Photos & Text by Billabong.


集合場所は、BILLABONG STORE湘南。2002年の開店以来、BILLABONGと西浜SLSCはタッグを組んできた。

 

6/25(日)。

昨年に引き続きBILLABONG × 西浜サーフライフセービングクラブによる”江ノ島オーシャンクリーン“が開催された。

このイベントは、日本のビーチカルチャーの発信地のひとつである湘南・江ノ島の海をフィールドとする者同士として親睦を深めてきたBILLABONGと西浜サーフライフセービングクラブ(SLSC)が拠点とする片瀬西浜・東浜・鵠沼海岸を中心に、地元の人たちとともにビーチクリーンを実施するもの。


西浜SLSCは1963年から活動を開始。60年ものあいだ毎年夏の水難救助活動を行ってきた日本でもっとも伝統のあるライフセービング団体だ。BILLABONGは彼らのビーチウェアを提供している。4つの班に分かれてクリーンナップを開始!まずは沿線道路や市街地を重点的にゴミを拾う。

 

現在この周辺の海岸ではビーチクリーンを行なう団体や個人が増え、海岸に散乱するゴミは減少傾向にあるが、観光客や周辺人口の増加にともない、依然として市街地のゴミは多いのが現状。

海のゴミは街からやってくるということで、今年の本イベントではビーチだけではなく、片瀬江ノ島地域を中心に周辺市街地でも清掃活動を行なった。


公益財団法人かながわ海岸美化財団の柱本健司さん。「プラスチックゴミは小さくなりすぎると海岸とどまらずに、海に流れていってもう戻ってこないという研究の結果が出てます。今日のようにみんなで拾えるうちに拾うことがとても大切です」

 

かながわ海岸美化財団によれば、神奈川県の海岸で1年間に回収されるゴミの量は約2000トン。

実はその7割は川から流れ着くものであり、街で暮らすわたしたちが出す多くのゴミが雨や風に運ばれ、川を通じて海まで流出してしまうのだという。

原因の多くはポイ捨てだが、きちんと捨てられたはずのゴミ置き場からのゴミ流出も少なくない。
つまり、海に落ちているゴミに無関係な人はいないということだ。


街中をきれいにするBILLABONGライダーたち。上から高井汰朗、松岡慧斗、矢作紋乃丞。トングを持って本格的にゴミ拾いに取り組むことで学べることがある。まず街中のゴミを拾う。その後ビーチに行くことで、ゴミが街から海まで行き着く流れを実感できる。


134号沿いをメインにゴミを拾った西浜SLSCの内堀夏怜さん。「道路沿いには大きなゴミやペットボトルなどが落ちていました。対してビーチのゴミは小さいものが多い。街に落ちているゴミが細かくなりながら海沿いにたどり着くことを実感しました」

 


イベント会場では、ゴミとして回収したマイクロプラスチックをレジンで固めてアクセサリーにするワークショップも開催。

 

イベントを通じて、ゴミを減らすにはゴミの出口と入口の両方の取組みが必要だと感じた。

まず大切なのは、回収がむずかしい外洋へと流れ出る前に海岸という出口でゴミを食い止めること。
そして、ゴミの入り口となるわたしたちの日々の暮らしにおいて、できる限りゴミを出さない工夫をしていくことが何よりも重要なのだ。

いつまでも、きれいな海で楽しく遊ぶために。

 

——————————–

※江ノ島の海水浴場情報

西浜SLSCでは海水浴場開設に伴い、ライフガード活動が7月から始まっている。
江ノ島の海水浴場でご遊泳される際は、ライフセーバーがいる時間帯、海水浴場にお越しください。
【海水浴場期間】
7月1日~9月3日
平日(お盆を除く) 9:00-17:00
お盆・土日祝日   8:00-17:00

——————————–

 

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ