Movie by Jacob Szekely. Text by colorsmagyoge.

 

カリフォルニアのサンディエゴ出身のJacob Szekelyが、テキサスのWacoウェイブプールで世界初となるスーパーマン・フィンガーフリップをメイク!!

すでにその映像は彼のインスタグラムを通して世界中のサーファーたちに衝撃を与え、すでに知っている人も多いはず。

サーフィンだけでなく、モトクロス、スケートボードにおいてもエクストリームなスキルを持つJacob Szekelyは、プロスケーターでChristian Fletcherの息子であるGrayson FletcherとXGameのゴールドメダリストであるAlex Sorgenteとフィルマーの4人で、Josh Kerrとその家族、そしてMark McMorris、Coco Hoと一緒にWacoウェイブプールでセッションするべくテキサスへ向かったことが、今回の前人未到のスーパーマン・フィンガーフリップをメイクするきっかけとなった。

到着すると、偶然にもWacoを訪れていたキングKelly Slaterにも遭遇。

Jacob SzekelyがWacoウェイブプールを訪れたのは6回目で、今回は10人だけでおよそ4時間のプライベートセッションの中、20回トライしてようやくスーパーマン・フィンガーフリップをメイク。

このできごとの前にはスーパーマン・エアリバースをメイクし世界を騒がせたばかりだったJacob Szekelyは、以前からスーパーマン・フィンガーフリップを狙い続け、これまで2本のボードを真っ二つに折り、フィンボックスを2回壊したという。

 

一歩間違えればフィンの上に着地して足の裏を怪我するだけでなく、予想もつかないような怪我の可能性が高いこの技が、いかに危険極まりないかを思い知らされるエピソードである。

ちなみに今回も一度ワイプアウトした際にレールにお尻で着地し、痛い目にあったという。

今回のセッションで20回この大技にトライしたJacob Szekelyは、5回目のトライで一度メイクしそうになり、”これはメイクできる”という確信を得たという。

それからそれを見ていたJosh Kerrから”もっと体の下にボードを保て”、Grayson FletcherとAlex Sorgenteから”もう少しボードをフリップさせるタイミングを遅らせろ”とアドバイスをもらい、ようやくメイクすることができたのだった。

「正直、本当にメイクできると思ってなかった。でもこれをメイクするためならボードが壊れても怪我をしてもいいという覚悟はできていた」

まさに常識を打ち破る今回のJacob Szekelyのスーパーマン・フィンガーフリップ。

この1本がサーフィンをさらに進化させたことは言うまでもない。

 

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ