第32回オリンピック競技大会(2020/東京)サーフィン日本代表が決定し、ZOOM会見が7月5日にメディア向けに開催された。 大原洋人、前田マヒナ、都筑有夢路らが各メディアの質問に回答していた。カノア五十嵐は移動のため別日程の予定。

大原洋人  photo by NSA

Q.準備状況、体調、本番に向けてどのような練習をしてますか?
A.今は試合会場でサーフィンするようにしていて、オリンピックスタートまで20日間以上あるので、今の志田下の波に合う板やフィンを変えたりしながら、どれが一番いいのか探っている状況です。

Q.JAPAN OPENの時や、どんな時もアベレージを出すカラダと気持ちを持っていくイメージでしょうか?
A.波のサイズ感がわからないし、どういう地形でどういう場所でどういう波が来るのか、毎日風の向きも違うので、風向きを考えて海に入ったり、潮の満ち引きで波のコンディションも変わるので、いろんな潮で練習しています。

Q.オリンピック代表権獲得するまでに大変だったのでは?
A.辛さはなかったです、全く。言ってみたら追いかけている状況で、トレーニングして自分のできる最大値を少しでも高めていくことを世界戦までずっとやっていて、最大値を試合で発揮できたヒートもあったりして勝ち取れたなと思います。

Q.地元の一宮で生活、練習していて、大原選手が周りの人から感じたり、実感していることを教えてください。
A.オリンピックを楽しみにしている人、頑張ってねーとか応援してくれる人は前よりは増えたかなと思います。すごく期待していてもらえてる、地元開催で地元の自分が出れるようになって本当に良かったなと思っています。

Q.地元五輪会場でプレッシャーを感じる場面があったのでは?
A.世界戦の時は自分自身は、地元の選手が出るのが絶対に一番いいとは思っていたので、勝ち取れた事はすごく嬉しかったです。プレッシャーがなかったわけではないですが、それだけ期待してもらえてると自分自身思っていたので、準備期間はかなり長い間あったので、そこで自分が試合の向けて準備してやっているけるかでどかで結果が出ると思っていたので、やれる限りの事はやるだけだなと思っていました。

Q.コロナ期間はどのように過ごしていたのでしょうか?
A.海外には行けず、日本の波で毎日練習していました。海外の波に向けのトレーニングをすごくしていて、そういう中で毎日志田下、一の宮の波で毎日サーフィンできていたいました。そういう面ではオリンピックに向けての準備ではないですが、近い波質でサーフィンできていた事は大きいのではないかと思っています。

Q.地元の魅力は?
A.たくさんサーフィンできる、サーフスポットがあって、美味しいレストラン、サーファー向けの..玉崎神社や、海沿いはサーフィンに適していて、中に入ると山や田舎だったり、2つの違いがあるのが一宮の魅力かな、一宮の最大の祭り、海外遠征に出る前は毎年出ていました。

Q.成長できたエピソードを教えてください。
A.子供の頃にサーフィンを始めて、その頃から日本のチャンプがいたり、海外で活躍するプロサーファーがみじかにいて、そういう人達が毎日一緒にサーフィンして、
教えてくれたり、波に乗せてくれたり、その時の経験で自分もそうなりたいと思いました。小さい頃から上を目指す場所を見せてくれたり、そういう経験が今の自分の土台になっているのではないかと思います。

Q.ご家族、お姉さんの存在はどんな影響があったか教えてください。
A.両親はサーフィンを始めた頃から、特に小・中学生、高校生時にサーフィンを全力でやれる環境をつくってくれたのは凄く感謝してますし、お姉ちゃんに関しては、お互い選手としていろんな海外や日本の試合に出て、お互いどちらかが結果を出して、自分も負けたくないという気持ちで、お互い高め合ってきました。お姉ちゃんが世界チャンプになって自分より先になったな嬉しい反面、オリンピックでは自分が優勝したいという気持ちが芽生えたりして、お互いを高めあえる、みじかな存在です。


前田マヒナ photo by NSA

Q.オリンピックに向けてどういう準備をしているのか教えてください。
A.自分はいつもはハワイでトレーニングをしています、今月はオリンピックのためにスケジュールを変えて、ハワイのキッドさん(柔術)とZOOMで日本でトレーニングしてます。

Q.辛かったことは?
A.JAPAN OPENで優勝するとは思ってなかった、オリンピックも決めるとは思わなかったので、水瓶座のことが気になっていて、水瓶座の時代になるから願う事ははっきり言わない方が良いと言われて、JAPAN OPENの時も優勝しなくてもいいと思っていて、自由にやりました。オリンピックの時もプレッシャーつけないようにやっていきます。

Q.メンタルについて
A.以前にバートン・リンチさんにコーチを受けていて、バートンの考えは選手がNO.1になるためにメンタルの方がNO.1と言っていて、私もそう思っていて、18歳の時に自分のメンタルが一番弱かったし、サーフィンをやめたい気持ちがトラウマであって、なんでサーフィンを上手くできないの?メンタルを頑張って直していくことになりました。

Q.ブラジリアン柔術を練習でしていますか?
A.今はやってないです、やりたいですけど私の師匠はグレイシーのブラックベルトだから、グレイシーのNO.1ルールは他のアカデミーでやってはいけないと言われていて、私はサーファーだし、ブラジリアン柔術のスポーツはやってないから、他の人とやると怪我をする可能性があるからやってないです、、やりたい気持ちはあります。

Q.いろんなルーツがある選手についてどう思いますか?
A.いろんなルーツがある選手を応援したいなと思っていて、私も最初悩んで、一番大切な事は自分が目標を持ってやることを勉強しました。自分は世界一のサーファーになるためにはどうしたらいいのか、
ハワイに嫌われるかなとか思ったり、日本が私をサポートしてるかなと思っていて、結局人のことを考えすぎると上手くいかないから、自分で決めて、ハワイで生まれるのは関係なくて、どちらでもなくてもサポートする人は絶対に出てくる。私のアドバイスは自分がNo.1で大切で、周りの人を気にしないで、NegativeとPositiveとがあるから、自分が思った通りHAPPYでいることが上手くいくと思います。

Q.今までサーフィンで辛かった瞬間、嬉しかった瞬間は?
A.嬉しかった時は、私は毎日嬉しいなと思っていて、一番嬉しい日は優勝する日じゃないですか。私は周りを大切にしていて、贅沢な人生を送れて毎日嬉しいです。サポートをすごいしてくれているし、毎日サーフィンをして仕事でいることが本当に嬉しいです。一番悲しい日は、サーフィンをやめたかった時が辛かった、自分が落ちている時があったから今があると思います。

都筑有夢路 photo by NSA

Q.現在の状況隔離中ですが、今後の予定は?
A.アメリカから帰ってきて今は隔離中ですが、あと2日で終わるので、隔離が終わったら、しっかり切り替えてオリンピックに向けて練習していこうと思っています。

Q.エルサルバドルやCTまで大変だったことを教えてください。
A.2020年は試合が無くて、試合が無いことが自分にとって辛いことでした。試合があるから頑張っていて、自分のサーフィンを披露する場面がなかったのが辛かったです。

Q.クラシックバレエをやっていたんですか?
A.幼稚園から小学校4年生までクラシックバレエをやっていて、小学校5年生からサーフィンをはじめました。クラシックバレエはお母さんにやらされていた感じで、自分のやりたい事じゃないなと思ってやめて、他に打ち込めるものが短にあったのがサーフィンだったのではじめました。サーフィンをちゃんとはじめるまでは、家から海が近くて海とふれあう時間はたくさんありました。

Q.アムロさんの名前の由来は?
A.いつも聞かれるんですけど、お兄ちゃんはモモトなんですけど、ずっとお腹にいる時にモモちゃんと呼んでいて、産まれたら男の子じゃない、次は男の子がいいから男の子っぽい名前にしようというのが由来です

Q.CTで注目している、手強そうだなと思う選手は?
A.注目している選手はカリッサ・ムーアで、今年のオーストラリア、サーフランチで一緒にCTを回ってみて、カリッサ凄いなと思うことが多かったので、オリンピックでもやってくるだろうと思っています。

Q.ご自身でその対策は?
A.海の中では戦うのは自分なので、相手に対してどうこうというのではなく、自分の中でプレッシャーに負けず自分のサーフィンを披露していくことかなと思います。

Q.自分との戦いでプレッシャーに負けないように心がけている事はありますか?
A.試合前のルーティーンで砂浜で海に入る前に、目をつむって、自分ならできるっていうのを唱えています。自分の心を落ちつかせています。

Q.CTに参戦しての学びや新しく見えたものは?
A.技術の面は自分の中で大きく見えました、試合の進め方、自分のメンタルの試合の持っていき方が自分は他のTOP選手に比べてまだまだと感じることがあって、他のCT選手を見ていると自分をON FIREさせる感じ上手で、経験の差があるなと思いました。

Q.チームジャパンとしてオリンピック4人でやっていくことは?
A.自分はチームジャパンで動いたのははエルサルバドルが初めてで、チームだけどみんなライバルだし、エルサルバドルの時は自分の感情をコントロールするのが難しくて、選ばれなかった選手の気落ちも自分は凄い分かるし、オリンピックでは二人の気持ちを背負ってオリンピックにその二人の気持ちを込めて頑張りたいなと思っています。オリンピックは4人でチーム、ライバルであって、自分の感情をコントロールして頑張りたいなと思っています。

Q.オリンピックの舞台はどういうものですか、どういうサーフィンを披露したいですか?
A.オリンピックに対する思いは、金メダルを撮りたい思いが一番ですけど、それに加えてコロナで悲しいニュースとか、みんなが嫌な気分になっているので、
自分が頑張る姿を見せる事で、みんなが感動してくれたり、嬉しい気持ちになってくれたら、自分は凄く嬉しいなと思います。オリンピックでは凄く頑張りたいです。

Q.オリンピックに向けてこれからの練習は?
A.日本の波は小さいので、自分のカラダと板と波に合わせることを重点的にやっていきたいと思っています。

Q.自分のサーフィンの見て欲しいところは?
A.ボトムターンを見て欲しい、技に入る前の基礎的な動きだし、自分の力強いボトムターンを見てほしいです。

Q.サーフィン人生の中で乗り越えたことは?
A.自分の中では2つあって、一つは2019年は結果が出て、それまでは結果が出なくてサーフィンを辞めたいくらい辛い時期もあって、そこを乗り越えられたから今の自分があるなと強く思っています。
もう一つは、一度CTサーファーに選ばれたけど、2021年にコロナでCT選手ではなくなった自分がいた時に、悲しいでなく、悔しいでもなく、自分の中で混乱して、何が正解か自分の中で分からなかった時があって、自分の中でワールドタイトルを獲りたいという気持ちがあって、その気持ちが自分を支えてくれたし、
周りや家族の支えもあるおかけで、今ここにいれてるなと感じています。

Q.ご家族について特別なことを教えてください。
自分のお母さんには凄く感謝していて、エルサルバドルでチームジャパンで行動した時に、いつもと違う環境だったので、お母さんのサポートが凄いいつも自分を支えてくれてたんだなと感じて、サポートを受けているな、本当に応援してくれているんだなと感じました。美味しいご飯をつくってくれたり、私の事をリラックスさせてくれる事が凄く嬉しかったです。良かったね〜と声をかけてもらって、オリンピックならアムちゃんを行けるよ!と声をかけてもらいました。

Colors Magazine Editing Dept
カラーズマガジン編集部