第32回オリンピック競技大会(2020/東京)サーフィン日本代表が決定した五十嵐カノア、ZOOM会見が7月18日にメディア向けに開催された。

Q. 随分前になりますが、オリンピックが決まった時の率直な感想は?
A.2年前にCTのランキングでオリンピック決まったことなので、決まった時から今まで、ビルドアップ、プレッシャーじゃないけど、すごく楽しみです。サーフィンがオリンピックの種目になったことから、オリンピックに入ることがずっと夢でした。3年前からオリンピックの準備はしていました。

CTの時からオリンピックのプレッシャーが3、4年毎日のように続いて、それが強くなって、慣れていい感じです。

Q. これまで苦しかったり、辛かったことは何かありますか
A.アスリートは皆一緒だと思いますが、プレッシャーがいい日もあるし、ネガティブの日だったり自分に自信がない時が辛かったのかな。オリンピック決まるまでは寝れない日もあったし、CTで結果出さないとオリンピックに行けない..というプレッシャー。意外とこのプレッシャーはメディアも知らない、その次に大変だったのは、東京に行って怪我したり、自分の体が調子悪いというプレッシャーが凄くありました。目標はオリンピックの日に、1週間前には体が調子良くて、自信を持っていたいなというのがプレッシャーでした。今回はここまできて、体も板もサーフィンも調子いいし、それがやっと、近づいてポジティブなプレッシャーになってきました。

Q.体調はどうですか?
A.今までの中で一番体もサーフィンも調子いいです。スポーツ選手は怪我が多いので、オリンピックが近づいて、大会の前に体が100パーセント良いというのは滅多にないので、今週は怪我しないようにリラックスしてサーフィンして戦います。

Q.会場の一宮の海岸で勝つための戦略としてのストラタジー、大切なポイントは?
A.板がすごい大切だと思うので、波にあっているサーフボードを選ぶのが大切です。今回は12本のボードを準備、今週はどのボードが良いのか選ぶのが目標です。毎日波が変わるの、その日の朝、どういうサーフィンをしたいのかコンディションが変わり、いいサーフィンを見せられることが大切なので、全部のコンディションに準備できるようにしています。

Q.CTのTOPの選手もいますし、自分よりランクが上の選手とどう戦いますか?
A.本当の事を言うとヒート表はまだ見てません、ギリギリまで見ないようにして、誰と戦っても関係ないように、自分に集中しています。金メダル取りたいら、最初のラウンドから違うサーファーを見るのはもったいない、そんなところでエネルギーを使うより、
自分にエネルギーを入れるように、一本づつ集中して、1日づづ集中することが今のゴール。いいパーフォーマンス、100%サーフィンができれば金メダルが取れると思って集中しています。

Q.おばあちゃんへ
A.おばあちゃん、いつも見てくれてありがとう。今回はビーチまで観戦に来れないから残念だけど、東京の近くにいるだけで力をもらえるので、応援してください、頑張るよ!

Q.サーフィンはビッグ、人気を呼ぶ競技になると言っていました、今回無観客になることはどう思いまか?
A.ファンがいることで力が出ることなので、ファンがいないのな残念です。今はコロナを増やさないのは大切なので、残念だけど、100%力が出るように頑張ります。

Q.ボードを12本持ってきた、志田下の波でどういう練習してたのでしょうか?
A.カリフォルニアでも似ている波を探して、小さい波でも練習していました。同じ波はないですが、近いことして波を探して練習していました。日本の波は自分のサーフィンにあっていると思うので、いつも通りやりたいと思います。

Q.12本のサーフボードについて、CTではどうですか?
A.12本ボードを持っていることはルーティーンです。いつものCTの同じルーティンを続けて、ルーティーンは変えないようにしています。90%ぐらい同じ感じにしています。そんなに変えないでやっています。

Q.ルーティンを大切にしているのですか?
A.日本にはサーフボードを19本持って行くつもりでした、結局CTと同じルーティンで12本にしました。同じバックにして、もう一つの大会というメンタルでなく、オリンピックだから変えるとかでなく、いつも通りにしています。

Q.オリンピックはなぜそんなにプレッシャーを感じるほど特別なんですか?
A.プレッシャーを感じることは大切にしています、プレッシャーがある方が力になって、何でこんなにプレッシャーがあるのかなと考えた時に、プレッシャーが勝負というこ。オリンピックではサーフィンが初めての競技になるので、毎日ある大会でもないし、だから大切にしているからプレッシャーになるのかなと、プレッシャーを力に変えるようにすることが、去年新しく学んだことです。僕はオリンピックを凄く大切にしているので、プレッシャーがあるのかなと思います。初めて日本の一ノ宮でオリンピックでサーフィンする時に、スポンサー、家族、周りのプレッシャーは当たり前だし、プレッシャーから逃げても、勿体無いので、そのプレッシャーを力にするようにしています。

Q. CTとオリンピックの大きな違いは?
A.違いはイベントの大きさ、シンプルに言えば、空港について周りはオリンピックって騒いでいて、メディアの人も毎日のように聞いてくる、大会会場も大きくて盛り上がっている感じで、サーファーだけでなく、世界のトップのアスリートが東京に集まって、世界のスポーツの一番凄いイベントだと思います。

Q. 以前と比べてプレッシャーについて、どういう対応をしていますか?
A.大人になったのかなと思います。プロフェッショナルアスリートから、トッププロアスリートの考え方になったのかな。去年、プレッシャーが面白くなりました、プレッシャーはネガティブな事ではないのかなと、今回のオリンピックではプレッシャーがあって良かったなという考えです。

Q.寝られないくらい、追い詰められたことは何ですか?
A.日本代表でいいパフォーマンス、金メダルとりたい、いい成績を残したいとか考えすぎてしいました。いい成績を残したくて、寝れない時もあって、アスリートはみんなそんな感じだと思います。
オリンピックの金メダルはスポーツ選手として一番のピークだと思います。金メダルを取れるチャンス、苦しいけどプレッシャーだしプロアスリートは当たり前だと思っています。

Q.他のCT選手より準備していることがあったら教えてください。
A.ここ4年ぐらい、毎日朝起きて、朝ごはんの前、何かをする前に、何をすればオリンピックに近づけるかな?そのメンタル、考え方が特別だったと思います。朝起きて、寝るまで、トレーニング、サーフィン、食事だけじゃないし、何をやればオリンピックに近づけるか、何をするにも、オリンピックのための準備。金メダルを取るための準備を全てやってきました。そこまでした人はいないんじゃないかなと、ここまで準備したので早く大会がはじまって欲しいなと思っています。

Q. 日本とアメリカの国籍を持っていて、どういう気持ちで日本を選んだのか?
A.子供の時はオリンピックに出るという夢はなかったです、サーフィンはオリンピックの競技ではなかったので…CTで日本人選手がいなかったし、日本人がCTにいることでモチベーションになることが夢でした。今はHIROTO、MAHINA、AMURO-CHAN、凄い選手がトップレベルのサーフィンに近づいてきて、日本の地で日本人としてやりたいなと思って、凄い考えたというよりは、タイミングが合うように、今は良かったなと思っています。

Q.どんなサーフィンをオリンピックでは魅せたいですか?
A.パワーがある速いサーフィンで、誰でも見てちょっと違うなというサーフィンをしたいです、エアリアルもできる..自分が全部できる技を見せたいなと思っています。

Q.体重は?
A.波のコンディションのために77kgにしています。
CTの時は79-80kgぐらい、オリンピックでスピードを出すために少し落としました。

Q.ボードは12本で決めている理由は?
A.プロアスリートになって最初は6本ぐらいで持ち歩いて、CTに入って20本にしたら多すぎて、
2年前に12本がちょうど良いバランスの感じです。絶対使う板は6本、試す板(新しい)を3本、壊れた場合のバックアップでの3本が丁度良いです。

Q.今回の板のサイズは
A.似てるボードが多いです、5.9 が一番が短く、一番長いのは5.11 です。2インチだけでも、すごい板の感覚が変わります、厚さは似ています、素材が違う板もあります、エポキシ、PUとか..日本の波はボードが折れる板ではないので、バックアップのボードではなく、8本は以前に使用したボード、後は新しい板を今週試します。

Q.何でオリンピックが特別で、絶対に金メダルが欲しいと思っているのですか?
A.自分の目標は世界で一番上手いサーファーだけでなく、世界で一番凄いアスリートになるのが夢なので、
サーファーだけでもなくてスポーツ選手でみてもらって、スポーツ選手としてサーフィンが詳しくない人でもカノア五十嵐を知っている、
今回のオリンピックでは世界にそういう自分をみせたい。オリンピックはスポーツ選手のピーク、世界の一番凄いアスリートは皆んな金メダルをとっているし、
ウサイン・ボルト、セレーナ・ウィリアムスの隣に名前を入れたいな、オリンピックの金メダルの選手は一生残る名前、それが自分の目標、日本のために金メダルをとると、日本のためになっている重さがあって、日本のサーフィンのファンだけでなく、バスケット、野球のファンにも日本のために金メダルをとったというのをみせたいと思っています。

GO JAPAN !!

Colors Magazine Editing Dept
カラーズマガジン編集部