Movie by SURFING VISION. Text by colorsmagyoge.


海という大自然をフィールドするサーフィンは、常に死と隣り合わせの危険なスポーツ。

今回はそのことを改めて痛感させられる、マーヴェリックス、CODE REDのチョープー、JAWS、数年に一度のクラウドブレイク、タスマニアのシップスターン、THE RIGHT & THE LEFTをはじめとした、世界各地の名だたるビッグウェイブ・スポットに訪れた歴史に残る怪物波で、世界屈指のビッグウェイバーたちが魅せた身の毛もよだつ恐怖のワイプアウト集をお届け!

オープニングの1本目として登場する、フィジーのクラウドブレイクに訪れた数年に一度のビッグスウェルでのバックサイド・グラブレール・フリーフォール・テイクオフで失敗したビッグウェイブ・ワールドチャンプの1人であるマウイ出身のBilly Kemperは、このワイプアウトにより膝を負傷。

現在はすでに回復しているBilly Kemperは、これ以前にも膝、そして脳損傷といった大怪我を克服しており、いかに世界のビッグウェイバーたちが命懸けでその波に挑んでいるのかを改めて痛感せざるを得ないエピソードとなっている。

しかしサーフィンはビッグウェイブのみが命に関わるわけではなく、いくら穏やかな波の海であっても、常に死と隣り合わせであることを忘れてはいけない。

特に台風が多そうな今シーズンは、これからも来るであろう台風の波を目の前にした時に、今一度、レジェンドプロサーファーの川畑邦宏氏が大人プロサーファーのサーフィンのYoutubeで言っていたように、「万が一リーシュが切れても身体一つで泳いで岸まで戻って来れるのか?」という当たり前のことを改めて自問自答し、冷静な判断を下すことは大切である。

サーフィンにおいて無理は禁物。

海をナメるべからず。

そのことを感じながらぜひ見て頂きたい必見の1本となっております!

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ