2011年のラストにPNGトリップレポートvol.4をお届けします。

今回は前回までにご紹介した リドライト/レフト以外のポイントをご紹介。ウネリ不足のためノーサーフでしたが、非常にsurfしてみたいポイントがまだまだありました!

まずはワロモポイント。ここもリド同様ライトとレフトがあるリーフブレイク。

ライトはかなりリーフに寄った場所でブレイクしている印象だったが、レフトはかなり長くリーフが伸びていて、サイズが上がれば素晴らしい波がブレイクすることが容易に想像できた。

ワロモからさらに車を走らせるとヤコという村にたどり着く。ここもレフトのブレイクがあるのだが、かなりシャローなポイントといった印象。


それでもポイントの前には小屋と「YAKO SURF CLUB」の大きな看板が建てられており、村民のみなさんはサーフィンへの熱心な想いが伝わってきた。吉川プロが持ってきていたアライアに興味津々といった様子で、臨時簡易アライア講座も開かれた。

PNGでは近代的なサーフボードを入手することが困難で、子供たちはノーズやテールの無いボロボロの板を使用して波乗りを楽しんでいる。それでもいい方で、大抵の子供たちは岸で指をくわえて待っていることがほとんど。中には気を削ってサーフボードを作ってしまう人もいるが、もっとサーフボードが必要だということが感じられた。

これは木でつくられた板の一例。1枚はフィンレス、もう1枚は木を削ったサーフボードにコーラのフタとタイアのチューブ、ヒモを組み合わせたリーシュと木にめり込ませたフィンのチューニング。こんな道具でも彼らはチューブライディングをメイクするというから、フォームの種類だの何インチの長さだのってのを気にしてることに、必要性があるのかを思わず考えてしまった。。。

話を戻しましてポイント巡りへ。

進路をvanimo空港の方に変え、丘の上にあるロッジに向かった。

展望台に案内してもらって海を眺めると、何やら気になるライトのブレイクが目に入った。

ここは通称「村長’s」。正式にはログポイントというらしい。チェックした時は風が合っていなかったがパキッと伸びるライトのブレイクに心を奪われ、PNG再訪時に必ず訪れたい場所となった。

ここから少し移動すると、子供たちが集まるポイントと、刑務所の目の前に位置するその名も「ジェイル’s」がある。

子どもポイントは滞在中に見た中で一番混雑していたポイントだった。みんな木の板きれを持ち出して沖に出て行き、わいわいしながら海パンも着ないで楽しそうにsurfingを楽しんでいた。

ジェイルズはサイズアップした時に進化を発揮する中〜上級者向けのポイントとのこと。このアングルから振り返れば看守が目を光らす刑務所がある。ある意味緊張感のあるポイントだ。

ウネリの向き、風や潮などのコンディションの変化にも柔軟に対応できるvanimo。平均して頭くらいのサイズがあった今回が一番波の無い状態だということだから驚きだった。リーフも浅すぎず、水温も温かいので本当に楽しめた。

そして出会う人たちの温かさも特筆すべき点で、私にとって初めてのPNGだったが早く“帰りたい”と思わせるほどの場所になっている。

そんな貴重な機会を与えてくれた吉川共久プロ、山田弘一プロにこの場を借りて改めて御礼申し上げます。

 お二人はパプアニューギニアサーフィン親善大使に任命されており、STWorld社が企画するツアーにも同行されています。普段一緒にトリップする機会のないプロサーファーと、まだ未発見のポイントが数多く残るパプアニューギニアを訪れる旅は貴重な経験になるはず。リンクを記載しますので、2012年最初のトリップをご検討の際は要チェックです!

全4回に渡ってお届けしたPNGレポートですが、2011年の終わりとともに今回にて一区切りとさせていただきます。

1週間という限られた時間の滞在でしたが、私の中に鮮烈な記憶の1ページを刻んだトリップでした。まだまだ伝えきれないことも多いので、隙をみてまたご紹介します。

2011年も残りわずかとなりました。みなさまにとって2012年が素晴らしい年となりますよう願っております。

2012年も頑張って参りますので、引き続きよろしくお願いいたします!

よいお年を☆

>>>パプアニューギニア政府観光局

>>>STWorld

>>>vanimo surf lodge

>>>親善大使同行ツアー

 

ricky

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ