Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

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Taj Burrow.

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I feel like I won the event. I feel like I’ve won the world title!”

優勝した気分です。いや、もうワールドタイトルを獲ったくらいの気分です!

Honestly, that’s one of the best heats of my life. The waves were so good and I was against the best tuberider in the world. I’m just stoked he didn’t flog me.”

間違いなく人生のベストヒートだった。波は最高だったし、対戦相手は世界一のチューブライダーだった。ただ最高です。 by Taj Burrow.

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日本時間の6/15(水)WSL CT第5戦”Fiji Pro”のMENSラウンド3が

サイズアップを果たしたフィジーのクラウドブレイクを舞台に行なわれた。

この日、もっとも注目すべきヒートといえば、

本イベントを最後に18年にも及ぶCTサーファーとしてのキャリアに

ピリオドを打つことを表明していたTaj Burrowと、

世界で最もエキサイティングなサーファーのひとりである

John John Florenceとの対戦となったラウンド3のヒート10に他ならないだろう。

John John Florenceが1本目の波でチューブ、ビッグラウンドハウスからの

リップで8.17ptをマークすると、プライオリティーを持ったTaj Burrowが

パーフェクトに近い波を掴み、バックサイドチューブからの

ソリッドなトップターン3発を決めたライディングで8.00ptをスコア!!

しかし、John John Florenceが2本目の波で6.17ptをマークしてリードを図るなか

Tajが3本目の波で深く長めのチューブ、トップターンからの

えぐいリップセクションの下を攻めるアンダー・ザ・リップ・ハックで

見事9.20ptのエクセレントライドをメイク!!

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John John Florence.

 

逆転を狙うJohn Johnがセットの波で披露した

深い深いチューブでTajにアンサーバックすると、なんとこの1本が9.43ptと

さらに逆転返しをお見舞いするも、引退のかかったこのヒートにおいて

その底力を見せるかのごとく、今後はTajがセットの波で

美しいチューブライディングをメイクし、8.60ptをスコア!!

逆転返しに逆転返しを重ね、

1位のポジションで残り7分を迎えたTajであったが、

ここでJohn Johnが波を掴み、ハワイのパイプライン仕込みの

バックサイド・グラブレールの技術が光るこのヒート一番と言って過言ではない

チューブをメイクしてまさかの9.33ptをスコア!!

トータルスコア18.76ptという驚異的なスコアをマークした

John John Florenceが、これまたトータル17.80ptといった

ハイスコアをマークしたTaj Burrowを下し、

見事ラウンド4へと駒を進めたのだった。

しかし、この日のどのヒートを見回してみても

Kelly Slaterですらトータルスコア16.56pt、Gabriel Medinaですら14.50ptと、

そのほかにはトータルスコア10pt以下ばかりであったことを考慮すると、

いかにこのTaj BurrowとJohn John Florenceとのヒートが熾烈極まりなく、

かつハイレベルで見るものたちを魅了し

感動を与えたヒートだったかが伺えるはずだ。

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このTajとJohn Johnとのヒートは、

まさしくこの日のベストヒートであり、

歴史に残る1戦だったと言って過言ではないだろう。

そういった意味で本イベントを最後に18年にも及ぶその選手としてのキャリアに

ピリオドを打つことを表明していたTajにとっての重要なこの場面において、

John John Florenceといった対戦相手とこのような戦いを繰り広げた結果、

砕け散ったことは、選手として申し分ない

素晴らしい最後の花道となったに違いないだろう。

この先もうTaj Burrowの姿をWCTで見られなくなることを考えると

悲しくて仕方ないが、これからも様々なシーンで

活躍してくれることを楽しみにしていきたい!

そして、いままで最高なサーフィンで夢と興奮を与えてくれたTaj Burrowに

改めてありがとうございます。と、感謝の気持ちを伝えたい。

いずれにしてもTajはcolorsmagにとっては永遠のヒーローである。

 

>>WSL CT第5戦”Fiji Pro”オフィシャルサイト

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ