Movie by RVCA. Text by yy.

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Herbie Fletcherによるアーカイブ・ドキュメンタリー

”THE THRILL IS BACK” の第四弾は、

ついに真打ちChristian Fletcherの登場だ!

カラーズマガジンの読者にはすでに説明不要であろう

Christian Fletcherはエアーのパイオニアにして

Fletcherファミリーの長男、Nathan  Fletcherの兄であり、

Grayson  Fletcherの父親である。

強面のキャラクターに反して義理と人情の塊のような

漢気溢れる人物像など、どの角度からみても

彼から発生するストーリーは枚挙にいとまがない。

今回のエピソードはサーフアクションに中心とした

たっぷりの8分半となっており、

特に前半のエピソードが語られる部分は

クリスチャンが時代に与えた変化が計り知れないことが伺える。

スケート界の絶対的なレジェンドでもあるTony Hawkによると、

クリスチャン以前のエアリアルの多くはただ空中に飛び出すだけであり、

ランディングまでするというひとつの技の概念が

全く存在していなかったが、それがChristian Fletcherが登場する事により

サーフィンが次のステージに移ったと発言している。

また、故Andy IronsとBruyce IronsのIrons兄弟は

Wave Warriorsを初めて買った日は1日に10回も見て、

そこから受けた影響は測りしれないと語っている。

「俺がこのスタイルでサーフィンをする理由は、俺はこのスタイルでサーフィンするからなんだ」

なんとも禅問答の様な意味深い1989年のクリスチャンの発言は

まさにリアルなオリジネーターだからこそ発言できる名言だ。

現在においてもMadhouse Kustomz を率いて

これまでの概念には無いサーフボードを展開するクリスチャン。

もし我々が今現在クリスチャンがしていることが理解出来なかったり、

疑問に思うことがあるとしたら、

それを理解するのは恐らく数年先であろう。

常に誰よりも時代の先端を走るクリスチャンは

これからもクリスチャン・フレッチャーであり続ける。

エピソードを重ねる毎に興味深い人物が登場する

THE THRILL IS BACKシリーズ、次回もおたのしみに!

The Thrill is Back | Christian Fletcher from RVCA on Vimeo.

 

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ