text & photos by Riki Kakaii

以前お伝えした故・Tiger Espere氏が遺した“Kama-ku-ra”号プロジェクト。

年明け早々にJHCA(Japan Hawaiian Canoe Association)の主催するプロジェクト説明会が patagonia鎌倉店にて開かれたので、その模様をお届けします。

以前お伝えしたカヌーの材料となる木材引き上げ作業から間もなく、遠くハワイ島からカヌービルダーを呼び、本格的に製作への準備を進めているJHCAはプロジェクトの概要や今後の展望の説明会を開催。会場となったpatagonia鎌倉店には50名を越える人が集まった。

会場は満席。立ち見の人もプロジェクトの起源や今後の展望に耳を傾けた。環境問題にも積極的に取り組むpatagoniaと本プロジェクトの親和性は高く、閉店後の店内はさながら特設会場といった雰囲気であった。

説明会には Tiger 氏の弟の Loui 氏も参加し、思い出や Tiger 氏の死後にプロジェクトが再発進する経緯を語った。Loui 氏はもちろん、Kama-ku-ra 号に携わる多くの人が Tiger 氏と深い関わりを持っており、死してなお人々に影響を与える Tiger 氏の人柄・マナを感じさせられた。

Loui 氏は Kama-ku-ra 号にまつわる“チャント”(詩)も披露し、プロジェクトのモデルともなったHokulea 号などのポリネシア文化との深い関わりを表現した。

カヌー製作については来日していたハワイ島在住のカヌービルダー Kiko 氏から説明があった。説明会に合わせて造られた模型が完成した姿をイメージさせ、説明会後も多くの来場者が Kiko 氏のもとに訪れていた。

プロジェクトに参加する他のメンバーからも参加した理由や実際に参加して感じていること、計画を通して何を実現したいかなどのスピーチがあった。メンバーは自然体でプロジェクトに参加しており、誰もが気軽に参加出来るように活動を続けているとのことだった。

着々と進む Kama-ku-ra 号計画。現在も様々な方面での協力者を募集しているとのことなので、JHCA のホームページより興味を持った方はぜひアクションを起こしてみてはいかがだろうか。

Colors マガジンでも動きがあり次第お伝えし、応援していきたいと思います!

::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::Kama-ku-ra 号プロジェクトは:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

ハワイアンレジェンドの Tiger Espere氏が発起人となり、ハワイの Hokulea 号の様にカヌーを通じて自然との触れ合いや古来から伝わる航海術を学び、自然の力や尊さ、人と協力することの素晴らしさなどを再確認するプロジェクト。今春よりカヌーを製作予定。

※(木材調達の様子は→コチラ

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ricky

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ