローズアウト寸前の

超特大セットにテイクオフするJohn John Florence。

下の写真の左端に見える波に乗るサーファーがそれである。

この写真は波を撮ろうと思いあえてひきで撮ったが

そのおかげで海と波のスケールの大きさに対して

人間のスケールの小ささがわかりやすく表現できたラッキーな1枚。

YOGE3968
John John Florence.

 

そんな超特大セットが過ぎ去ったあとに、

またしてもディープセクションから

ソリッドなドロップを試みるのは藤村篤。

この波でボードが真っ二つとなり、海から上がることを余儀なくされた。

YOGE4001 YOGE4002 YOGE4003 YOGE4004 YOGE4005 YOGE4006 YOGE4007 YOGE4008 YOGE4009
Atsushi Fujimura.

 

YOGE4136YOGE4193
Takayuki Wakita.

 

colorsmagにとっても貴重な体験となったハワイ時間の1/15(金)、

日本時間の1/16(土)のワイメア・セッションとなった。

この日ワイメアでサーフィンしていたすべてのサーファーに

この場を借りて改めて敬意を表したいと思います。

素晴らしいセッションをありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ