Photos & Text by colorsmagyoge.

YG8L8732
VANS US OPEN Pro Junior 3rd, Yuji Mori.

 

日本時間の7/31(日)、現地カリフォルニア時間の7/30(土)。

ハンティントンビーチを会場に開催中の

世界最大級のサーフィンコンテスト

“VANS US OPEN of SURFING 2016″のDAY6が行われ、

MENS QS10のらうんど5の全ヒートに加え、

Joel Tudorによるインビテーショナル・スペシャルイベント

”DUCT TAPE INVITATIONAL”をはじめ、

MENSとWOMENSのプロジュニアのファイナルまでが無事消化された。

YG8L8633

DUCT TAPEハイライト動画 

 

注目のカノア五十嵐はヒート5でカノア同様、

アメリカを代表する若手CTサーファーであるConner Coffin(USA)と対戦。

先手必勝でファーストウェイブを掴み、

バックサイドでスタートを切ったようにみえたConner Coffinだったが、

その後にレギュラーの波を掴んでエアリバースをメイクして

5.17ptをマークしたカノアが実際は流れを掴むこととなり、

終始リードを保ったまま3本目の波で7.17pt、

5本目の波で6.10ptをスコアしてぶっちぎりのラウンドアップを果たした!

スクリーンショット 2016-07-30 19.52.09YG8Z8421 YG8Z8422 YG8Z8423 YG8Z8424 YG8Z8425 YG8Z8426 YG8Z8427 YG8Z8428 YG8Z8429 YG8Z8430 YG8Z8431 YG8Z8432 YG8Z8434 YG8Z8436 YG8Z8439
Kanoa Igarashi.

 

波のコンディションは日本でいう波数の少ないオンショア気味な

ハラムネといった難しいスモールコンディションのなか、

まさにワールドレベルな素晴らしいライディングを連発してくれたカノア五十嵐!

迎えるクォーターファイナルのヒート3でBino Lopez(BRA)と対戦予定。

ホームブレイクの利を活かし、さらなる快進撃に期待したい!!!

スクリーンショット 2016-07-30 19.51.56

 

カノア同様、カリフォルニア製純日本人なトップジュニアサーファー小林桂と

このビッグイベントに参戦するために茅ヶ崎から

はるばるここハンティントンの地に足を踏みしめた森友二が対戦となる

MENSプロジュニアのセミファイナル、ヒート1では、

ちょうど潮が満潮を迎えた朝の時間にスタートとなり、

非常に波数が少ないなか、Nolan Rapoza(USA)、

Ethan Ewing(AUS)といった強敵を相手に、

積極的に波を掴んで調子を上げながら2位のポジションをキープした森友二に対し

いい波を待つ作戦が裏目に出てしまった小林桂が

まともな波に乗れずままにヒートが終了するという大波乱が巻き起こった。

スクリーンショット 2016-07-30 19.53.03YG8Z8510
Kei Kobayashi.

 

このヒートではNolan Rapozaと森友二がワンツーでファイナルへ進出!

迎えたファイナルでは、Luis Diaz(SNY)、Jake Marshall(USA)、

Nolan Rapoza(USA)と森友二による30分、4人ヒートとなった。

YG8Z8764YG8L8578
Yuji Mori, Before Final of US OPEN Pro Junior.

 

ここでも積極的に波を掴み、3本目の波では6.10pt、

5本目の波では5.07ptをマークしてヒートの流れを掴み

1位のポジションをキープしたままヒート後半に差し掛かったまでは良かったが

ピア脇からのレギュラーでバックサイドリップを連発したLuis Diazが

8.33ptを叩き出すと、このタイミングで次々と入ってきたセットを掴んだ

jake Marshallがバックサイドで8.73pt、ピアに向かうレフトを掴んだ

Luis Diazが6.57ptをバックアップ・スコアとすると

一気に3位のポジションとなってしまった森友二は

逆転に必要なスコア7.51ptという状況に。

YG8Z8798
Yuji Mori.

 

最後まで逆転を狙い、希望を捨てずに波を待ち続けた森友二だったが、

セットが入ることはなく無情にもタイムアップ。

惜しくも3位入賞という成績を残し、

自身にとって初となるUS OPEN of SURFINGを終えた。

YG8L8625 YG8L8626
Yuji Mori.

 

表彰式終了後のインタビューで、

「とても悔しいです。途中までは勝っていてファイナルも行けるか?と思ったんですけど、やっぱり世界の壁は厚かったですね。でも、あとプロジュニア卒業まで2年あるので来年こそは決めたいと思います」

と力強く応え、新たな大きな目標を自分なりに見出したようだ。

この経験を活かし、

森友二がさらなる飛躍を遂げてくれることに期待したい!!

しかしながら、まだジュニア世代のサーファーにして、

日本でのコンテストをスキップし、あえてハイレベルで厳しい環境下にある

US OPENに出場することを選択した森友二のこの結果は

あっぱれのひとことである。

迎えるUS OPEN最終日となる日本時間の8/1(月)、

現地時間の7/31(日)はWOMENS CTとMENS QS10Kの

クォーターファイナルからファイナルまでが行われる予定。

果たして、歴史深く由緒正しいUS OPENを制するのは誰なのか!?

そして、ハンティントンと日本のハイブリッド、

カノア五十嵐はホームで優勝を勝ち取り、

最高なシナリオのドラマを作り上げることができるのか!?

YG8L8408
Go! Kanoa Igarashi!!

 

 

明日は明日の風が吹く!!

お見逃しなく!!!

 

 

>>VANS US OPEN of SURFING 2016

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ