PIPELINE, HI - DECEMBER 20: Two-time WSL Champion John John Florence of Hawaii is the winner of the Billabong Pipe Masters Presented by Hyro Flask on December 20, 2020 in Oahu, Hawaii. (Photo by Brent Bielmann/World Surf League via Getty Images)

Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

 

ハワイのパイプラインを舞台とする20201年CT開幕戦”BILLABONG PIPE MASTERS”は現地時間の12/20(日)、日本時間の12/21(月)に無事ファイナルまでの全スケジュールを消化。

この日特筆すべきは、マウイのホノルアベイで一般サーファーがシャークアタックにあったことからホノルアベイでの開催中止を余儀なくされていたWOMENS CT開幕戦”MAUI PRO”のクォーターファイナルからファイナルまでをここパイプで史上初となるWOMENS CT戦として同時開催される運びとなったこと。

ファイナルはTyler WrightとCarissa Mooreの一騎討ちとなった中、ヒート終了間際に大逆転を果たす奇跡的な展開をみせたTyler Wrightが、見事世界初となる女性プロのパイプマスターズ・チャンプに輝いた!!

おめでとう!!!


Tyler Wright.

 

生まれ育ったホームであるハワイで女性プロ初のパイプマスターズ・チャンプとしてその名を刻みたかったに違いないCarissa Moore. ヒート終了間際まで掴みかけていたその栄光を、僅差でTyler Wrightに大逆転され、敗退する結果となった。Carissa Moore.

 

MENSファイナルはセミファイナルのヒート1でKelly Slaterを倒したJohn John Florenceと、セミファイナルのヒート2でItalo Ferreiraに勝利したGabriel Medinaの対戦。

2本目のバックドアで4.43pt、3本目のパイプでのチューブで6.67ptと、早くもトータルスコア11.10ptを叩き出してリードを図るGabriel Medinaに対し、John John Florenceは逆転を狙ってじっといい波を待つ。

ヒート後半に差し掛かったところで掴んだ4本目のパイプの波で6.17ptをマークすると、さらに残り3分を切ったところで掴んだ7本目となるバックドアの波で5.60ptを叩き出し、逆転に成功!

見事、ホームブレイクで絶対に負けられないというプライドを見せつけた形で、2021年開幕戦”BILLABONG PIPE MASTERS”を制した!!!

おめでとう!!


John John Florence.

 

注目の五十嵐カノアはクォーターファイナルまで駒を進めたが、今大会で準優勝を果たしたGabriel Medinaに敗退。

今大会を5位という好成績でフィニッシュした!

2019年をCTランキング6位で終えた五十嵐カノアの今シーズンのさらなる快進撃に期待したい!!

Kanoa Igarashi.

 


このファイナルデイにおいて間違いなく注目のヒートのひとつであったのが、ラウンド・オブ32では2本のエクセレントスコアを叩き出したJack RobinsonとKelly Slaterが対戦したラウンド・オブ16のヒート4。VOLCOM PIPE PROの優勝者でもあり、ビッグウェイブのチューブでは世界指折りのスキルを持つと言って過言ではないJack Robinsonのさらなる快進撃に期待が掛かったが、惜しくも本領発揮に至らず、ここで敗退となってしまった。しかし、今シーズンのCTにおいてJack Robinsonが台風の目となる可能性は大!紛れもなく鬼要チェック選手。Jack Robinson.

 


クォーターファイナルのヒート3では、リーフにヒットして怪我を負ったにも関わらず、Jeremy Floresを下してセミファイナル進出を果たしたItalo Ferreiraであったが、同じブラジル出身のワールドチャンプGabriel Medinaに敗退。2019年ワールドタイトルをかけたここパイプでのCT最終戦ファイナルでのリベンジを果たされる形となった。Italo Ferreira.

 

この日の3日前にマウンテンバイクでかかとを負傷し歩くのもままならない状態での参戦となったキングKelly Slaterであったが、サーフィンする分には問題がないとインタビューでも答えた通り、Jack Robinsonを倒すなど素晴らしいパフォーマンスを披露。しかし、John John Florenceと対戦したセミファイナルのヒート1ではいい波を掴むことができず、ヒート終了間際に入ったバックドアの波でプライオリティーを持つJohn John Florenceに対してインターフェアを犯しながらも見事なディープ&ロングチューブを魅せて会場を沸かせた。負けてしっかりと見せ場を作ってしまうのはさすがの一言。Kelly Slater.

 


セミファイナルのヒート2では2019年ワールドタイトルを賭けたここパイプでのCT最終戦で敗北を喫したItalo Ferreiraにリベンジを果たしてファイナル進出となったGabriel Medinaであったが、ファイナルではJohn John Florenceのあり得ない追い上げに大逆転される結果となり、準優勝で今大会をフィニッシュした。Gabriel Medina.

 

迎えるMENSとWOMENS CT第2戦目”SUNSET OPEN”は、ハワイのサンセットビーチを会場に2021年の1/19から1/28までをウェイティング期間に行われる予定。

このコロナ渦の中、WSL CEOのErik Loganがコロナ陽性反応となってしまうなどのビッグハプニングに見舞われながらも、無事にスタートを切ることができた2021年CTからますます目が離せない!!

さらなる詳細は下記リンクよりWSLオフィシャルサイトをチェック!!

 

>>WSLオフィシャルサイト

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ