winner, Lucas Chianca. Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

 

世界的なビッグウェイブスポットとして知られるポルトガルのナザレを会場に、現地時間と日本時間の2/10(土)から2/11(日)の2日間に渡って開催されたビッグウェイブツアーBWT”Nazare Challenge”!


Nazare at BWT”Nazarene Challenge”.

 

大会初日となる2/10(土)は風の影響を受けたビッグウェイブという危険なコンディションとなった中、ヒート1では地元ポルトガルのJoao de Mecedo(PRT)がワイプアウトした際に自分の右目にサーフボードがヒットして怪我をするというアクシデントが巻き起こる。


Joao de Mecedo.

 

その後なんとかヒート2まで消化するも、風がさらに強烈になり、ここで一度コンテストは延期に。

迎えたコンテストDAY2は弱冠サイズは落としながらもクリーンなミディアム・ビッグウェイブが押し寄せるコンディションとなり、ラウンド1のヒート3からスタート。

ワールドチャンプのMakua Rothman(HAW)がラウンド1のヒート3で、今大会のディフェンディング・チャンピオンであるJamie Mitchell(AUS)と、JAWSで行われたビッグウェイブツアーBWT”Pe’ahi Challenge”で見事優勝を果たしたIan Walsh(HAW)がセミファイナルで敗退するという大波乱が巻き起こる。

そんな中、ファイナルではBWT”Pe’ahi Challenge”で2度の優勝を果たしているBilly Kemper(HAW)、ワールドチャンプのGrant Baker(ZAF)、Kai Lenny(HAW)、Natxo Gonzalez(EUK)を抑え、ナザレの波に対してビッグフローターまで披露した弱冠21歳のLucas Chianca(BRA)が見事優勝を飾った!!

おめでとう!

 

BWTの2×ワールドチャンピオンであり、本イベントを最後に引退を表明したブラジルのビッグウェイブのパイオニアCarlos Burle(BRA)を師匠に、ビッグウェイブにチャレンジし続けてきたLucas Chiancaの今回の優勝は、今大会を通してブラジルの、いや世界のビッグウェイブ・シーンにおける世代交代がなされた意味深い一勝となったと言って過言ではないだろう。


Lucas Chianca & Carlos burle.

 

およそ一年前からCarlos BurleとLucas Chiancaは、ヨガや瞑想、栄養学なども取り入れた特別なトレーニングを共に行なってきた。

「Carlosからは本当に多くのことを学びました」Lucasは言った。「その中でももっとも重要だと改めて感じているのは、もし世界一のビッグウェイブサーファーになりたければ、そのためのトレーニングを怠らないということです。選手の誰もがそこを目指してハードにトレーニングをこなしている中、やっぱりそこが大切なんだと再確認しました。これからも頑張ります」

まさに命がけのエクストリームなビッグウェイブ・サーフシーンにおける新たな若きヒーローLucas Chiancaの今後のさらなる成長と活躍に期待したい!!

そして、これからもビッグウェイブ・ツアーBWTから目が離せない!!

さらなる詳細はWSLオフィシャルサイトをチェック!

 

>WSL BWT”Nazare challenge

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ