Photos & Text by colorsmagyoge.
真木蔵人、THREE DICEタカさん、
HYDRO surfboards安藤清高を乗せ、
深夜湘南を出発したキャンパーcolorsmag号は、
東北道を夜通し走り抜け、宮城県石巻へ。
最初の目的地であるアリス保育園に到着したのは
午前10時を過ぎた頃だった。
なぜこのアリス保育園に来ているかというと、
震災以来結成されたcolorsmag支援部隊の
隊長・真木蔵人がかねてから企画していた
「東北の子供たちにクリスマスプレゼントを渡しにいくツアー」
の実行当日を迎えたからである。
そして、ツイッターのやりとりから
個人的に物資を送って頂いた林さんほか、
多くの方々よりお預かりした物資、
ご協力に感謝致します。
突然現れたサンタクロウドを目の前に、
あぜんとするアリス保育園のキッズたち。
が、ここはさすが役者真木蔵人。
そんな空気を一気に吹き飛ばすかのように
「サンタクロースだよ!
今日は、みんなにプレゼントを持って来たよ!」
といって、
プレゼントとしてしっかりひとつひとつみんなで包装したものを
園児ひとりひとりに手渡していった。
「ありがとう!」
プレゼントを受け取るまで不安そうだった女の子が、
受け取った瞬間、弾けるように笑ってそう言った。
ある子は、ちょっと照れくさそうに、
そして、素直に喜ぶ子もいれば、
まだビビり気味の子。笑
「それではみんな、
友達を大切にして、
先生の言うことを良く聞いて、
良い子にするんだよ!」
全員にプレゼントを配り終わると、
サンタクロウドは、
まるでサンタクロースみたいな声で
そう言い、
授業の妨げになってはいけないということで
足早に退散することに。
本当は、
「みんな友達を大切にして」
でなく、
「みんな家族を大切にして」
と言うつもりだった。
が、もしかしたら
震災や津波で家族を失ってしまった子もいるかも知れない
と思い、急遽
「友達を大切にして」
に、言い換えたのだと、
車に乗り込んでから蔵人さんは言った。
すべては、この一年間、
定期的に行なってきた被災地での復興活動のなかで
自然と育まれた野性の勘ともいうべきものが
きっと咄嗟に、蔵人さんにそう言わせたのだろう。
colorsmag復興支援部隊が石巻周辺に行った際には
必ずお世話になっているサーフアーティスト、TanTanさんの
案内によって第2目的地へ移動。
北上川の仮設住宅でもう一度サンタ作戦を実行するまでの時間、
石巻の秘境、「追分温泉・峠の湯」の温泉と美味しいお料理で
一休み。
ここはついこの間まで避難所として解放されていた
旅館であるということから、
館内はかなりの広さを誇る立派なところだった。
お料理もおいしく、石巻エリアへ行った際には
「追分温泉・峠の湯」、要チェック!
午後3時過ぎには北上川の仮設住宅で待機。
午前中までは快晴だった空はやがて曇り始め、
いつのまにか雪となっていた。
学校帰りのバスに乗ってくる子供たちに
プレゼントを渡していくサンタクロウドたち。
大人用の物資をこの仮設住宅に預け、
今度は、4月の頭に東北を訪れたときからお世話になっており、
蔵人さんの同級生でもある長尾先生の家に向った。
長尾さんの長男のぼるが描いた絵が、
絵のコンクールで金賞を受賞したのである。
一時避難先となった近くの神社の社を描いた絵だった。
そんなのぼると次男しゅんにもサンタクロウドからプレゼントが渡され、
この日はここで就寝なのかと思うと、
今度は、復興活動、キッズキャンプではコーチまでつとめる
玉手さんが住む角田エリアへ。
玉手さんがやっていたサーフショップは海の近くにあったことから
津波で流されてしまった。
にもかかわらず、上に掲載させて頂いた写真にあるボードは
無傷とまではいかぬとも奇跡的に助かったのだという。
このボードがあったからこそ、
玉手さんはもう一度サーフショップをやろう、
と決心することができたのだ、という話しを
津波に流され更地となったショップの跡地で初めて会ったとき、
玉手さんより聞かされたのを思い出した。
翌日は、
角田から車で数十分走ったところにある
山元町の仮設住宅へ。
大人用の服も合わせ、
この仮設住宅にも多くの物資を寄付させて頂きました。
そして、この仮設住宅、いや、今回のサンタツアーで
最後に我々のところに来てくれた子供が
下に掲載させて頂いた写真の赤ちゃんでした。
なんとこの赤ちゃん、3.11の4日後にあたる3.15に生まれた子らしい。
震災の4日後に生まれた子供が
ここまで立派に成長している姿を目の当たりにし、
時間の経過の早さを改めて感じたと共に、
なかなか終息に向うことのない原発問題、
被災地の復興状況の重大さも痛感した。
Merry X’mas!!!
2012年は日本にとって飛躍の年になりますように!!