Movie, Photos & Text by colorsmagyoge.
Legend NIJIMA from colorsmag on Vimeo.
台風9号のグランドスウェルにより、
ダブルオーバーのワールドレベルかつパワフルな波に恵まれた
新島の羽伏磯(奥磯)を会場に、
8/21(日)に無事終了となったJPSA第4戦”新島プロ”!!
そのメインイベントとなるMENSとWOMENSのリポートに関しては、
8/21(日)の夕方の記事でお伝えさせて頂きましたが、
今回のこの記事ではJPSA新島プロのスペシャルイベントとなる
マスター(60歳以上のプロサーファー)クラスと
シニア(45歳以上のプロサーファー)クラスのハイライトをお届けさせて頂きます。
実際のところ、映像で見る以上に波のコンディションはハードだったなかで、
マスターでは川井幹雄氏、添田博道氏、善家誠氏といった
3名のレジェンドによって行われた。
ヒート中盤に川井幹雄氏が掴んだセットの裏に入った特大セットを掴み
8.50ptをスコアした添田博道プロであったが、
2本目のバックアップとなる波を掴んだあとに
インサイドのショアブレイクを食らってしまい、
わずか数メートル後ろにはゴリゴリの岩からなる磯が迫り来るなか、
ホワイトウォーターで真っ白になったインサイドで
必死にアウトを目指してパドルするも、
容赦なく迫り来るダブルサイズのショアブレイク。
これは打ち上げられてしまうのかと、
一瞬会場全体が緊迫した空気に包まれたなか、
嫌な予感は的中。
無情にも添田博道プロは、磯に打ち上げられてしまったのだった。
が、しかし、掛け付けてきた選手たちやJPSAのスタッフたちのヘルプもあって
間一髪で難を逃れ、まさかの無傷で無事生還となった。
「あんなの10代20代の若い奴らだから平気だけど、歳をとるとどうしてもパドル力がなくなってくるからやっぱりあそこのインサイドはハードだよ。波に乗るのは全然大丈夫なんだけどね。あははは!」
と、笑い飛ばすいつも通りの添田博道プロの姿を目の当たりにした時、
安心したと共に勝利のために命懸けて海に立ち向かっていった
ヒート中の添田博道プロの姿が重なり合い思わず胸が熱くなったと同時に、
まだ日本でサーフィンなんて知られてなかった日本サーフィン創世記を
体を張って作り上げ、駆け抜けてきたその偉大さが
何たるかを思い知らされた気がした。
シニアクラスで優勝を遂げた今村大介プロも添田博道プロと同様、
勝利の決定打となった最後のライディングで磯に打ち上げられたが無事生還。
ここでも今村大介プロが持つ、
勝つことに対するプロ意識の高さを
感じずにはいられなかったことは言うまでもない。
シニアクラスで2位となった新島出身のプロサーファー植松茂実氏は、
ロコボーイで民宿富八のけいすけに今回の新島で初めてご紹介して頂いたことから
そのサーフィンを見たのは初めてであったが、
そのスタイリッシュなサーフィンに驚かされた。
ヒート後半も優勝を目指して何度も波を掴んでは
テイクオフに失敗してワイプアウトを繰り返し、
それでも最後まで逆転を狙って波に乗るその姿に
新島ローカル代表としての熱いスピリッツを感じずにはいられなかった。
この日の早朝、メイン会場であった羽伏浦海岸は
トリプルオーバーは余裕であるスーパーハードコアコンディションとなったため、
急遽会場を羽伏磯(奥磯)へ移すこととなったが、
そんななかでも植松茂実プロは早朝からひとり羽伏浦海岸にパドルアウトし、
練習に明け暮れていたことを民宿富八のけいすけからのちに聞かされた。
この日の植松茂実プロの勇姿は、
言葉を超越して新島ローカルボーイズたちの脳裏に焼き付き、
受け継がれていくに違いない。
今回のマスターとシニアのヒートを通して
自分自身の壁を乗り越えるべく立ち向かっていく
サーファーたちの勇姿に本当に感動させられた。
新島ならではのワールドレベルな波に恵まれたJPSA新島プロの
スペシャル・イベントは、MENSとWOMENSのメインイベントに
まったく引けを取らない見応えある素晴らしいイベントとなった。
———————————————
JPSA NIJIMA PRO Special Event
Master
1st Hiromichi Soeda
2nd Mikio Kawai
3rd Makoto Zenke
Senior
1st Daisuke Imamura
2nd Shigemi Uematsu
3rd Masahisa Tokuda
4th Toshihiro Sekiya
5th Rikio Higa
MUSIC
Killdozer / Sweet Home Alabama
Filmed & Edited by colorsmagyoge
———————————————