Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.
能登地震で被害に遭われた皆さま、心よりお見舞い申し上げます。
未だ救助、復興活動が難航する中、1日でも早い復興を心よりお祈りします。
ハワイのパイプラインを舞台に開催されていたCT開幕戦”LEXUS Pipe Pro”は現地時間の2/10(土)、日本時間の2/11(日)にファイナルデイを迎え、6-8ftの絵に描いたようなエクセレントなチューブ・コンディションの中、MENS、WOMENS共にファイナルまで全てのスケジュールを消化。
注目の日本代表選手Connor O’llearyが見事3位でフィニッシュした中、MENSは10ptを叩き出したBarron Mamiya、WOMENSはCaitlin Simmersが優勝を勝ち獲った!
日本のConnor O’leary、クォーターファイナルで2023年CTランキング2位のEthan Ewingに勝利し3位でフィニッシュ!
歴代JPSAグランドチャンプである柄沢明美プロを母に持つことから、今シーズンから国籍を日本に移し、日本代表選手として世界と戦うこととなったConnor O’learyは、クォーターファイナルのヒート1で2023年CTランキング2位でフィニッシュし、世界一スタイリッシュなCTサーファーと評されるEthan Ewingと対戦。
ラウンドオブ32ではKelly Slaterを倒してここまで勝ち上がってきたEthan Ewingを相手に、着実にパイプの波をチョイスしてスピッツアウトのチューブをメイクし、1本目には5.00pt、2本目には6.00ptをマーク!
ポジショニングと波のチョイスが重要となるハードコンディションに翻弄されたEthan Ewingはスコアを伸ばすことができず、見事Connor O’learyがセミファイナル進出を決めた!
迎えたセミファイナルのヒート1ではBarron Mamiyaと対戦。
ここでもその快進撃に期待がかかったが、まさにこの日はBarron Mamiyaの日。
1本目でバックドアのチューブをメイクして5.83ptをマークして会場を盛り上げたConnor O’learyだったが、対するBarron Mamiyaは1本目から6.83pt、2本目には7.83pt、3本目には9.07ptのエクセレントをマークしたかと思うと、5本目には限りなくパーフェクトに近い9.77ptをマーク!
惜しくもパイプの波を知り尽くすBarron Mamiyaに粉砕されることとなってしまった。
しかし、Connor O’learyは今大会を3位でフィニッシュ!
素晴らしい結果を残してくれた!
ファイナルでBarron Mamiyaが魅せた10ptのパイプラインでのチューブがネクストレベル過ぎた
ハードな中にパーフェクトが潜む本格的なパイプ・コンディションとなった中、MENSファイナルはBarron MamiyaとJohn John Florenceの対戦。
共にノースショアをホームとする地元の先輩後輩によるドリームマッチとなった中、1本目からBarron Mamiyaがパイプのチューブをメイクして6.00pt、John John Florenceがバックドアを掴んで7.33ptと早くもエキサイティングなスタートを切り、プライオリティーを持つJohn John Florenceが2本目にパイプでチューブでメイクすると、その裏に入ったパイプの波をBarron Mamiyaが掴み、鬼のレイト・テイクオフからそのままチューブ目掛けて一瞬でレールをねじ込み、ディープポジションから一気にスピッツアウトで10ptをマーク!!
サーフィンでは不可能と思えるボディーボーダーのような際どいそのアプローチはまさにネクストレベルと言うに相応しく、サーフィンにおけるチューブの限界を超えたと言って過言ではない衝撃的な1本のライディングを魅せたBarron MamiyaがJohn John Florenceを相手にファイナルを制して優勝を飾った!
「10ptを出せたことが本当に信じられません。」barron Mamiyaは言った。「チューブに入った時点でまさか抜けられると思わなかった。本当に先輩であるJohn John Florence、Jamie O’brien、Uncle D(Derek Ho)がいなければ今の僕はありません。自分は人生を通して彼らのサーフィンを間近で見てきたし、ここでJohn John Florenceを見てチューブを学びました。偉大なる先輩たちに感謝の気持ちでいっぱいです。ノースショアで育ってきた自分にとってパイプでの試合は常に勝ちたいと思ってきた試合です。決勝でJohn John Florenceと対戦して10ptを獲得して優勝することができて文字通り言葉を失いました。この日のことを一緒忘れることないと思います」
こうしてCT2勝目を挙げたBarron Mamiyaが、昨年CT初勝利を挙げたサンセットビーチを舞台にハワイ時間の2/12(月)よりコンテスト期間に突入予定のCT第2戦”Hurley Sunset Pro”でも快進撃を魅せてくれることに期待したい!!
パイプラインでのWOMENS CT史上に残る素晴らしい一戦となったMolly PicklumとSakura Johnsonによるセミファイナルのヒート2
エクセレントかつハードはコンディションの中、先手必勝でパイプのチューブをメイクし1本目から5.33ptをマークしたMolly Picklumに対し、Bettylou Sakura Johnsonも1本目のバックドアで7.00ptをスコアして応戦するが、Molly Picklumが4本目にパイプの波を掴んで見事なチューブをメイクして10ptをマーク!!
逆転を狙うBettylou Sakura Johnsonが2本目にパイプで5.87pt、4本目のバックドアで5.67ptとスコアを重ねるが、Molly Picklumが5本目のバックドアで5.60ptとバックアップを伸ばし、さらに苦しい状況となった中で迎えた残り45秒、Bettylou Sakura Johnsonがパイプでセットの波を掴み、見事なチューブを披露!
しかし、これが8.33ptとエクセレントスコアとなったものの、逆転に必要なスコア8.61ptにあと一歩届かず、Molly Picklumがファイナル進出を決めた。
まさにパイプラインを舞台とするWOMENS CT史上に残る名勝負となった。
WOMENSはCaitlin Simmersが優勝を飾る!
セミファイナルでBettylou Sakura Johnsonとの歴史に残る名勝負を制したMolly Picklumは、1本目から9.27ptのエクセレントスコアをマークして優勝をさらうかと思われたが、バックアップをまとめきれず、3本目に8.83pt、4本目に3.83ptをまとめたCaitlin Simmersに逆転することができず惜しくも準優勝。
ヒートでのハイエスト・シングルスコアを持っていただけに本人としては悔やまれる結果となったに違いないが、いずれにしても次世代CTサーファーが優勝を争う新時代の幕開けを感じずにはいられないWOMENSファイナルとなった!
大会結果は下記の通り。
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CT第1戦”LEXUS Pipe Pro”
【MENS】
優勝:Barron Mamiya
2位:John John Florence
3位:Connor O’leary、Ian Gentil
5位:Ethan Ewing、Jordy Smith、Imaikalani deVault、Leonardo Fioravanti
【WOMENS】
優勝:Caitlin Simmers
2位:Molly Picklum
3位:Brissa Hennessy、Bettylou Sakura Johnson、
5位:Tatiana Weston-Webb、Laura Silva、Caroline Marks、Johanne Defay
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こうして無事に幕を閉じたCT第1戦”LEXUS Pipe Pro”!
迎えるCT第2戦”HURLEY Sunset Pro”は日本時間の2/13(月)深夜2時45分にファーストコールが発表される予定。
今大会3位となったConnor O’leary、そして五十嵐カノアといった日本人選手たちの快進撃に期待したい!!
GO Japan!!!
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