CT会場ともなっているKelly SlaterのウェイブプールSurf Ranchの技術を活かし、世界最長ライドと最大バレルを作り出すことが可能な世界最大級の高性能ウェイブプールがアラブ首長国連邦のアブダビに建設される。

2023年末に完成予定のこのウェイブプールはアブダビ都市拡大構想という巨大プロジェクトの一環として施工されており、16kmにも及ぶ新しい海岸線整備とアブダビ最大の都市公演などいくつかのアトラクションを生み出すべく進行中のフダイリャット島のマスタープラン”Modon”の中でランドマーク的施設となることが期待されている。

 

「アブダビのスポーツ&レジャーを象徴するこのサーフィン施設は初心者からプロサーファーまであらゆる人を魅了するでしょう。国際的ビッグイベントの開催地として理想的な環境を提供し、地元、地域、そして世界のサーフコミュニティーの発展に大きな役割を果たすでしょう」

と、Modon Propertiesの正式なプレスリリースに書かれている通り、早ければ完成直後の2024年にはCT会場となる可能性は高いことが予想される。

そんな中、今回はこの世界的ビッグニュースをもとに、このアブダビに完成予定のKelly Slater Wave社製ウェイブプールでサーフィンするべく、日本からサーフトリップした場合、一体いくら予算がかかるのかと考えてみた。

まず、カリフォルニアのリモーにあるSurf Ranchの料金は下記の通り。

・1日貸し切り:$35,000から$50,000
・上記料金を波1本あたりに換算:$290から$415
・ちなみに2019年WSL主催Fresh Water Proで販売された1時間サーフセッション2回と1泊分の宿泊、コンサートへのアクセス、ケータリング、グッズ、レンタル用品を含めるFull VIP Exprienceチケットは$5,500

 

 

次に、アブダビまでの往復直行便も含めたエアチケットの相場

・安いもので7万円代、高いもので20万円代

 

さらにアブダビの宿泊費。

・安いところで1万円以下、高いものはホテルの2万円から5万円前後

 

アラブ首長国連邦の通貨。

ディルハム(AED)で1ディルハムは約3.5円から4円程度。※為替相場は変動するため、正確なレートは銀行や為替レート情報サイトなど確認してください。

 

食事。

・一般的なレストランやカフェで食事する場合、1食あたり大体1,500円〜5,000円程度

 

これらに加えて現地でタクシーやUbar、バスなどの移動手段にかかる経費も踏まえると、一週間前後アブダビに滞在することを考えた場合、個人差はあれそ最低50万円以上は欲しいところである。

百聞は一見にしかずで実際に行ってみたらもっとリーズナブルに費用を抑えられるかも知れないが、現時点で割り出してみた必要経費50万円に加え、果たしてウェイブプールの使用料はどれくらいの値段になるのだろうか?

Surf Ranchの使用料金からすると、アブダビ旅行にかかる経費を遥かに上回る巨額となる可能性は高い。

いずれにしても、一般入場が可能であるのか否かも現時点では不明であるが、アブダビのランドマーク的スポーツ&レジャー施設の一部としてオープン予定するのだから一般入場できる可能性は高いかも知れない。

果たして、アブダビのウェイブプールで我々日本人サーファーがサーフィンできる日が来るのであろうか?!

それ以前に、あのSurf Ranchよりも距離が長く、大きなチューブを形成するというその新しいアブダビの人工波をテイクオフからエンドセクションまで満足に乗り切ることができるのかということの方が心配でもあるが。

 

 

 

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ