Ren Murakami. Photos & Text by colorsmagyoge.


Takumi Nakamura.

 

台風17号が接近する中、種子島のホテル前を会場に開催されたJPSA第5戦”サーフアイランド種子島プロ”!

その大会2日目となった9/20(金)は台風17号からのグランドスウェルが届けられ、朝は頭半前後だった波もお昼すぎにはダブルオーバーとなり、夕方には6ftオーバーのハードコンディションとなった。

 

そんな中、大会会場の右横のフリーサーフィン可能な海では、辻裕次郎と仲村拓久未といった歴代グランドチャンプ2名に加え、現在2019年グランドチャンプに輝く可能性大な河谷佐助に、村上蓮、そして種子島期待のビッグウェイブ好きな高校生サーファー住吉フウマといったメンバーたちによって、エキサイティングかつチャレンジングな台風セッションが繰り広げられた!

一度はパドルアウトしていった岡村晃友が「これはあかんです」と1本乗って海から上がってきたあと、攻め続けた仲村拓久未がボードを折り、河谷佐助がリーシュを切ってなおかつ最後に波に巻かれてウエットスーツが切り裂かれてしまうほどの壮絶な台風17号ホテル前セッションとなった。

 


お昼過ぎにはみるみるうちにサイズアップを遂げ、出場選手たちすら誰もやらないようなハードコンディションを目の前に、「いい波来てますね、誰かやらないのかな、やっちゃおうかな、やっちゃおうかな」とその大きな波に乗りたい衝動を抑え切れない様子で、誰よりも早く海に飛び込んでいったのは種子島出身の期待の高校生ビッグウェイバー住吉フウマ。種子島ではアンダーグランドなcolorsmag的カリスマ・フリーサーファー竹原正太郎&聡の竹原ブラにも認めれる存在らしく、間違いなく数年後が楽しみな末恐ろしい鬼要チェックサーファー。Fuma Sumiyoshi.

 


チューブをメイクできるいい波が非常に少なく、海に入るとなおさらそれがどの波なのかわからなくなるようなハードコンディションでありながら、海から上がって波を見てメイカブルな波を見つけては再びテンションMAXにぶち上がり、パドルアウトしていくクレイジーぶりをみせたのは仲村拓久未。自分なりのメイクラインが見えたらとことんチャージし続けるその熱いバイブスを改めて見せつけられたセッションとなった。Takumi Nakamura.

 


colorsmagは抑えることができなかったが、このコンディションでも得意のグラブレールでチューブをメイクしてみせた辻裕次郎。特大セットを待ち続け、誰よりも大きな波でビッグドロップを繰り出し、このメンツの中でも現すその大きな存在感はさすが。Yujiro Tsuji.

 


コンテストに負けた瞬間にすぐさま海に飛び込み、ローカルボーイの住吉フウマと並んで長時間に渡りこのセッションを堪能した村上蓮。お気に入りのJoistik surfboardsのマジックボードを相棒にパドルアウトを繰り返し、このセッションで最も多くのチューブをメイク。メイクできずにチューブの中に消えていった波においても、兄の村上舜仕込みのそのハードコアなチャージぶりには脱帽のひとこと。Ren Murakami.

 


このハードなコンディションで繰り広げれたセッションにおけるベストシークエンスとなるバックサイド・グラブレールチューブをメイクしてみせた河谷佐助。その模様は下記リンクよりチェックしてみてください。そのチューブを決めた後に一度リーシュが切れて泳いで浜に上がりながらも、しばらく波を見て再びパドルアウトしていったが、最後にチャージしたチューブでのワイプアウトで分厚いリップをボトムでがっつり食らってしまい、その水圧によって着ていたショートジョンが切り裂かれ、水中でふるちんになりかけるハプニングに見舞われながらも、見事無事生還を遂げた。 Sasuke Kawatani.

【シークエンス・オブ・ザ・台風17号9/20(金)】バックサイド・グラブレールチューブ by 河谷佐助

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ