Photos & Text by colorsmagyoge.

 

台風19号からのグランドスウェルが本格的に届き始めた10/10(木)の湘南エリアは、早朝から全域に渡ってオーバーヘッド前後のコンディションとなった。

東のリーフブレイクはどこも広くライダブルなコンディションとなった中、JET中浦章と合流。

どこのピークも混雑していたことから、少しハード気味は否めないがビーチ方面をチェックすることに。

西の某所をチェックすると、ほぼ無人で頭半オーバーの波がラインナップ。

早速やろうということで駐車場に車を停めると、時をほぼ同じくしてRockDance surfboardsシェイパーでスーパーレジェンド添田博道プロの息子である添田知博が登場。

Tomohiro Soeda.

 

自らがシェイプしたサーフボードとMark Richardsのツインフィンの2本を持ってJET中浦章と共にビーチへ降り立つと、ちょうどテトラのアウトサイドからダブル近いパーフェクトなグーフィーのセットが押し寄せてきた。

「おお!サイズ上がってきてますね」

との言葉の通り、着替えのほんのわずか数十分で波チェックした時よりも弱冠サイズアップしてきたようだった。

 

波とのタイミングを見計らってテトラのインサイド側からゲッティングアウトすると、沖は西へ流れを伴っていた。

最初はこのテトラからのレフトのセットに狙いを定める2人。

Akira”JET”Nakaura.

Tomohiro Soeda.

 

すでに海には数名のサーファーが入水しており、ひとりかなり玄人な動きをするサーファーがいたのでチェックしてみると、ここのビーチをホームとするプロサーファー高松海璃だった。

乗ってみると意外と速いこのレフトをギリギリのラインで駆け抜けていく。

Kairi Takamatsu.

 

ビーチ右側に時折入る無人のパーフェクトなレギュラー。

1本グーフィーの波に乗ると、またテトラ際からのグーフィーがブレイクするピークに戻るにはカレントが強く、右に流されながらうまいことこのレギュラーの切れ端を掴んだのは中浦JET章。

ミドルのアウトサイドから乗り継ぎ、インサイドでエアを披露すると、次の波ではインサイドチューブをメイク。

流石の動きを見せてくれた。

 

しかし、潮の変わり目も重なり、切れた波が極端に減り、コンディションは悪化。

「ここまでサイズが上がってきたら、今度は東のリーフがいいんじゃない?」

ということになり、ここのビーチでのセッションを終え、東へ。

果たして、東のリーフではどのような波が待ち受けているのか!?

しかしこの時、たどり着いたその先で、まさかの展開となることをまだ誰も知る由はなかった。

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ