Team Naminori Japan. Photo by NSA / Naminori Japan.

Movie & Photos by ISA Text by colorsmagyoge.

プエルトリコで開催中のISA WSG 2024は現地時間の3/1(金)、日本時間の3/1(金)から3/2(土)に渡ってコンテストDAY7が行なわれ、MENSメインラウンド5とリパチャージラウンド6から7、WOMENSリパチャージラウンド6を消化。

注目の日本人選手の活躍は、残る波乗りジャパン最後の選手となっていた都筑有夢路の快進撃に期待がかかったものの、いい波を掴むことができず惜しくもリパチャージラウンド6で敗退。

Amuro Tsuzuki. Photo by ISA / Jersson Barboza.

パシフィコ横浜での波乗りジャパン記者会見でコーチの大野修聖が言った通り、国別団体優勝も夢ではない過去最強と言って過言ではないメンバー編成で挑んだ今回であるが、やはり良い波に乗らなくては勝てない自然相手のサーフィンが持つ勝負の難しさを痛感させられる形となってしまった。

現時点で日本はチーム団体ランキング16位となっている。


5名のオリンピック出場選手が決定!

コンテストも終盤戦に差し掛かったこの日、Anat Lelior (ISR)、 Camilla Kemp (GER)、Janire Gonzalez-Extabarri (ESP)、Siqi Yang (CHN)といったWOMENS選手4名に加え、MENSではAlonso Correa (PER) と、5名の選手が2024年パリオリンピック出場枠を確定させた。

こうしてこの前日にあたるコンテストDAY6にWOMENSパリオリンピック出場枠を確定させたNadia Erostarbe(ESP)、Sol Aguirre(PER)、Taina Hinckel(BRA)、Yolanda Sequeira(POR)の4名を合わせ、8つ全てのWOMENSパリオリンピック出場枠が決定。

残るMENSパリオリンピック出場枠5つについては、現時点で和井田理央(INA)、Ramai Boukhiam(MAR)、フランスのJoan Duru(FRA)とMarco Mignot(FRA)を含めた10名の選手が獲得の可能性を秘めており、その勝負の行方にも世界の注目が集まる。

また、現時点でのMENSの国別ランキングにおいてブラジルとフランスが同率1位となっており、メインラウンドに残っている6名のうち3名がフランス代表選手と過半数を占めている。

もしMENSの国別ランキングで1位となれば、その国には追加のオリンピック出場枠が与えられることから、ブラジルとフランスのMENSの国別ランキング争いからも最後まで目が離せない状況となっている。

シングルウェイブスコア7.50ptを叩き出すなど、世界の檜舞台であるISA WSGでも通用するスキルを魅せた弱冠14歳のWOMENS中国代表選手Siqi Yangは、「オリンピック出場権獲得は夢でした。今日それを達成できてとても嬉しくて興奮しています。わたしをここまでサポートしてくれた母国とわたしをこのレベルまで導いてくれたコーチに感謝します。このためにずっと練習してきたので本当に最高の気分です」とコメント。2022年にISA初出場してからわずか数年で急成長を魅せた。Siqi Yang. Photo by ISA / Pablo Franco.

サーフィンにおいて初のオリンピック出場権を獲得したドイツ人女性選手となったCamilla Kemp (GER)は、「いつか自分の時代が来るとわかっていました。私たちはこのために一生懸命やり続け、多くのことを犠牲にしてきました。すべては自分を信じて前進し、努力を続けること。」と語った。Camilla Kemp. Photo by ISA / Pablo Franco.

MENSで2024年パリオリンピック出場枠を獲得したAlonso Correa(PER)は、「何年もこの競技に出場してきた。ここまで長く継続するのは決して簡単なことでないです。今の自分のパフォーマンスとこのポジションにいられることを誇りに思います。何年間もハワイのパイプラインに通っていますが、まだタヒチには行ったことがありません。パイプラインと同じタイプの危険で大きくて重たい波がブレイクするタヒチに行くのがとても楽しみです。」とオリンピックに対する熱い想いを述べた。Alonso Correa. Photos by ISA / Pablo Jimenez.

この日、エアリバースで今大会のベスト・シングルスコアとなる9.50ptをマークしたYago Doraは、迎えるコンテストDAY8でリパチャージラウンド8のヒート3に登場する予定。Yago Dora. / Photo by ISA / Jersson Barboza.

今大会における波乗りジャパンの活躍は残念な結果となってしまったが、まだまだ見どころ満載となっているISA WSG 2024!

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ