Photos & Text by colorsmagyoge. Surfshot by Kenta Kawana.

 

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8年間在籍し、十分な好条件で契約更新を提案してくれていたHURLEYから、

Dane Reynoldsたちによる注目のブランドFORMERへと移籍すると同時に、

プロサーファーとしてのセカンドステージを踏み締めた大橋海人。

コロナ渦で世の流れが刻々と変化する中、

大橋海人が見出したプロライダーとビジネスを両立させる新しいビジョンとは!?

彼にとっては賭けだと言って過言ではない今回の選択、

何故わざわざ移籍を選んだのか!?

その真相に迫るcolorsmagスペシャルインタビューをお届け!!

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今回、あれだけいつ日本に上陸するのかと騒がれ続けていたFORMERのJAPAN展開に関わることになったきっかけは?

大橋海人(以下K):FORMERについてのミーティングをしたいという話をもらって、2020年の夏くらいに最初のミーティングをしたんですけど、ちょうどその前の日にCaptain Finからシグネチャー・フィンの第2段をリリースして、僕はもちろん、アメリカのCaptain Fin本社のインスタでもそのPV映像をアップしてくれたんです。

そしたら、その日の夜にいきなりDane Reynoldsからインスタでフォローされたんですよ。

次の日にFORMERのミーティングを控えているこのタイミングでの突然の出来事に、なんかこれあるのか!?って不思議な縁を感じてしまって、ああ、これはもしかしたら日本でこれからFORMERを始めようとしている人からDaneに大橋海人はどうかという話しが伝わっていて、Daneの方も海人でしょって感じになってくれているのかな?って思ったんですけど、実際に次の日ミーティングしてそのことを聞いてみたら、まだDaneには自分が日本のFORMERのスタッフ候補に上がっていることを伝えていないということだったので、なんか尚更不思議なスピリチャルなものを感じてしまって。

この出来事で、これは導かれているな、自分の夢を実現させるためにもやるしかないって確信しました。

もともと自分にとってDane Reynoldsっていうサーファーは世界一好きな憧れのサーファーだったけど、実際に会ったことはあっても、ちゃんと話しり交流のないフリーサーファーでした。

だから、最初にFORMERの日本展開プロジェクトのお話しをもらったこの時から、ほぼ100%やる方向性で決心していました。

 

FORMERとはどういった関わり方をしていくのですか?

K:FORMERに関わるにあたっては、今まであった自分の姿、例えば今まで8年間お世話になってきたHURLEYではプロライダーとしてのやってきたわけですが、そうではなくて、会社の中にスタッフとして入ってFORMERを支えていきながらライダーもやっていきたいなっていう気持ちがありました。

それは、Dane ReynoldsとかCraig Anderson、AustinといったFORMERを立ち上げた人たち自身が実際に会社の中に入ってブランドの方向性を決めたり、プロダクトをデザインしたり、シッピングしたり、業務をこなしながら自分たちのライダーとしてのプロモーションもやっているのを知っていたし、仲の良いフリーサーファーのDion AgiusがサングラスブランドのEPOKHEの社長をこなしながらライダー業を両立している姿も見てきていたので、そういうのに対する憧れもめちゃくちゃあった。だから今回のFORMER側からの、会社の中に入ってスタッフとライダーを両立してほしいという要望自体が自分にとっては願ってもないことだったし、ちょうど自分も2019年を目処に2020年からはコンテストには出ず、本気で旅して映像を残すフリーサーファーとして活動していく覚悟を決めていた時だったりもして、何かここに来てバラバラだったパズルが全てキレイに揃い始めるような感覚に襲われました。

なので、実際に2021年に入ってからは、すでに東京にあるFORMARの日本オフィスにも行ったりしているし、FORMERのスタッフ兼ライダーとしてしっかりと業務に関わっていく形でスタートしているのが現状ですね。

 

「一番リアルに現場の最前線でやっているライダーたちが会社の中にいた方が、サーフブランドが打ち出す軸もぶれず、本来あるべき一番かっこいい姿に原点回帰していけると思うんです。」

 

でも、これからどんどんサーフィン業界もそうなっていくと思うんですよね。

たぶん、コロナもあってライダー業だけではやっていくのが難しくなっていくかも知れないし、一番リアルに現場の最前線でやっているライダーたちが会社の中にいた方が、ライダーと会社の感覚もより近いものになっていくと思うし、サーフブランドが打ち出す軸もぶれず、本来あるべき一番かっこいい姿に原点回帰していけると思うんです。

それに自分はライダーとしてやってきている以上、Dane ReynoldsやCraig AndersonやAustinたちの感覚を深く理解することができると思うので、その辺も汲み取りながらFORMER JAPANというものをよりかっこよくこれから伝えていきたいと思ってます。

 

FORMER JAPANでの役職は?

CMOという肩書きで、チーフ・マーケティング・オフィサーという役職で、マーケティングのことを考えるトップの責任者という立場を会社の中で頂くことになりました。もちろんマーケティング戦略から、例えばこれから新しいスタッフが入ってくることがあったら自分の判断で決めることができたり、改めてここに来て新しい自分が生まれたなとワクワクしています。

なのでみんなにかっこいいと思われるようなマーケティングをしながら、それをどう売り上げにつなげていくかという戦略を立てつつ、なおかつライダーとしての立場も両立しながらという業務内容になります。

ちょうど自分の会社も別で立ち上げたばかりだったので、今回のFORMERの件で勉強にもなっているし、いろいろな面でよりモチベーションを高めてくれる大きな要素になっていますね。

 

「ヘイ!カイト!!so sick ya!!これからの未来がすごく楽しみだ!よろしく!!」 by Dane Reynolds

 

で、この間一番びっくりしたのが、携帯をいじっていたらGmailでいきなりメールが入って、なんだろうと思ってチェックしたらそれがDane Reynoldsからのメールで、

「ヘイ!カイト!!so sick ya!!これからの未来がすごく楽しみだ!よろしく!!」

みたいな内容のもので、それ見た瞬間に今まで感じたことないくらいの全身に電気が走っちゃって。

子供の頃からめちゃくちゃ憧れて真似しまくっていた人と、今こうして仕事で深く関わっていくことになったわけじゃないですか。

18歳くらいの時から、夢とか目標を紙に書くようにしていて、その中のひとつにDane Reynoldsと接点を持つ、ということがありました。

なので、それが実現している信じられないようなこの現実に、自分にとってめちゃくちゃでかい夢が叶ったと興奮状態です。

だから自分にとって2021年はハンパじゃないターニングポイントとなる1年の幕開けになってます。

もちろんFORMERで言えばAustinもかっこいいし、Craig Andersonは友達であり、めちゃくちゃかっこいい世界的カリスマ・フリーサーファーですが、その中でも自分にとってDaneは特別な存在というかNo1の中のNo1だったので。

 

また今後コロナが落ち着いてからにはなると思うんですけど、カリフォルニアに行ったりして、Daneたちとミーティングしながら、一緒にサーフィンしてっていうことも増えると思うんですよね。

それはライダーとしての自分のスキルにも大きく影響を与えてくれると思うし、コロナでいろんなことが落ち込み気味な今の時代ですが、そんな中でもものすごくポジティブなエネルギーに満ち溢れているというか、本当に今、未来に対してワクワクする気持ちしかない、そんな感じです。

だから今後は、自分が乗ることができたこの上昇気流を少しでも次世代のサーファーたちにチャンスとしてシェアしていきたいとも考えています。

 

次世代サーファーたちへのチャンスを作るとは、具体的にどんなことを考えてますか?

K:例えば今、若手プロサーファーを対象に独自のオンラインコンテストを開催することを計画しています。

最初は投稿型の予選を行なって、それを勝ち抜いた8名から16名の若手プロたちが参加できる1日で終わる本戦大会をライブ配信。

そこで上位に食い込んだ数名が、自分が繋がっているCraig AndersonやDion Agius、可能性があればDane Reynoldsとか、世界的なヤバいフリーサーファーたちと一緒に1週間のサーフトリップに参加できて、しかもその模様を映像作品として残すという内容のものです。

これは全てコロナの状況次第で実現できるかわからないんですけど、自分が今までQS転戦で世界を回ってできた人脈と、今回のFORMERを通して繋がった世界とのコネクションを、何らかの形で次世代プロサーファーたちにもシェアしてこのチャンスを繋げていきたいと考えています。

それとはまた別に、新しくオリジナルのデッキパッドのブランドも立ち上げたので、そっちでも可能性ある若手プロたちをサポートしていけるように頑張っていきたいと思ってます。

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プロサーファーとしてセカンドステージに立った大橋海人。

FORMERという世界的カリスマたちが作り上げたこのブランドとコネクトすることとなり、また新たなるデッキパッドのブランドも立ち上げ、ライダーとしてはもちろん、若手たちをサポートする立場として、コロナ渦の暗いこの状況の中でもポジティブなエナジーに満ち溢れていた。

そんな彼がこれから巻き起こす大旋風に期待が膨らむと共に、彼だからこそ作り上げることができる新たなる日本のサーフシーンに注目していきたい!!

Go Kaito!!

Go FORMER!!!

さらに下に掲載させて頂きましたのは、今回のインタビュー公開と同時に大橋海人のYoutubeチャンネル”oceanpeople”で公開されたFORMERへの移籍を正式に発表する内容の作品。

こちらの方もぜひチェックしてみてください!!

 

>>FORMER JAPANオフィシャルサイト

 

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ