Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.
QUIKSILVER PRO winner, Matt Wilkinson.
現地時間と日本時間の3/16(水)。
頭前後のオーストラリアのスナッパーロックスを会場に
WSL MENS CT開幕戦”QUIKSILVER PRO”と
WOMENS CT”ROXY PRO”のファイナルまでの全ヒートが無事終了となった。
ROXY PROのファイナルはCourtney Conlogue(USA)と
Tyler Wright(AUS)が対戦!
1本目の波で6.00pptをマークしたtyler Wrightはヒートをリードすると
4本目には8.17pt、5本目には6.50ptをマーク!
逆転を狙うCourtney Conlogueは
逆転に必要なスコア8.90ptを上回る波を待ち続けるも、
勝利の女神は微笑まず、
Tyler Wrightが自国オーストラリアで見事優勝を果たした!!
Roxy Pro winner, Tyler Wright.
続いて行われたQUIKSILVER PROのファイナルは
Matt Wilkinson(AUS)、Kolohe Andino(USA)の一騎打ちとなった。
クォーターファイナルでは2015年ワールドチャンプのAdriano de Souzaを、
セミファイナルでは昨年の優勝者であるFilipe Toledo(BRA)を粉砕し、
絶好調なWilkoことMatt Wilkinsonは、
パワフルかつ軸のぶれないバックサイドで
1本目の波から8.60ptのエクセレントスコアをマーク!
Kolohe Andinoが1本目で6.83pt、2本目で4.17ptをまとめ、
ヒートをリードしつつも、焦らずプライオリティーをうまく使って
確実にスコアできる波を待ち続けるMatt Wilkinson。
ヒート開始早々、緊迫した空気に包まれるなか、
迎えた中盤にWilkoがようやく掴んだ波が予想外にショルダー続かず、
2.57ptをスコアして1位に躍り出ると、
Koloheが5本目の波を掴んで4.50ptをマークし、
逆転返しをお見舞いして再びヒートをリードする。
さらに残り時間7分を切った時点でKoloheが小ぶりな波に乗り、
5.60ptをマークしてさらにその差を広げたかと思うと、
残り5分を目前にしたところでWilkoがバックサイドで
ソリッドなリップを連発し、5.61ptをマークして逆転1位に躍り出る!
残り3分を切った時点でプライオリティーはKoloheが所有するなか、
ヒート終了間際に最後の波を掴み、
切れ味鋭いラッピング・カーヴィングからリエントリー、
さらにブロウテール・リバースを交えるライディングを見せるが、
これが6.83ptとあと一歩及ばず、
見事Matt Wilkinsonが自身初となるCT初優勝を決めた!!
スナッパーロックスで行われたCTイベントの歴史上、
2002年から2015年までの間にグーフィーフッターが優勝を果たしたのは
2004年のMick Lowe(AUS)、
2014年のGabriel Medina(BRA)以来の快挙となった!!
おめでとう!!!
そして、今大会の台風の目となったサーファーは誰かといえば、
ワイルドカードを獲得して本イベントに参戦して
セミファイナルまで勝ち上がり、見事3位入賞を果たした
Stuart Kennedyに他ならないだろう。
ラウンド2でKelly Slater、ラウンド3でMick Fanning(AUS)といった
ワールドチャンプ2名を破ったダークホースStuart Kennedyは
クォーターファイナルでJohn John Florence(HAW)をまたしても撃破!!
最終的にはセミファイナルのヒート2で大接戦を繰り広げた末
Kolohe Andino(USA)にその勢いを止められることとなったが、
まさに大物食いと呼ぶにふさわしい活躍を見せ、
世界最高峰のCTイベントにおいて確かな爪痕を残した。
さらにセミファイナルでMatt Wilkinsonに敗退となったFilipe Toledoは
このヒートの中盤のライディングで足の付け根を負傷。
その後も痛みをこらえて波に乗ったが、
やはり全力でサーフィンをすることができず、
一刻も早い回復を願うばかりである。
カノア五十嵐の活躍も含め、
世界最高峰のロング・パーフェクト・レギュラーである
スナッパーロックスを舞台に素晴らしいサーフィンバトルが繰り広げられた
CT開幕戦”QUIKSILVER PRO”と”ROXY PRO”!!
次なるCT第2戦は3/24(木)~4/5(火)に渡り、
オーストラリアのベルズビーチを会場に行われる
“Rip Curl Pro Bells Beach”となっている。
果たして、スナッパーロックスとはまた違ったタイプの
水の量が多いBellsの波を舞台に、どんな戦いが繰り広げられるのか!?
2016年もWSL CTから目が離せない!!