text and photos by Riki Kakaii

年末のパプアトリップから帰国後、友人から連絡が入った。

長期の海外ダンス修行を終えた彼は、帰国してから仲間とともに福祉施設をまわってパフォーマンスを披露する活動に参加しているという。その活動を記録してほしいとの依頼を受け、早速現場へと飛んだ。

今回は私が撮影を通じて活動に深い感銘を受け、こういった活動が様々なカタチで広まればいいなという願いも込めてその模様をご紹介させていただく。

今回の活動を主催するのはエンターテインメントを様々な形で提案するSEVEN TOPAZという団体。その中で社会福祉施設へ向けた活動を主軸とする“SHERRY TOPAZ”が社会福祉施設・寒川ホームの新年会でパフォーマンスをする企画を立案した。

 

パフォーマンスを行うのは企画に賛同したダンサーとシンガー、寒川町で活動するカントリーダンスグループとSEVEN TOPAZの構えるダンス教室に通う約30名の子どもたち。

訪問した施設の方も会場の飾り付け、開演前の隠し芸などパフォーマーに内緒で盛り上げる仕掛けを用意してくれており、シンガーによる歌のパフォーマンスや、プログラムを通してダンスにも積極的に参加することで会場が一体となって盛り上がっていた。

 

普段なかなかリンクしないパフォーマンスと社会福祉。パフォーマーが元気を届ける活動と当初は考えていたが、実際に活動を目の当たりにすると、双方が元気づけられているということがわかった。

あるダンサーこの活動を通じてダンスをもっと幅広い人たちに楽しんでもらえればと参加したという。訪問で得た大きなパワーを糧に、より多くの人に笑顔を届けていければと決意を口にしていた。

子どもたちは本番前は真剣なまなざしで集中し、全力で日頃の成果を披露する。幕が閉じれば訪問した施設の方とのふれあいを通じてコミュニケーションを学ぶ。この機会は子どもたちにとっても非常に貴重な成長の場であるということを感じた。

最後に行われた全員参加のダンスでは子供たちが参加者の横でやり方をレクチャーして実際にふれあった。世代が大きく違う双方が笑みを浮かべながら一緒に体を動かす、素晴らしい時間となった。

 

“絆”という言葉の重要性を思い出しはじめた近年、若い世代が中心となったカルチャーも、「何か出来ないか」と様々な動きを開始している。



---------------SEVEN TOPAZ---------------
2010年ダンス教室 <D-TOPAZ>を設立。
同年5月に福祉施設訪問型エンターテインメント団体<SHERRY TOPAZ>を立ち上げた。
寒川町を拠点にして高齢者施設、障がい者施設で活動中。
2012年は活動範囲を鎌倉市、藤沢市、横浜市へと広げて行き、児童福祉施設への訪問も目指す。
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ricky

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ