photo & text by Riki Kakaii

無事に帰国しました!Rikiです。

さて、先週お知らせしたパプア紀行第一弾を早速。

パプアニューギニア政府観光局、STWorldvanimo surf lodgeのご協力のもと実現した今回のトリップは、パプア観光親善大使も務める吉川共久プロ・山田弘一プロと合流してマラリアの予防薬を摂取するところから始まった。

マラリアはかなり厄介とのことなので、今回はこの抗マラリア薬と処方してもらった強烈な虫除けクリームを軸に対策を講じた。

クリスマスムードの日本を離れ、大自然が色濃く残るパプアニューギニア(以下PNG)に向かう心境はさながら開拓者。

「昔の〜はサーファーなんかいなくてよ〜」なんて話す人間に私もなれるかと思うとワクワクが止まらなかった。

総飛行時間約9時間、タイトなトランスファーのため空港を走ったりしながら到着した今回のDestinationPNGの左上、インドネシアとの国境に近いvanimo(ヴァニモ)。セスナの車輪が地に降り身を乗り出して窓をのぞくと、眼に飛び込んできた光景に正直、ビビった。


空港設備は長屋のようなボロ小屋が一つのみ。言い訳のように張られたフェンスには褐色の現地人達が群がっているのが見える。しかも、少し眼をそらすとフェンスが無くなっている。その後ろには土煙がまい、路上に座り込む人やラクガキされたトタンの壁に囲まれた小屋が乱立している。コンクリートの建物はマーケットだろうか。人の出入りが激しい。

これはいわゆるスラムじゃないかと緊張が走った。


 

 

 

 

意気込んで空港に降り立つと、どうやら群がっているのは危ない人たちではないらしい。笑顔が見える。空港職員もかなりフレンドリーで、日本から来たということを告げると仕事そっちのけでしばらく談笑した。少し安心。

入国に際して一電気を使うような機器は切使われず、荷物も若者が荷台に載せて出口付近に持って来てくれるという超シンプルさ。

アリの様に荷物に群がる人が引くのをまち、ピックするとゆったりとゲート(ドア)を出た。

 

周囲を見回すと、確かにスラムの様な状態ではあるが、道行く人はみな挨拶をしてにこやかな表情をしている。大丈夫そうだ。ゆっくりと眼の焦点を近場に戻すと、surfingをしているでかい看板があるではないか!しかも下部には“photo by Moriyasu Aoki”の文字が!!うん、こりゃ大丈夫だな。

迎えに来てくれたlodgeのオーナーのピーターとの挨拶を済まし、たまたま同じ飛行機に乗っていたブラジル人と南アフリカ人が駆け込みで車に乗り込むと一路vanimo surf lodgeへと車は進み始めた。

 

車道は舗装されてはいるものの、突然穴があいていたりするので注意が必要だった。そんな場所を避ける為にスピードを落とす時は道ばたの人たちを挨拶を交わした。シャイな人が多いけれど、こっちから手を振ると恥ずかしそうにしながらも笑顔とともに手を振返してくれる。子供たちは容赦なく「Hey!」とか「Hello!」とかいいながら私たちにリアクションを求めてきた。

この最初の30分で治安への不安は晴れ、「いい場所だな」と思うようになった。

高床式の木造住宅地をいくつか抜けて、lodgeにたどり着くとそこには立派な石垣とゲートがそびえ立っていた。ピーターがクラクションを鳴らすと中から使用人がゲートを開く。

そこに広がっていたのは想像とは正反対の衛生的でオシャレな施設。広大な芝生にキレイな建造物が並んでいるのをみて「ワオ!こいつはご機嫌だぜ〜!!」とテンションは一気に上がるのだった。

ってところで今回はここまで。

次回はサーフポイントをご紹介します。

 

※吉川プロ・山田プロが引率するPNGツアーは1月より随時出発予定!まだ空きもあるとのことなので、リンクよりリサーチしてご参加を検討してみてはいかがでしょうか。

>>>パプアニューギニア政府観光局

>>>STWorld

>>>vanimo surf lodge

>>>親善大使同行ツアー

ではでは

ricky

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ