今回は受賞者の過半数が海外遠征などで欠席となった中、スケーター・オブ・ザ・イヤー女性部門の西村碧莉とスノーボーダー・オブ・ザ・イヤー女性部門の岩渕麗楽の2名に加え、スペシャルアワード受賞のARK LEAGUEの内野洋平と瀬尻稜、JJPの山本貞彦氏が出席となった。Photos & Text by colorsmagyoge.
サーフィン、スケートボード、スノーボードを含めるアクションスポーツの普及、発展、文化の向上を目的に2012年10月より設立された一般社団法人”JASA(JAPAN SPORTS ASSOCIATION/日本アクションスポーツ連盟)”が毎年、年間を通してアクションスポーツで活躍したライダー、アクションスポーツの発展に貢献した人物やイベント、団体を表彰する”JAPAN ACTION SPORTS AWARDS 2018”が3/20(火)東京原宿にある原宿クエストホールを会場に開催された。
スノーボーダー・オブ・ザ・イヤーの男性部門は平昌オリンピックのスノーボード男子ハーフパイプにて見事銀メダルを獲得した平野歩夢が、女性部門は弱冠16歳にしてX GAMES女子ビッグエアに初出場を果たし見事銀メダルを獲得した岩渕麗楽が、スケーター・オブ・ザ・イヤーの男子部門ではストリート・リーグ・スケートボーディング(SLS)開幕戦バルセロナ大会で3位、DEW TOUR 2017のストリート部門で3位となった堀米雄斗が、女性部門ではX GAMESで優勝を果たした西村碧莉が受賞となった中、注目のサーファー・オブ・ザ・イヤーの男子部門に輝いたのは2017年は大活躍となった大原洋人が、女性部門は川合美乃里となった。
おめでとう!!
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■SURFER of the YEAR(MAN)
大原 洋人(おおはら ひろと)
生年月日:1996年11月14日(21歳)
出身地 :千葉県
父親の影響から、8歳でサーフィンを始め、2010年、13歳のときにNSA(日本サーフィン連盟)の全日本選手権優勝とU16年間チャンピオン獲得を成し遂げて、アマチュアの頂点に立つ。 同年、日本プロサーフィン連盟(JPSA)公認プロの資格を得ると同時に、ワールドサーフリーグ(WSL・旧ASP)ではU16年間チャンピオンに輝くなど、若くして国内外のコンペティションで頭角を現す。2015年、カリフォルニア州ハンティントンビーチで行われたWQSイベント、「Vans US Open of Surfing」で、日本人として初めて優勝のトロフィーを掲げた。
2017年もWSLのQSで世界を転戦。QS6,000のオーストラリアンオープン・オブ・サーフィンでの3位入賞を皮切りに、QS1,000のコミュニティプロジェクト・セントラルコーストプロで優勝、QS3,000のプロ・サンタクルーズ2017で3位など好成績をおさめる。CT(チャンピオンシップ・ツアー)入りが期待される日本の若き至宝。
■SURFER of the YEAR(WOMAN)
川合 美乃里(かわい みのり)
生年月日 :2000年12月14日(17歳)
出身地 :徳島県
サーフィンを始めたのは6歳の幼少期から。本格的に練習を始め、小学4年生の時に大会へ出場。2014年13歳でプロテストに合格し、2015年は2大会優勝し、ルーキーオブザイヤーを獲得。ツアーランキング2位。ISA world junior championship U16で歴代日本人最高位5位という成績を納めた。2016年はJPSAグランドチャンピオンを獲得。2017年1月にはWSL world junior surf league で5位という日本人女子のベストリザルトを更新し、5月にはQS3,000一宮・千葉オープンで優勝するなど、今、もっとも勢いのあるガールズサーファー。
■SKATER of the YEAR(MAN)
堀米 雄斗(ほりごめ ゆうと)
生年月日 :1999年1月7日(19歳)
出身地 :東京都
スケーターの父の影響で5歳からスケートボードをはじめ、バーチカルランプから練習を重ねる。日本人離れした大きなスケールと安定感のある滑りが持ち味。現在、世界的に有名なカンパニーに所属し、活動の拠点をアメリカに移す。2015年USA 「The Berrics Wild in the parks Open」2位、2016年USA「Tampa AM 2016」4位と好成績を収め、2017年には、世界屈指のトップスケーターのみが出場を許されるコンテスト「ストリート・リーグ・スケートボーディング (SLS)」開幕戦バルセロナ大会にて3位入賞を果たす。その後、ロングビーチで開催された『DEW TOUR 2017』においてもストリート部門で3位になるなど、その活躍は、世界中から注目を集めている。
■SKATER of the YEAR(WOMAN)
西村 碧莉(にしむら あおり)
生年月日:2001年7月31日(16歳)
出身地:東京都
スケートボードをはじめたのは小学2年生の頃。小学5年生の時にはAJSA(日本スケートボード協会)主催の全国大会で優勝するなど、才能を開花させる。2016年には、エクストリームスポーツの最高峰である「X GAMES」や、全世界のスケートボーダーの中から選ばれた8人しか出場できない「ストリート・リーグ・スケートボーディング (SLS)スーパークラウン・ワールドチャンピオンシップ」に出場し、世界に名を轟かせる。 2017年、日本で初めて開催された日本選手権を制して初代チャンピオンに輝いたのをはじめ、再び挑んだ「X GAMES」
で優勝。今や世界で最も有名なスケートボーダーのひとりとなる。
■SNOWBOARDER of the YEAR(MAN)
平野 歩夢(ひらの あゆむ)
生年月日:1998年11月29日(19歳)
出身地:新潟県
4歳の頃から兄、英樹(えいじゅ)とスノーボードを始める。小学4年生でBURTONとスポンサー契約を結び多くのコンテストに参戦。小学6年生の時、「BURTON US OPEN 2011」で優勝する。当時、その滑りは世界中のスノーボードメディアに衝撃を与える。2013年のW杯で初出場初優勝し、2014年ソチオリンピックでは銀メダルを獲得。続く2016年には「X GAMES」を初制覇。大きな怪我を克服した2017年12月のW杯で2連勝し、2018年1月の「X GAMES」スーパーパイプで優勝後、平昌オリンピックへ。平昌オリンピックではスノーボード男子ハーフパイプにて2大会連続となる銀メダルを獲得し、日本中を興奮の渦に巻き込んだ。
■SNOWBOARDER of the YEAR(WOMAN)
岩渕 麗楽(いわぶち れいら)
生年月日: 2001年12月14日(16歳)
出身地:岩手県
4歳からスノーボードを始め、10歳でU-15世代のスノーボード・ルーキーツアーに相当するINDY PARK JAM(アルツ磐梯)で優勝を飾る。中学校1年にしてプロスノーボーダーに転向し、世界各地の大会に出場する。中学卒業前の開催であった全日本スノーボード選手権大会スロープスタイルで初優勝し、2017年より全日本スキー連盟(SAJ)スノーボード強化指定選手に選抜され、2018年平昌オリンピック代表選手に。
2018年1月アメリカコロラド州アスペンで開催された「X GAMES」女子ビッグエアで初出場ながら銀メダルを獲得。2月、平昌オリンピック スノーボード女子ビッグエアでは、惜しくも4位で表彰台を逃すが、早くも4年後が期待される若き超新星。
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さらにアクションスポーツの発展に貢献した人物やイベント、団体を表彰するスペシャル・アワードでは、内野洋平と瀬尻稜が中心となり、選手たちによる選手のためのコンテスト”ARK LEAGUE”に加え、サーフィンジャーナリスト山本貞彦氏と田中樹プロが8年間に渡って取り組んできたジュニアサーファー育成プロジェクト”JJP”の2団体が受賞となった。
ARK LEAGUE.
2013年から開催され、大会のスケールや出場選手、すべてにおいて世界規模であるBMX FLATLANDの世界大会「FLAT ARK」。オーガナイザーは、世界チャンピオンの内野洋平。2017年「FLAT ARK」がスケートボードの世界大会「SKATE ARK」を迎えて、11月に神戸にて開催した「ARK LEAGUE」。「SKATE ARK」のオーガナイザーは瀬尻稜。言わずと知れた日本を代表するスケーター。BMXとスケートボードのスーパースターがお届けする選手による選手のためのコンテスト「ARK LEAGUE」は、2017年、アクションスポーツ業界に強烈なインパクトを残した。
JJP(Japan Junior Project).
日本のサーフィンの実力を上げること。日本の財産であるジュニア選手を育成すること。強化選手を選出し、コーチを擁し、年間を通し長期的なサポートをすることで、技術向上につなげ、世界で戦える選手を作りだすプロジェクトがJAPAN JUNIOR PROJECT。世界7地域のリージョナルから18歳以下の代表選手が集まり、2017年度のチャンピオンを決める大会「ワールドジュニアチャンピオンシップ2017」では、安室丈が日本人選手として初の準優勝、西優司、川合美乃里も3位という結果を残すなど、JAPAN JUNIOR PROJECTが若い世代に対しておこなってきた活動が、今まさに実を結びつつある。
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2020年東京オリンピックを控え、年々盛り上がってきている日本のアクションスポーツが、世界レベルに追いついてきていることを痛感できる素晴らしいアワードとなった。
さらなる詳細はJASAオフィシャルサイトをチェック!!