
Photos & Text by colorsmagyoge.
Rob Machado & Kaito Ohashi.
Rob Machado来日ツアーのDAY6。
この日は、
DRIVE THROUGH JAPANで10年前に来日したRobと縁の深い
大橋海人にシェイプを教えるため、
湘南にある某サーフボード工場を訪れた。
Kaito Ohashi & Rob Machado.
幼い頃から父、大橋勧からスパルタでサーフィンを教えられ、
いまや日本のトッププロサーファーのひとりとして
成長を果たした大橋海人。
しかし、その父は、
シェイプのノウハウを教えることなく、
今からおよそ2年前に、突然この世を去ってしまった。
自分が愛用していた
シェイプ道具とオリジナルのテンプレートだけを残して。
今回は、Robとも知り合いであり、
約2年前に他界してしまった大橋海人の父、大橋勧氏が残した
CAN’T STOPというモデルのアウトラインをもとに
シェイプを行なうことになった。
CAN’T STOPモデルは、
大橋海人が父・勧に削ってもらったボードのなかでも
一番調子が良かったマジックボードである。
父・勧が他界して1年と数ヶ月がたった頃、
海人は、淡い記憶の中に残るその乗り味を求め、
父が遺したシェイプ道具を初めて手に取った。
残されたCAN’T STOPモデルのテンプレートをもとに
生まれて初めて一本のサーフボードを削り出したのである。
が、それは海人自身が納得いく出来でなく、
未だそれはラミネートされることなく
シェイプルームの片隅に置かれたままとなっている。
Robはそのすべてを知ったうえで、
シェイプに関するひとつひとつの行程を
手取り足取り教えて行った。
それはまるで、
サーフィンで繋がる大橋親子の絆を
一本のサーフボードという、
ひとつの形にしていくかのような、
魂と心が揺さぶられる共同作業となった。
数時間に渡る作業が終り、
いよいよRobと大橋海人の共同作業による
“CAN’T STOP”モデル by 大橋勧が完成を果たした。
「次に来日したときに、このボードが完全に出来上がって、海人が波に乗る所を見るのがとても楽しみだ」
Robを中心にプロデューサーTylerと
名カメラマンScottが手掛ける注目の映像作品
“THROUGH THE LENS in Japan”。
良い波を追い求めることよりも、
人との出会いこそが一番大切だったことに気づいたRobが、
そのことを作品を通して伝えたいという思いが詰まった
「人との出会い」という大きなテーマを持つ本作品において、
大橋親子の絆がどのように描かれるのだろうか。
そう思うと、
またしてもその完成が楽しみでたまらなくなってしまった。
ここでの撮影が終わると、
今度はその足で千葉県の南房総へと向った。
このツアーの初日に南松島でお会いした
ツリーハウスの小林さんに会い、
本ツアー最後となるサーフセッションを行なうためである。
果たして、どんな波が待ち受けているのか!?
続くRob Machado来日ツアーDAY6後半の部を
乞うご期待ください!!
>>Hurley JapanTHROUGH THE LENS特設サイト