Photos by Motoko Kumagai. Text by colorsmagyoge.

日本中のファン待望のオリンピック日本代表選手2名によるドリームマッチがファイナルで実現となったドラマチックなSリーグ第3戦鴨川。幼い頃から同じ一宮で同級生の親友でライバルとして育った彼らが、また新たに日本のプロサーフ史に刻まれる名勝負を魅せてくれた。酸いも甘いも噛みわけてきた2人が、勝ち負けを超越してお互いを讃え合う永遠の一瞬を捉えた1枚。 Reo Inaba & Hiroto Ohhara.

日本屈指のサーフタウン鴨川のマルキを舞台に開催されていたSリーグ24-25第3戦”さわかみ鴨川プロ”は、オフショアでセット胸前後のグッドコンディションに恵まれた11/23(土)にMENS、WOMENS共にファイナルまでの全スケジュールを消化。

MENSファイナルは稲葉玲王とのオリンピック日本代表同士の名勝負となった中、見事、大原洋人が優勝!

WOMENSファイナルは歴代グランドチャンプの川合美乃里を相手に先手必勝で早々と2本まとめた中塩佳那がSリーグ3連勝を果たした。

日本中のファンたちが1番見たかった稲葉玲王とのドリームマッチをファイナルで実現し、見事優勝を飾った大原洋人。家族が与えてくれる計り知れない愛のパワーと共に、Julian Wilsonと新たに始動したRivvia Projectがコネクトするタイミングも重なり、今シーズンあと一歩のところで逃した悲願のCT入りを来シーズンこそは掴み獲ってくれそうな予感がしてならないのはcolorsmagだけだろうか。MENS Winner, Hiroto Ohhara.

セミファイナルではカリフォルニア育ちの世界的日本人プロサーファー小林桂を抑えたパリオリンピック日本代表の稲葉玲王。ファイナルでは同じオリンピアンであり、幼い頃から同じ歳の親友でライバルとして育ってきた大原洋人とのドリームマッチを実現し、日本中のファンたちを興奮の坩堝に陥れてくれた。MENS 2nd, Reo Inaba.

ラウンド4ではトータルスコア16.16ptを叩き出し、この日のハイエスト・トータルスコアもマークした中塩佳那。Sリーグ3連勝とJPSAから進化したSリーグ史上初WOMENSグランドチャンプは彼女で決まりなのか!?WOMENS Winner, Kana Nakashio.

逆転に逆転を重ねる大接戦となった野中美波とのセミファイナルを勝ち上がり、ファイナルに挑んだ川合美乃里。中塩佳那とのファイナルでは逆転の可能性がある波を最後に掴んだものの、必要な点数を上回ることができず敗退となってしまったが、最後の最後までハラハラする試合を魅せてくれた。WOMENS 2nd, Minori Kawai.

10代のジュニア世代のプロサーファーでありながら、今大会では見事セミファイナル進出を果たし、3位という素晴らしい成績を残した清水ひなの。日本の女性プロサーフィン界隈の現環境において無敵状態と言って過言ではない中塩佳那にフルボッコにされたこの経験は、今後さらに彼女を成長させるに違いない。WOMENS 3rd, Hinano Shimizu.

JPSAからパワーアップしたSリーグの会場には観戦以外にも楽しめるブース出展、プロサーファーたちによるサイン会などLIVE中継では決して体験できない催し物が盛りだくさんとなっているのが特徴。ぜひ一度は足を運んでみる価値あり!

世界を舞台に戦い続ける日本を代表する女性トッププロサーファーの1人である野中美波は、大接戦となった川合美乃里とのセミファイナルで最後の最後に逆転返しをお見舞いされる羽目となり、3位で今大会をフィニッシュ。WOMENS 3rd, Minami Nonaka.

小林桂と対戦となったクォーターファイナルで敗退となった西慶司郎。Sリーグもこの辺りまで来ると世界で戦う選手が顔を揃え、誰が勝ってもおかしくないほどエキサイティング。MENS 5th, Keijiro Nishi.

宮崎の日向出身。幼い頃からcolorsmag的注目のキッズだった増田来希はすでにこのハイレベルな戦いにおいて3位入賞を果たすほどの注目の若手トッププロサーファーに成長を遂げた。さらに進化し続ける彼の活躍から今後も目が離せない!!MENS 3rd, Raiki Masuda.

日本人離れしたパワーとスピード、そして切れ味の鋭さと安定感を持つ小林桂。稲葉玲王とのセミファイナルでは最後まで逆転を狙い波を待ち続けたが、ポテンシャルのある波が来ることなく惜しくも3位でフィニッシュとなった。MENS 3rd, Kei Kobayashi.

写真家として個展を開いたり、映像作家としても作品を残すなど、表現者としての素晴らしい才能を持ち合わせる大阪出身の山中海輝は、クォーターファイナルで今大会優勝者の大原洋人にその勢いを止められる形となったが、持ち前のパンチの効いたパワフルなサーフィンを武器に5位入賞。MENS 5th, Kaiki Yamanaka.

【大会結果】


MENS
優勝:大原洋人
2位:稲葉玲王
3位:増田来希、小林桂

WOMENS
優勝:中塩佳那
2位:川合美乃里
3位:清水ひなの、野中美波


JPSAからさらにパワーアップし続けるSリーグ24-25のショートボード第4戦は2025年2月にバリのクラマスを会場に開催される予定。

さらなる詳細は下記リンクよりSリーグオフィシャルサイトをチェック!!

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yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ