Photos & Text by Takahiro”TaFilm”Tsuchiya.
All Photos by Takahiro”TaFilm”Tsuchiya.
2/20-2/21の2日間に渡り、
伊豆下田白浜でNSA強化合宿が実施された。
今回はその模様を雑誌や広告写真だけでなく、
Greenroomフェスティバルでの展示なども含め幅広く活動する
日本を代表するサーフィン・フォトグラファー、
伊豆出身の“TaFilm”、ターさんこと土屋高弘氏による
写心リポートをお届けさせて頂きます。
>>Takahiro Tsuchiya / TaFilm.com
今回のNSA強化合宿に参加したメンバーは下記の通り。
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U18
田中大貴、黒川楓海都、澤村康生、 川俣海徳、西慶司郎、中塩裕貴、野呂海利
U16
小笠原由織, 鈴木仁、島田碧人、安室丈
U18ガールズ
鈴木姫七、加藤里奈
U16ガールズ
野中美波、松田詩野
U14
松原渚生、矢作紋乃丞、村田嵐、平原颯馬
U14 ガールズ
中塩佳那、川瀬心那
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合宿初日の集合時間には選手全員が顔を揃え、
開会式にはサーフィンのオリンピック開催地に立候補している
下田市長もかけつけて、市長さんから全国水揚げ1位になる
下田港の金目鯛が樽に入った金メダル(金目樽)を
参加選手最年長の田中大貴選手が代表して預かった。
夕食に刺し身と煮付けで美味しく頂いたそうです。
今回カラーズマガジンが注目したのは福岡出身の田中大貴選手。
現在彼は宮崎の高校に通うためサーフショップに下宿中だ。
昨年JPSAプロ公認を獲得、HURLEY HAWAIIの合宿に参加し、
今シーズンからプロツーを回る。
この日は残念ながら寒い雨のオンショア膝波。
予定を変更して説明会、昼食のちにプールでのトレーニングとなった。
市内のプールに移動して25メートルを泳いでは歩くトレーニングを繰り返し行い、
呼吸を重視した水泳をみっちり2時間弱泳いだ。
最後に下田市出身ISAコーチングの進士剛光プロから
ビッグウェーブに対応するトレーニングを受けていた。
田中選手は
「オーストラリアHPCセンターでやっていたトレーニングを思い出しました。久しぶりだったのでスゴくキツかったです。」
とまだ余裕がある表情で、
ほかのどの選手からも基礎体力の高さを感じずにはいられなかった。
合宿2日目の21日
南岸低気圧の通過で快晴オフショア胸肩の素晴らしいコンディションに恵まれ、
フリーサーフィンから個々のスタイルをチェックした後、
課題を意識したトレーニングを開始。
サーフィンしてはアドバイスしてというのを3回繰り返し
課題を意識する重要性に重点をおいてました。
NSAの岡島宏盛さんが
「深いドライブの効いたボトムターンをするにはレールをセットしてターンの時間を長くしなければいけません。そして板のボトムとサイドフィンがこちら側に見えるボトムターンを意識してもらいました。」
と今回の課題を語ってくれた。
Above : Shino Matsuda. Below Minami Nonaka.
Above : Kosei Sawamura. Below : Arashi Murata.
田中選手は、
「ボトムを意識していると段々ボトムターンが深くなっていきました。」
と意識することで変化することを語ってくれた。
そして試合形式で5分間ベスト1ウェイブ、マキシマム無しで、
ヒート最下位が1人抜けていき、敗者復活戦を含め
決勝まで40分ほど闘いぬくというトレーニングを行なった。
Above : Jin Suzuki. Below : Joe Azuchi.
最年長クラス準優勝の西慶司郎選手は
「1本も乗れなかった、疲れすぎてパドルできません」
と基礎体力の重要性を感じさせるトレーニングでした。
優勝した田中選手は
「5分間という短い時間で良いライディングをしなければならないことに焦っていた自分に気がついたことがスゴくよかったです。こういったトレーニングで集まることは今回が初めてでスゴく刺激になり良かったです。中塩、西、黒川の同世代全員がライバルです。」
とトレーニングに参加出来た喜びを語ってくれた。
今後田中選手はトレーニングのためオーストラリアに1ヶ月ほどでかけて、
JPSA初戦のバリに参戦予定、今後の活躍に注目したい選手だ。