Photos by BANKS. Text by colorsmagyoge.
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ビーチブレイクにおいて最高の波を生み出すのに
必要不可欠な要素であるBANK(バンク)。
良い波がブレイクするその海底には必ず砂がつき、
最高の地形が整っている。
決して海面からは見えないそれを、
多くのサーファーは”GOOD BANKS”と呼ぶ。
サーフカルチャーのなかで、
サーフ業界とファッション業界の垣根を越えて、
良い波を広げていくべく、様々な人たちにとってのGOOD BANKでありたい
との想いから名付けられたブランド名がBANKSである。
ゆえにそのアイコンも海底の砂山をイメージして作られている。
そんなBANKSがブランドに込めた強いメッセージとは!?
知られざるそのストーリーに迫る!!
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ブランドの無個性化が進んだ今の時代、ブランド自体が独自性を失い、
存在意義が薄れ、ブランドのロイヤリティーまでもが失われていった結果、
ユーザーはスケートボードやストリート、ファッションへと流れていった。
そんななか、流行りや時代に流されず、
成長し大人になった趣向を反映させながら、
サーフマインドを根底にビーチから街まで着こなせるスタイルと、
各アイテムのさげ札もすべてFSCにするなど環境への負担を
最小限に抑えるべく長く着てもらえるサステナブルなこだわりの製品を
生み出していきたいという数名の仲間たちとの会話から生まれたのが、
日本、アメリカ、オーストラリアといった3カ国共同でスタートした
サーフブランド”BANKS”である。
“Everyday journeys”
をブランドのサブタイトルに掲げるその理由は、
アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパ、インドネシア、
そして日本とあらゆる波に乗り旅を続ける
COMRADE(BANKSにおけるライダー)のJared Mell、Jason”Salsa”Saliburyが
世界各国をサーフトリップするなかで自然と思い浮かんできた
必要不可欠なアイテムをそのまま形にしていることに起因している。
Jared Mel & Jason”Salsa”Salibury.
このようなコンセプトのもと、それぞれの国が持つ良いものを持ち寄り、
2016年夏にはMADE IN USAラインが初登場する予定。
さらにはJAPANデニムをはじめ、100%オーガニックコットンのTシャツや
リサイクル・ポリエステル製のボードショーツなど、
3カ国共同ならではの意義をより色濃く出せるような
ラインナップをリリースしていく。
さらにビーチは山を向き、逆に山もビーチを向いていることにヒントを得て、
本来真逆である山と海をアウトドアというひとつのくくりとし、
あくまでもサーフをバックボーンに、今冬のアイテムに機能素材
”e-vent”を採用したマウンテンパーカーをリリースするなど、
サーファーの知恵が詰まったアウトドア全般で使える素材を採用した
秋冬の海や街でも着こなせる”BANKS”らしいアイテムを提案。
難しいと言われてきたサーフブランドの冬物でも
コンセプトをぶらさずその答えをアイテムという形に
落とし込んでいくことにこそ、BANKSならではの
必然性があると言って過言ではないだろう。
その高い機能性のなかに、決して時代に流されないこだわりを詰め込んだ
シンプルなデザインを融合させることで、そのスタイルに永続性を与え、
トレンド=消費という現代のファッション業界の構図に逆行するような
長く着続けられるプロダクトをリリースし続け、
過剰な消費サイクルからの脱却を目指している。
そんな発想と強い想いが詰め込まれ、
今までにはなかった形として誕生したサーフブランドこそ
”BANKS”そのものなのである。