Photos & Text by colorsmagyoge.

Kai Hamase & Yujiro Takai made b/s Share Ride.

関東に上陸する勢いで接近しながらも、急激に発達しながら千葉、東北の沖合を北上していく進路予想となっている台風7号からのグランドスウェルが届けられた8/15(木)の湘南エリア。

早朝は期待外れにもサイズアップしておらず、しかしながら朝2辺りから小ぶりでワイドなグランドスウェルがわずかに届き出したが、お昼前には緩いオンショアが吹き始めたのと満潮が重なってコンディションが悪化し、このままダメなのかとも思われたが、18:00には本格的にサイズアップしてくる予測となっていたため、わずかな可能性に賭けてUS OPENから帰国したばかりの4×ロングボード・グランドチャンプ二刀流プロサーファー浜瀬海とそんな彼を師として仰ぐ期待のスーパー中学1年生サーファー高井悠二朗と合流を果たし、某サンドバーにてセッションを開始。

波はセットで胸あるかないかの、ぼよんぼよんにバックウォッシュの入ったダンパーという決して良いとは言えないコンディションであったが、しかしそこはさすがこの2名というところで、たった1発しか入らないような波でも質の高いターンを次々と決めていく。

Kai Hamase.

Yujiro Takai.

そうこうしているうちに沖に頭くらいのセットの波が時折入るようになり、波は徐々にサイズアップしてきているように見えた。

依然としてバックウォッシュの入ったワイドブレイクに変わりはないが、セッション開始当初よりも走れるフェイスの張る波が増え始めると、徐々にポジションを左側のアウトへと移しながら、バックサイドのエアリバースを決め始める高井悠二朗。

Yujiro Takai.

撮影していると、波チェックがてらビーチに出てきた世界的レジェンド・プロサーファーの添田博道氏と遭遇。

明日の波はどうなるのかとそんな話題に会話を弾ませながらも、こうして世代を超えて日本を代表するトッププロサーファーとしてのバイブスが、同じ海で共にサーフィンをすることで添田博道氏から脈々と高井悠二朗の世代まで継承されていることを改めて痛感させられた。

この撮影には不在となった高井ブラの兄でISAワールドジュニア日本代表選手でもある高井汰朗はもちろん、まだ中学1年生の高井悠二朗もいずれ日本を揺るがすトッププロサーファーとして活躍するに違いないと確信に似た感覚を得た。

Hiina Ohya.

日没間際にはJPSAトップシード選手として活躍する茅ヶ崎出身のトップWOMENSプロサーファー大矢ひいなも登場。

添田博道氏の添田サーフボード・ジャパンの正社員として働きながら、こうしてしっかりとサーフィンと仕事を両立させる彼女は、この日の日没間際に掴んだセットの波でこのセッションにおけるベスト・アクションと言って過言ではない深いボトムターンからのパワフルなリッピングを披露し、その1発を浜で見ていた添田博道氏をはじめ浜瀬海、高井悠二朗の全員が唸らされたのであった。

その一発はこの日のベストシークエンスとして掲載中なのでそちらもぜひチェックしてみてください。

JPSAからSリーグへと進化した2024年-2025年シーズンの日本国内プロサーフィンツアーでの、大矢ひいなのさらなる快進撃に期待したい!

いよいよ台風が上陸ギリギリのコースで最も関東に接近する8/16(金)は、果たしてどんな波が待ち受けているのか!?

大雨と強風で撮影可能か否か。

神のみぞ知る。

明日は明日の風が吹く。

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ