2008年より環境への影響を抑えた再生可能なネオプレンの代用策の開発に取り組んできたパタゴニア。
グアユール由来のゴムを取り入れたその数年後に、炭素を吸収するヘベアの木を原料とするユーレックス天然ラバーを採用することにより、2016年には自社のウエットスーツからネオプレンを完全に取り除くことに成功した。
しかし、熱帯の国々おいて商品作物であるヘベアをより多く植えるために、熱帯雨林の伐採と焼却が行われ、河川水路の排水と迂回、そして自生植物を除去するための有害な落葉材が使用され続け、東南アジアでは2005年から2015年の10年間でマンハッタンの42倍に相当する自生林がヘベア栽培に転換されたことを無視することができなかったパタゴニアは、森林管理協議会(FSC)とパートナーシップを組み、生物多様性と生態系の完全性を保存する農園からのみユーレックス天然ラバーの原料となるヘベアを調達する道をチョイス。
仕入れの工程からこだわり抜き、製造過程においても最大80%の二酸化炭素を削減することを実現し、従来のネオプレンに勝るとも劣らない機能性を誇るパタゴニアだからこそ生み出すことができたユーレックス天然ラバーとなっている。
今回はパタゴニア・サーフィン・アンバサダーの眞木勇人が、そんなユーレックス・ウェットスーツの責任ある製造について語り、フロントジップスタイルの着脱について説明する必見クリップをお届け!