Photos & Text by colorsmagyoge.
西のサーフシーンにおいて多くの歴史を深く刻んできた和歌山県の磯ノ浦に、85年、86年、90年と3度のワールドチャンプに輝いているカリフォルニアが生んだ世界的レジェンドTom Currenが姿を現した。
磯ノ浦からほど近い場所にある南海本線”ふじと台駅”と併設するイベントホール”SHELTER”を会場に開催された”Aloha Heaven vol.5″でLIVEイベントを行うためである。
磯ノ浦に到着すると磯ノ浦を代表するトップサーファー寺島真央の家族が経営する駐車場で大阪でサーフショップ”ゴールデンサーフ”を営むプロサーファーの金田輝士に遭遇。
数ヶ月ぶりに会った金田輝士は昨年末に京都の某リーフブレイクでサーフィン中に死の淵に立たされるほどの事故に遭遇し、当初は下半身不随になる宣告を医者から受けたにも関わらず、見事半年ちょっとでサーフィンできる状態までに復活を遂げていた。
その持ち前の精神力を武器に1日でも早く完全復活を遂げ、また一緒にセッションできる日を迎えることが楽しみでならない!!
磯ノ浦を代表するトップサーファーであり、家族が磯ノ浦で駐車場を経営している寺島真央。
結婚して子宝にも恵まれたからか、最近ではそれまでずっと乗り続けていたハイパフォーマンス系ボード以外のデザインのボードにも乗り込むようになり、その乗り味の違いと難しさに改めてハマっている模様。
マンネリ化したサーフィンもサーフボードひとつ変えるだけでまた違った観点からサーフィンと触れ合うことができ、急に楽しくなったりする。
Mao Terashima’ Family & Tom Curren.
今回のトリップは小波となった中、Tom Currenとのセッションではフィンレス・サーフィンを披露するなど、いつものビッグウェイブ・チャージなサーフィンとは一味違った面を見せてくれた松岡慧斗。
海から上がってくると、駐車場でロコキッズたちに囲まれてサインを求められるなど、サーフィン以外の部分でもプロサーファーとしてしっかりと立ち振る舞っていた。
この日の夕方は波が小さかったため、シングルフィン・ログを引っ張り出してきたTom Currenだったが、当たり前なのかもしれないが、ロングボードのスキルも非常に高くど肝を抜かれた。
わずか30分程度のセッションの中、最初の数本はスイッチフットでグーフィースタンスで波に乗り、右から左から次々と波を掴み、最終的にはナチュラルスタンスに変えて夕陽とのタイミングが絶妙な神がかり的なショットを残してくれた。
ありがとうございます!
気になったので、なぜスイッチフットなのか聞いてみると、
「ロングボードに乗るときはスイッチフットで乗るのが好きなんだ。とてもいい練習になるになるからね」
とのこと。
毎日同じスタンスで波に乗り、体の左右を非対称に使い続けるサーフィンというスポーツにおいて、体のバランスを整える意味でも、もしかしたらこうしてたまにスイッチスタンスで波に乗ることが想像以上の効果を生み出す大切なことなのかも知れない。
今回のイベントの主催者である浅井さんもTom Currenと松岡慧斗との夕方フリーセッションを堪能。
和歌山に行く度に宿から海から何から何まで、あらゆる面でサポートして頂き、本当にいつもありがとうございます。
今回の和歌山SHELTERでのイベントでTom Currenの前座をつとめたシンガーのLeyonaもこの日のセッションに参加。
海から得たグッドバイブスを、ステージの上から音に乗せてみんなに届ける最高の時間をありがとうございました!!
フラダンスショー、Leyonaのライブ、そしてTom Currenとギタリストの西藤ヒロノブによるライブと大盛り上がりとなった和歌山SHELTER!
普段はサインや握手、写真などを求められる側のプロサーファー松岡慧斗も、行きの車の中から永遠のサーフスターTom Currenとの2ショットを熱望。
念願のTom Currenとの記念ショット @ 和歌山SHELTER
colorsmagでは、ここではまだここでは公開していないTom Currenと松岡慧斗による磯ノ浦でのシークレット・フリーセッションを収録したオリジナル動画をはじめ、今のTom Currenスペシャルインタビューを近日公開予定!
そちらの方もお楽しみに!!