日本時間の4/10(木)。

WSLは、当初スナッパーロックスで開催予定だったCT第5戦”Bonsoy Gold Coast Pro”の会場をバーレイ・ヘッズに移転することを発表した。

今回の決定は、サイクロンAlfredの影響でスナッパーロックスのサンドバーとビーチが甚大な被害を受け、徹底的な調査と協議の結果、2025年5月3日から13日までのCT第5戦の開催までに砂州が回復する可能性は極めて低いことが確認されたことから、今年はCT開催地としては不適切と判断されたためだ。

スナッパーロックスからキラまでの防波堤にかけて”スーパーバンク”と呼ばれ、長く完璧な波を生み出すことで世界的にも有名である。

しかし、3月初旬にゴールドコーストの海岸線を横切ったサイクロンAlfredは、スーパーバンクの地形を崩し、象徴的なスーパーバンクとビーチは、来たるCTイベント開催に必要な本来の波を失ってしまった。

常に波を作り出すのに十分な砂を供給するためのツイード・サンド・バイパス・システムは通常、スナッパーのサンドバーを他のビーチよりもはるかに早く回復させるのに機能しているが、ツイード・コースト沿いの広範囲に渡るビーチの浸食により、補充可能な砂の量が限られているため、今後数ヶ月で砂が回復する可能性はあるが、CT第5戦の開催までに回復する可能性は極めて低い。

「スナッパーロックスは世界有数の完璧な波であり、開催地変更は非常に難しい決断でした。

WSLアジア太平洋地域会長の Andrew Starkは言った。

「私たちの最優先事項は、アスリートとファンの皆様にワールドクラスのコンディションを提供することです。スナッパーロックスのバンクの状態と砂の補充時間が不足していることを考えると、2025年ゴールドコーストCTの成功を確実にするためには、これが正しい決断であると確信しています。ゴールドコーストには、海岸沿いにもう一つワールドクラスのライトハンド・ポイントブレイクがあり、エリートサーフィン・イベントの豊かな歴史を持つという幸運に恵まれています。そこで、今年のイベントを象徴的なバーレイヘッズに移転することになりました。サーフィンの歴史が深く根付いたこのコミュニティで、このイベントを祝えることを楽しみにしています。この決定に至るまで、多大な支援をいただいたエクスペリエンス・ゴールドコーストとツーリズム・アンド・イベント・クイーンズランドのパートナーの皆様に感謝申し上げます。2026年にスナッパーロックスに戻ることを心待ちにしています。

「5月にスナッパーロックスで待望のチャンピオンシップツアーが復活するのはもちろん残念ですが、バーレイは世界トップクラスのポイントブレイクであり、世界のトップサーファーたちが集う場所であることは間違いありません。

エクスペリエンス・ゴールドコーストのCEO、John Warnは述べた。

「サーフィンファンにとって、ゴールドコースト・プロがバーレイに移転することは、歴史に彩られた世界屈指のサーフィンスポットで、世界のトップサーファーたちが繰り広げる熱戦を観戦できる、他に類を見ない特別な機会となります。スナッパーロックスで有名なスーパーバンクは、これまで以上に素晴らしい姿で復活することは間違いありません。2026年の開催に向けて現在準備を進めており、2026年以降もゴールドコースト・プロが本来の地で開催されるのを楽しみにしています。

今シーズンはバーレイヘッズを舞台に、5/3(土)から5/13(火)までを開催期間とするCT第5戦”Bonsoy Gold Coast Pro”をお見逃しなく!

yoge
サーフィン・プレビュー/吉田憲右著・泉書房、古都鎌倉ミステリー旅/吉田憲右著・コスミック出版など数々の書籍を発行し、2000年にTRANSWORLD SURFの外部スタッフとなったのをきっかけにメディア界に参入。 2001年から2009年10月まで月刊SURFING WORLDの編集部兼カメラマンとして勤務。 その経験と共に、第1回NSA東日本サーフィン選手権大会Jrクラス3位、2年連続THE SURFSKATERS総合チャンプなどテストライダーとして培ってきた経歴を活かし、サーフィンを軸としたスケートボード、スノーボード、ミュージック、アート全般をひとつのコーストカルチャーとしてとらえ、心の赴くままにシャッターを押し、発信し続ける。 >>>出版物 >>>プライベート撮影問い合わせ