Movie by Sebastian Steudtner. Text by colorsmagyoge.
1/17(水)と1/18(木)。
ポルトガルのナザレに記録を塗り替える巨大波が到来した。
Sebastian Steudtner、Hugo Vau、Alex Botelho、Axi Muniain、
Maya Gabeira、Benjamin Sanchis、Ross Clark Jonesといった
世界的ビッグウェイバーたちがこの歴史に残る巨大波をスコア!
今回はその模様をリポートした世界的波情報サイトMSWことMagic Sea Weedの記事を
簡単に日本語に要約したものと、
そのセッションの模様を収録した映像作品をここにお届け!
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「1/17の水曜日が一番大きかった。木曜日は大きくてクリーンな波だった。」
それはマウイのジョーズことピアヒと、カリフォルニアのマーヴェリックスに巨大波が押し寄せた数日後のことで、そのことから、ピアヒやマーヴェリックスをスコアした多くのビッグウェイバーたちは、今回のナザレのエピックな巨大波をスコアすることができなかった。
そんな中、この日のヒュージ・ナザレをライドしたSebastian Steudtnerは、忘れられぬその日のことを振り返る。
「水曜日は、朝はまだクリーンな波でしたが誰もサーフィンしておらず、風が吹きはじめた午後からゆっくりとサイズアップしてきました。そんなハードなコンディションの中、この日最もサーフィンしていたのはHugo VauとAlex Botelhoでした。中でもHugo Vauが夕方に掴んだモンスター級の巨大セットはすごかった。」
木曜日の朝は風がなくなりクリーンな波でのスタートとなったが、セット間も長くカレントが強かったため見た目以上にハードはコンディションとなった。
「朝2くらいにはクレイジーなセットが入りだして、Benjamin SanchisとRoss Clark Jonesがリズミカルに最大級のセットを掴んでいました。Axe Muniainはセッションの最後でワイプアウトしてしまいましたが、今までで最大級の記録的な大波となった中、全員が無事しっかりと波を掴むことができて本当に最高です。」
さらに、
「今回、最大セットをつかんだのはBenjamin Sanchisだった」
と語るのは、このナザレでのエピック・セッションを撮影した Helio Antonio氏。
「あの波だけは遥か沖でブレイクしました。本当にRide of the Yearに選ばれてもおかしくないほど素晴らしいライディングでした。そしてそのちょっと後にEric RebiereによるジェットスキーでトゥインしたSebastien Steudtnerが掴んだ波もモンスター級のレフトでしたね。さらに常にセッションにおいてベスト・ライドを見せてくれるRoss Clark Jonesも、巨大な水の山をピークから掴み、改めてそのすごさを痛感させられるパフォーマンスを披露してくれました。数年前に一度ナザレで生死をさまよいながらも再びここに戻ってきた紅一点の女性ビッグウェイバーMaya Gabeiraも巨大な波をライド。その強靭な精神力と身体能力に誰もが驚かされました。」
木曜日の午後になると波はサイズダウンしはじめ、セッションは終了。
世界のビッグウェイブの基準を塗り替えてしまうほど巨大な波が押し寄せる世界的サーフスポット”ナザレ”。
膨大な水が一気に動く巨大な海、想像を絶する状況、そしてその波のパワーは計り知れない。
それに命懸けで挑むビッグウェイバーたちのすごさを改めて痛感せざるを得ないと共に、心より敬意をはらいたい。
今回の巨大ナザレ・セッションに関するさらなる写真、詳細は下記リンクより日本全国はもちろん世界中の波が予測できるツールとしても非常に便利な波情報サイトMSWをチェック!!