Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.

 

オーストラリアのナラビーンを会場に現地時間と日本時間の4/16(金)よりコンテスト期間に突入したCT第3戦”Rip Curl Narrabeen Classic”は、頭前後の波に恵まれた4/17(土)にコンテストDAY1がキックオフ。

WOMENSラウンド1からスタートとなったこの日、なんと日本育ちの日本人WOMENSプロサーファー初となるCT入りを果たした都筑有夢路が、背中を負傷したLakey Petersonの代わりにラウンド1のヒート5に出場することが急遽決定。

ヒート開始の1時間前に出場依頼を受けるという慌ただしい状況にも関わらず、いざヒートがスタートするとKeely Andrewにトップの座をキープされたものの、CT第2戦で準優勝を果たしたIsabella Nicholsを抑え、見事2位でラウンドオブ16へラウンドアップ!!


Amuro Tsuzuki.

 

まさに世界トップレベルと互角に戦える実力を持っていることを証明するには十分だったと言えるこの一勝。

この勢いで、都筑有夢路のさらなる快進撃に期待したい!!

さらにWOMENSラウンド1で特筆するべきはヒート2に登場したワールドチャンプTyler WrightがCarolone MarksとMacy Callaghanを相手に3位という番狂わせが巻き起こり、敗者復活戦となるラウンド2とも言えるイリミネーション・ラウンドへと駒を進めることとなったこと。

ヒート1に出場のStephanie Gilmore、ヒート3に出場のCarissa Mooreといった女王2名も2位のポジションでなんとかラウンドオブ16に進出するなど、例年のCTとは違うランダムなビーチブレイク・コンディションに翻弄されて実力を発揮しきれない場面が多く見られた。


Tyler Wright.


Carissa Moore.

 

MENSラウンド1のヒート1では注目の五十嵐カノアがYago Doraと歴代グランドチャンプ唐沢明美プロの息子Connor O’learyと対戦。


Kanoa Igarashi.

 

潮回りも悪く、セットの波はダンパーという難しいコンディションの中、Yago Doraがエグいエアリバースで1本目から6.83ptのグッドスコアをマークしてリードすると、Connor O’learyも5.83ptと3.77ptをまとめて2位のポジションをキープ。

2本目の波で5.67ptをスコアしていた五十嵐カノアは逆転を狙って積極的に波を掴むもなかなかスコアを伸ばすことができず、プライオリティーもないままヒートは後半戦へ。

この苦しい状況に逆転は不可能かと思われたが、他の選手が見向きもしなかったミドルセットの波を掴むと、リスキーなエアリバースを1発メイクして4.30ptをスコア!!

これで一気に2位へと逆転を果たし、無事にラウンドオブ32のヒート12へと駒を進めた。

 

一方で3位となってしまったConnor O’learyは敗者復活戦となるイリミネーション・ラウンドのヒート1でJeremy FloresとMich Fanningと対戦予定。

日本の国旗を背負うこの2名のさらなる活躍に期待したい!!

また、WOMENS同様、MENSにおいても例年のCTの波とは違った今大会の波に番狂わせが巻き起こり、ワールドチャンプJohn John Florenceがまさかの2位でラウンドオブ32へ。


John John Florence.

 

さらにワイルドカードで今大会に出場の3×ワールドチャンプMick Fanningはまったくその実力を発揮できず、3位となって敗者復活戦となるイリミネーション・ラウンド行きとなった。


Mick Fanning.

 

無事に終了となったコンテストDAY2。

ネクストコールは日本時間の4/18(日)の5:45には発表予定。

コンディションが十分であれば、MENS、WOMENS共に敗者復活戦となるElimination Roundからスタートすることが予想される。

【MENS Elimination Round】
【WOMENS Elimination Round】

 

五十嵐カノア、Conor O’leary、そしてCT初出場の都筑有夢路たちの活躍はもちろん、世界のトップたちが繰り広げるその勝負の行方から目が離せない!!

お見逃しなく!!

 

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ