Photos & Text by colorsmagyoge.


富士山/Fuji-yama.

波はコシムネサイズの緩いオンショア。

沖合で吹く風による風波のウネリといった感じの

面の柔らかい波がブレイクする

湘南某ポイントで繰り広げられた

リラックス・サーフセッションの模様を

今回はお届けしたいと思います。


Toshimichi Kamijo.

鎌倉出身のプロサーファー兄弟代表!

上條ブラの兄のトシさんこと

上條俊美智プロのスタイリッシュなバックサイド・リエントリー。

二児の父となり、プロとしての活動はすでに引退しているが、

辻堂、鎌倉辺りの波があるタイミングを逃すことなく必ず姿を現し、

さらりと波に乗っては流石のライディングを魅せてくれる

ローカルヒーローのひとりであります。

そんなトシさんの実弟にあたるのが、

現役プロサーファーとして活躍中の

マッチさんこと上條将美プロであります。


Masayoshi Match Kamijo.

オッキーを彷彿とさせるパワフルなそのサーフィンは必見!

現在は波情報の波伝説のスタッフとして辻堂を拠点に

湘南のコーストラインを日々パトロールしながら、

波の良い場所を見つけては

こうしてリッピングに磨きをかけているのであります。

JPSAでも過去に優勝経験のある

上條マッチプロ、要チェック!!!


Kazuya Sato(Left).

さらにこの日、

現在はyuサーフボードのシェイパーとしても活躍中の

佐藤和也プロもこの某ポイントに登場。

前回ご紹介した記事に引き続き、

>>>一本の波に隠されたバックストーリーby佐藤和也

今回も自分でシェイプしたというボードをテストライド。


Kazuya Sato × Kazuya Shape.

相変わらずの和也スタイルでいい波を掴んでは

しっかりと魅せ場を作っておりました。


Shinji Ohki.

佐藤和也プロと同世代のサーファーで

全日本チャンピオンという経歴を持つトップサーファー

大木新次もお正月のお年玉波を楽しむべくこのセッションに参戦!

「奥さんが拾って来たボードを直して乗ったら調子が良くて

ここ数年間気に入って使っている」というG&Sのシングルフィン

でスタイルを出しまくっておりました。


Shunji Ohki.

G&S(ゴードン&スミス)といえば、

70年代よりスケートシーンに君臨する有名ブランドという

イメージがあったが、調べてみると1959年に始まった

ブランドだと知って驚いた。

新次くんの使っているG&Sのボードは

「拾った時はボロボロだったのを友達が直してバフまでかけてくれた」

ものだと言っていたので、レプリカでなく本物だとすると

まさに70年代から80年代に作られ、実際に乗られていた

可能性が高いサーフボードだということになる。

そう考えると、新次くんが目の前で乗っているG&Sのボードが、

遥か時空を超えて2012年の湘南の波に乗っていることを思い、

まるで樹齢数百年のご神木であるかのように尊く感じた。

そして、そういった古い道具が持つ味わい深さを楽しむ

大木新次というひとりのサーファーの姿を見て、

ある種の悟りを得た者ならではの

サーフィンに対する独特な観点を持つ

新境地に達したサーファーなのだと、

彼のことを改めて理解した。

こちらはそんな新次くん×G&Sシングルフィンによる

クラシカル・ラウンドハウスカットバック。


f/s RoundHouse Cutback by Shinji Ohki.

ひとつひとつのターンに何を感じ、どんな想い刻むのか。

それは、十人十色。

Just Have Fun Surf!!!

そして、一生滑走!!!

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ