Movie & Photos by WSL. Text by colorsmagyoge.
2024年パリオリンピックのサーフィン会場であるタヒチのチョープーを舞台に開催されていたCT第6戦”SHISEIDO TAHITI PRO”は、日本時間の5/31(金)に大会最終日を迎え、8-12ftのワイルドなコンディションの中、MENSラウンドオブ16からファイナルまでの全ヒートを消化。
MENSで優勝を遂げたのはItalo Ferreira!!
セミファイナルでは今大会のクォーターファイナルで9.80ptをマークしてKelly SLaterを倒すなど絶好調だったRamzi Boukhiamを抑え、ファイナルではJohn John Florenceを相手に最初の12分で17.70ptを叩き出す見事な1勝を挙げた。
「この瞬間を本当に待っていました。」Italo Ferreiraは言った。「バレルではなく様々なタイプの波で勝ってきたけど、この場所でやっと勝利を収めることができました。本当に興奮してます。神と家族、友人たちに感謝したいと思います。」
Italo Ferreiraは今回の優勝によりCTランキング5位にジャンプアップ!
ワールドタイトル獲得を射程距離内に収めることとなった。
準優勝を果たしたJohn John FlorenceがCTランキング1位に浮上!
ファイナルではItalo Ferreiraを相手に逆転を狙って9.33ptを叩き出したもののバックアップをまとめきれず、惜しくも準優勝となったJohn John Florenceであるが、今大会の結果によりCTランキング1位に浮上。
「今日はこんな最高の波で4回もヒートでサーフィンできて本当に楽しかったです。」John John Florenceは言った。「ここは世界で最も美しい場所のひとつなので、自分たち以外誰もない状態でここでサーフィンをして大きなバレルをスコアできるのは素晴らしいことです。チョープーのコミュニティーに感謝します。」
John John Florenceの3度目のワールドタイトル獲得に期待したい!!
Kelly Slaterが5位でフィニッシュ!
今回ワイルドカードで出場となった11×ワールドチャンプKelly Slaterはラウンドオブ16でEthan Ewingを相手に9.73ptを叩き出し、さらに残り時間わずかでバックアップをまとめて見事な大逆転劇を披露。
クォーターファイナルではトータルスコア16.66ptをマークしてヒートをリードしていたが、Ramzi Boukhiamが9.80ptとなるチューブをメイクしたことで5位でフィニッシュすることとなった。
しかし、経験が物を言うチューブオンリーの究極の波で、改めてその強さを見せつけてくれた。
注目の日本人選手の活躍は、クォーターファイナル進出を果たしたインドネシアの和井田理央が5位、五十嵐カノアは9位、Connor O’Learyが17位という結果となった。
WOMENSは地元タヒチ出身のVahine Fierroが史上初となるワイルドカードで優勝!
この前日にファイナルまでの全スケジュールを消化したWOMENSでは地元タヒチ出身のVahine Fierroが史上初となるワイルドカード出場選手として優勝を果たした。
セットで10ftの巨大なチューブが押し寄せる本格的なチョープーを舞台に、セミファイナルではエクセレントスコアを重ね、パーフェクト10ptを叩き出したTatiana Weston-Webbを抑え、ファイナルではトータルスコア15.17ptをマークしてBrisa Hennessyを大差で抑えての優勝となった。
「わたしはいつかこのイベントで優勝できると思ってました。」Vahine Fierroは言った。「全力を尽くしたので体が痛いです。何度もワイプアウトしてボードも壊してしまいました。まるで狂気の沙汰でした。でもわたしは落ち着いてました。みんなのエネルギーがわたしの原動力になり、インスピレーションを与えてくれています。すべてを指導してくれたJeremy Floresを含め、みんなに感謝したいと思います。」
この勢いで2024年パリオリンピックにおいても、Vahine Fierroが金メダルを獲得する可能性はかなり高いだろう。
こうして無事幕を閉じたCT第6戦”SHISEIDO TAHITI PRO”。
次なるCT第7戦”Surf City El Salvador Pro”は現地時間の6/6(木)から6/15(土)までをコンテスト期間に開催予定。
五十嵐カノア、Connor O’Leary、和井田理央たちの活躍に期待したい!!
Go Japan!!!